観光客も参加できる沖縄県内最大級のイベント「那覇ハーリー」

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歴史文化

初回投稿日:2014.05.13
 最終更新日:2024.03.27

観光客も参加できる沖縄県内最大級のイベント「那覇ハーリー」

那覇ハーリー

 

沖縄のゴールデンウィークの目玉イベントといえば、『那覇ハーリー』。

那覇港の海上で、大型のハーリー(爬龍船/はりゅうせん)3艘が競い合い盛り上がります。


那覇ハーリーステージ

 

沖縄各地のハーリーは、一般的に旧暦の5月4日に行いますが、

『那覇ハーリー』は戦後に復活してから、ゴールデンウィークに行われるようになりました。

今年で40回目を迎え、爬龍船競漕のほかにも、

地元人気芸能人によるステージなどを楽しむことができます。


龍の形を模した爬龍船

 

『那覇ハーリー』がほかの地域のハーリーと違うところは、

通常のサバニ舟(伝統的な漁船)ではなく、

その何倍もの大きさの船体で、漕ぎ手の数も約3倍、

龍の形を模した爬龍船で競い合うところ。

龍神様を奉るための行事として600年の伝統があり、

航海安全などの「御願(うがん)バーリー」が行われ、

スピードを競い合うレースだけでないところもポイントです。


龍の形を模した爬龍船

 

『那覇ハーリー』は3日間に渡って行われますが、なかでも2日目は、

一般の観光客をはじめ、誰でも体験乗船できます。

しかも乗船料は無料。せっかくの機会なのでぜひ体験してみたくなりますよね。


ハーリー体験乗船

 

実際に乗船してみると、2.5トンもの重量がある船体を前進させるのはなかなか大変で、

船を漕ぐための櫂(かい)を腕だけで動かそうと思っても難しく、身体全体を使って船を漕ぎます。

しばらくすると、腕が棒のようになってきます。


那覇ハーリー

 

うまく漕ぐためのコツは、銅鑼(ドラ)の音に合わせること。

また音だけでななく、旗ふり役がいるので、

32名の漕ぎ手が息を合わせると、スムーズに前進していきますよ。

 

銅鑼を鳴らす役の希望者を募ったところ、

東京から来た観光客の久川さんが挑戦。体験した感想を伺ってみると、

「銅鑼を打つのは漕ぐことよりも楽でした(笑)。とっても楽しかったです」とのことでした。

観るだけでなく、体験参加することで何倍も楽しくなっていきますよね。


本物の爬龍船の陸上展示

 

また体験乗船は、小学生以上(低学年は親同伴)しか乗ることができませんでしたが、

会場内には、本物の爬龍船の陸上展示があり、

幼児やおじいちゃんおばあちゃんも一緒に乗船することができるようになっていました。

こちらも無料で乗船することができ、係員が記念写真を撮ってくれるというサービス付きでした。


沖縄のオリオンビール

 

そして、大人の楽しみはコレ、沖縄のオリオンビール。

漕ぎ疲れたあとはとくにうまい!


那覇ハーリーの花火

 

そのほかにも屋台がたくさんあるので、食べたり飲んだりしながら、

イベント後半では、人気アーティストの無料ライブや、

クライマックスには、打ち上げ花火を楽しむことができました。

花火は約20分間ですが、無料で観覧できるということもあって、毎年大変賑わいますよ。

 

那覇ハーリーが終わったあとは、

これから旧暦5月4日以降、沖縄各地でハーリー大会が行われます。

沖縄の海の伝統行事ハーリーをぜひ楽しんでみてくださいね。

 

 

那覇ハーリー

期間/毎年5月3日〜5日の3日間開催

場所/那覇港新港ふ頭(沖縄県那覇市港町)

 

桑村 ヒロシ(KUWA)

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