ぷるん♪ コラーゲンたっぷりのチマグとテビチが入った沖縄風おでんを味わうなら、那覇市久茂地の『おふくろ』へ

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初回投稿日:2015.11.29
 最終更新日:2024.04.23

ぷるん♪ コラーゲンたっぷりのチマグとテビチが入った沖縄風おでんを味わうなら、那覇市久茂地の『おふくろ』へ

17:30のオープンと同時にお客さんが入りはじめ、1時間もしないうちに全ての座席が埋まってしまうほどの人気店が那覇市久茂地(くもじ)にあります。お酒によく合う “ 沖縄おでん ” が味わえる店『おふくろ』です。

家庭料理の店「おふくろ」
 
「おでんは冬に食べるもの」というイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。しかしここ沖縄では、季節を問わず一年中食べられています。こちらはビジネス街にお店を構えているということもあり平日は近くに勤める常連客が、そして、ゆいレールの県庁前駅から歩いて4~5分で行けることもあって、観光シーズンや週末にはインターネットの口コミや評判を見て訪れる観光客も多いと言います。

家庭料理の店「おふくろ」
 
女将の山川 正子(やまかわ まさこ)さんがこの場所にお店をオープンさせたのは2003年のことでした。実はそれ以前にも20年ほど本島中部でおでん屋さんをしていたそうで “ おでん一筋35年 ” なのだとか。
 
沖縄のおでん屋さんは「お酒を飲んで、〆のラーメン」のような使い方をする人が多く、中部でお店をしていた頃は朝まで開けていたのだそう。「でも、疲れちゃってね。早い時間にお店を開けたくて、那覇のビジネス街に越してきたの」と山川さん。

家庭料理の店「おふくろ」

家庭料理の店「おふくろ」
 
おでんのネタは定番の大根、厚揚げ、昆布、たまご、こんにゃく、がんも、餅きんちゃく、牛すじから、豚モツ串、ゆば、豆腐、トウモロコシ、ホタテ、厚焼き玉 子、うどん、トマトなどの変わりネタまで、その数は何と50種類以上! そして沖縄のおでんには欠かせない「チマグ(豚足)」と「テビチ(スネ肉)」、「葉野菜」も入っています。チマグは臭みと余分な脂身を取るために何度も茹でこぼし、約2日間も煮込むのだそう! 肉質が少なく、皮と筋、軟骨からなるチマグはゼラチン質(コラーゲン)が豊富なので、ぷるぷるのお肌を目指したい女性はぜひ。 具材によって染み込み加減や食べ頃が異なるので、それぞれのネタにあったタイミングでおでん鍋へ入れていくそうです。テビチだけはおでん鍋には入れず、別の鍋で味付けしているそうです。

家庭料理の店「おふくろ」のおでん
 
沖縄おでんの出汁は豚だしとカツオ節。塩で味付けをし、醤油やみりんは使いません。あっさりとした中にコクと旨みが凝縮されており、具の中心までしっかりと出汁が染み込んでいました。なるほど、これはビールや泡盛によく合います。
 
ほ とんどのお客さんが利用する「2時間食べ飲み放題」のプランはひとり2,000円とかなり良心的な価格設定。「安くすれば週2回でも3回でも通えるでしょう? お酒を飲みながらおでんを食べて元気になってもらって、頑張って働いて、またおふくろに帰ってきてもらいたいから」と山川さん。

家庭料理の店「おふくろ」の料理
 
毎日手作りしているお惣菜も好評です。品数は30種類ほど。スーチカー(豚三枚肉の塩漬け)や焼きチマグ、沖縄近海で獲れた刺身、レバーの塩ボイル、ニガナのブルーチーズ入り、白イカのスミ炒め(ニガナ入り)、そーめんチャンプルー、ゴーヤーチャンプルー、などの定番メニューと日替わりメニューがあり、毎週通っても飽きることはなさそうです。

家庭料理の店「おふくろ」
 
心がホッと和むどこか懐かしいおふくろの味を、お酒を片手に心ゆくまで楽しんでください。そして、疲れている体と心にじんわりと染み込む優しさを感じてくださいね。人気店なので、予約をお忘れなく。
 

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おふくろ

住所 /
沖縄県那覇市久茂地1丁目8-7
電話 /
098-868-6721
営業時間 /
17時00分~23時00分
定休日 /
木曜・日曜・祝祭日

舘 幸子(たち さちこ)

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