石垣島、大寒波と魚拾い

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歴史文化

初回投稿日:2016.02.03
 最終更新日:2024.03.27

石垣島、大寒波と魚拾い

1月24、25日あたりに世界各国を襲った大寒波。沖縄本島で雪が観測されたニュースを観た方も多いと思います。
予想気温が8℃と表示された週間予報が出始め、前の週から島の人たちはざわついていました。例年八重山は、最低12℃くらいにしか下がりません。
24日、予想通りに気温はひと桁に!石垣島は雨でしたが、本当に寒かった!八重山での最低気温は、石垣島で観測史上最低となった7.3℃でした。みぞれぽいものが一瞬降っているのを見た、という人は何人もいましたよ。
私は移住して8年、初めての島でのひと桁の気温で、初めて、内地の冬に着るコートを島で着ました。それ以前では、石垣島では2005年にひと桁の気温が記録されているそうです。
「かなり冷えると、魚が仮死状態になって浜に打ちあがるらしい」と、話には聞いていました。それを知っている島の人たちは極寒の朝、海へと出かけました。

極寒の朝、海へと出かけました。
 
私も干潮に近い時間に行ってみました。いま見ても、見るからに寒そう。。
 
干潮

小さな魚
 
少し歩くと、いました! だけど、、来るのが遅かったみたいです…。
 
小さな魚
 
もうこんな小さな魚しか残っていなかった…。
街から離れた島の北部(激戦区ではなかった模様)に住む友人はこんなに↓拾ったそうです!
 
さかな、タコなど
 
見事! 並べ方もかわいい。
私はあきらめきれずに別の浜へ行ってみるも、ここにももういません。すると、浅瀬を歩いているお姉さんがビニール袋いっぱいになにかを持っている様子!
 
浅瀬を歩いているお姉さん
 
「たくさん拾えましたー?」と声をかけると、「もう魚はいないよー」と。やっぱり。集めていたのは海草のスーナでした。

クモ貝、ティラザー(小さな巻貝)

タコ
 
ビニール袋の中には、スーナのほかにタコやクモ貝、ティラザー(小さな巻貝)なども。たくさんおしゃべりしていると、どっさりのスーナと、ティラザーに、ひとつしかないクモ貝まで「持って返りな」と。
海でよく見かけるクモ貝ですが、居酒屋などでもメニューで見ることもないし、おいしいとは知らなかった!
 
金槌で殻を割ってくれました
 
中身がとれやすいようにと、手馴れた様子で金槌で殻を割ってくれました。「5分くらい茹でて、足を引っぱったらするっととれるよー」とのこと。ふむふむ。
遠慮なくいただき、家に帰ってさっそく炊いてみました。初めて家で大きな貝を茹で、本当にするりん!ときれいにとれました。わさびとお醤油で食べたり、バターソテーにもしておいしくいただきました。こりこりした食感のスーナは、少し火を通してイカと和えたり。ごちそうさまでした☆
次に大寒波がくることがあれば、早起きをして海に出かけることにします。
 
 

笹本 真純

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