沖縄観光情報:土に触れると元気になれる!「沖縄旅行×農業体験」いま、沖縄で注目されているキーワード

土に触れると元気になれる!「沖縄旅行×農業体験」いま、沖縄で注目されているキーワード

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post : 2015.04.16 21:00

那覇から車でおよそ30分。沖縄本島最南端にある糸満市。自然海岸と海人と戦跡で知られるこのまちは、沖縄有数の農業王国でもあります。
 
 
うりずん(初夏)の日差しが心地よいある木曜日。
 
糸満の海の近くの畑には、子どもたちの黄色い歓声が満ち溢れていました。
 
声の主は南風原町にある学童クラブ、カナカナの子どもたち。泥んこになりながらの玉ねぎ収穫体験を楽しんでいたのです。
 
さて、沖縄観光の楽しみの一つは非日常を思いっきり味わうこと。
 
透き通る青い海に体を浸す。
緑滴る亜熱帯の森で思いっきり深呼吸する。
ディープ感溢れる市場で沖縄の食に舌鼓を打つ。
いろんな沖縄の魅力に触れることで身も心もリフレッシュできますよね。
 
その中でもおすすめなのが、沖縄での農業体験。
土に直接触れることで元気になれる、そして、地元の人とつながれるからです。
 
 
世界中の科学者がこれまで研究してきたように、そもそも土や植物に触れることにはどうやら心を元気にする力があるようです。
たとえば、11人のノーベル賞受賞者を輩出しているイギリスのブリストル大学の研究者。土の中のバクテリアには抗うつ剤のような効果があるという研究結果を発表したことがあります。また、国内でも、兵庫県立淡路景観園芸学校で、土に触れることで脳内のヘモグロビン濃度が上昇する(つまり、脳内が活性化される)という研究が行なわれたことがあります。
 
 
農業体験なら別に沖縄じゃなくてもいいんじゃん?
 
いえいえ沖縄だからこその魅力がいくつかあるんです。ここでは5つの魅力を紹介しましょう。
 
 
その1 「リゾートアクティビティとは違った形で沖縄の自然を体感できる」
 
まるで夏のような春と秋。そして、春のような穏やかな冬。畑に立っているだけで、沖縄ならではの季節感を体全体で感じることができます。青い海から吹き抜ける風がそよぐ中、亜熱帯の太陽を浴びながら土に触れてみると、沖縄の自然の力が手のひらを通じて伝わってくるようです。
 
その2 「珍しい虫や野草の観察ができる」
 
農業体験の魅力を沖縄から発信している赤嶺ちとせさんは、「農業は非日常」と力説します。沖縄の畑、特に農薬を使わない畑では内地では見ることのできない珍しい昆虫を見たり触ったりできます。 
 
 
その3 「沖縄の伝統野菜に触れられる」
 
ゴーヤーや島にんじんのほか、カンダバーやモーウィなど、内地では馴染みのない島野菜に触れられます。
 
その4 「人と深くつながれる」
 
「農業体験って、現地の人とつながるツールなんです」
 
赤嶺さんは、農作業を通じて深い触れ合いができると考えています。特に、毎日自然に向き合っている人の自然観とか、仕事感とか、世界観に触れることは、人との出会いを旅の楽しみにしている人には魅力ですよね。
 
「観光で沖縄を訪れた子どもが沖縄の子供と触れ合うことはお互いにとって魅力的ではないですか?」
 
休憩時間にはそういうことも話してくれました。違う場所で育った人が同じ体験をすることで、多様性を認め合う力も育まれそうですね。
 
 
その5 温帯での農業と亜熱帯での農業の違いに触れられる
 
気候が違うことで、土壌・作物が育つ時期・育ち方・作物そのもの等々が違うことを体感できます。自然の多様性の体感ですよね。土の中での小さな動きを直接目で見ることはできませんが、「温暖な沖縄では微生物の働きが活発で肥料の分解がとても早い」といった違いを目の当たりにできます。
 
以上が沖縄での農業体験のメリットですが、赤嶺さんは特に小さな子どもを持つお母さんにぜひとも自然農法の畑で農業体験を楽しんでほしいと言います。
 
 
「安心できる食べものをこどもに食べさせたいと誰もが思っているはずですが、わからないことが多いですよね。私もそうでした。
 
農業にはいろんなスタイルがありますが、実際に畑で体験することで見えてくるものはとっても大きいと思うんです。
 
一般栽培、自然栽培、有機栽培など栽培方法も様々。違いがどこにあるのかを知るきっかけとしても援農を活用してもらえたら。そして、選ぶ力をお母さんに持ってもらえたら最高です」
そう語る赤嶺さんが親しくしている農家の一人がこの畑の持ち主の中村一敬(かずたか)さん。
 
 
にんじん、玉ねぎ、島ニンニク、バジルが昨年主に栽培した品目。夏場はゴーヤー、冬瓜、オクラ、ナーベーラー(ヘチマ)、きゅうりなどを栽培し、5~6年前からは伝統野菜の栽培もおこなってきました。
 
「亜熱帯の農業現場を知ってもらいたいし、畑から見える世界をぜひ味わってみてほしい」
 
30代の若手自然農法家の中村さんは、沖縄の伝統野菜や西洋ハーブ、島ハーブの栽培のほか、在来種の復活にもチャレンジしたいと考えているそうです。
 
いま巷では「援農」という言葉が一般的になり始めています。沖縄で農業体験をすることはある意味、沖縄のサポーターになるということ。農作業の手間暇を肩代わりするということ以上に、県外に住むみなさんが沖縄の農家とつながりを持つだけでも、沖縄が元気になりそうな気がします。
 
 
*農業体験は原則として5名以上で開催。体験料はおみやげがついて大人2,000円、子ども1,000円(3歳~中学生)が基本です。オプションとして、とれたて野菜と島豚、島牛のバーべキューなどを楽しめます。詳しくは「食と子育てのNATURAL」の赤嶺さんにお問い合わせください。
 
 
 
 
食と子育てのNATURAL
住所/沖縄県糸満市阿波根1406-131
電話/ 090-5940-8084
shop@oki-net.co.jp
http://natural.1oki.com/harvesting
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也

Information

糸満市阿波根1406-131