沖縄観光情報:「沖縄でチーズづくり?」固定観念をくつがえしたジョンさんの美味しいチーズ【TheCheeseShop(南城市)】

「沖縄でチーズづくり?」固定観念をくつがえしたジョンさんの美味しいチーズ【The Cheese Shop (南城市)】

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post : 2016.05.17 12:00

 
「チーズマニアの間で、沖縄のチーズが注目されているらしい・・・」。しばらく前に友人からその話を聞いた時、頭に浮かんだのは中城(なかぐすく)村で作られているヤギのチーズでした。沖縄では那覇の近くでも、八重山の小さな離島でも、ヤギのいる風景は日常の中に溶け込んでいるからです。
 
 
 
でも、話の続きを聞くと、話題になっているのは牛乳を原料にしたチーズだとのこと。それもカマンベール系やブルーチーズ系、そしてロックフォール系などの本格的なチーズだと聞いてぜひ食べてみたいと思ったのです。
 
沖縄でおいしいチーズを作っているのはイギリス出身のジョンさん。雲のようにふわふわとした白いひげがシンボルのジェントルマンです。
 
 
 
ジョンさんが使っているのは有用微生物を配合した飼料で乳牛を育てている親泊清(おやどまり・きよし)さんの牛乳です。牧場のある南城(なんじょう)市はのどかな田園地帯。だからストレスも少ないのでしょう、牧場では牛たちがのんびりと草を食んでいました。
 
「牧場の一角に工房があるので、新鮮な牛乳を必要な時に調達できるんです」とジョンさん。香り豊かなしぼりたての牛乳を新鮮なうちに自分たちで低温殺菌。63度で30分。これが一番いいのだそうです。
 
 
オススメのチーズは南城市の地名をつけた「土地の味」がするチーズ。
 
たとえば「ワキナグニブルー」。稲が実る場所(湧稲国)という意味の古い集落名から名付けたこのチーズは、ゆっくりと時間が流れるこの地域と同じように、穏やかでまろやかで、味わい深いブルーチーズです。
 
 
 
一番人気の「大里ホワイト」は白カビ系のチーズでクリーミィ。牧場がある大里地区から名前を借りたそうです。
 
そして、同じくらい人気が高い「ちゅら南城」はマイルドでナッツの香りが漂う食べやすい仕上がりです。
 
最近は、米麹と泡盛で発酵させた「cheese-yo」など、より一層地域色が感じられるチーズに取り組んでいるそうです。
 
 
「好きな時においしいチーズを食べたいでしょ」
 
チーズを沖縄で作りはじめた理由を尋ねてみたら、こんな答が返ってきました。
 
「日本に暮らすようになってから、自分が食べたいチーズがなかなか手に入らず、それならば自分で作っちゃえ!」と自らチーズをつくりはじめたのです。
 
チーズを作り始める前に自分で作ったのは沖縄伝統の豆腐餻(とうふよう)。豆腐のチーズと呼ばれて親しまれている発酵食品でした。結果はバッチリで、友人たちにも好評だったそうです。
 
 
亜熱帯の沖縄でも発酵がうまくできることを確認できたジョンさんはまず、故郷のイギリスを代表するチェダーチーズ1本に絞って毎日つくり続けました。納得できるものを作ることができるようになった時点で他のチーズにトライして、成功したらまた新しいチーズへと、繰り返しているうちにいつの間にかチーズの種類が70種類にまで増えたといいます。
 
 
工房には、フーチバー(よもぎ)、長命草、ウコン、ハイビスカスなど地元沖縄の植物のほか、ホップやハーブ、キノコなどたくさんの種類の植物がストックされ、チーズに味のバリエーションを持たせるために使われています。
 
 
「ここでは動物も植物もみんな元気ですよねー」
 
北海道から沖縄に移った時の印象を表情豊かに振り返るジョンさん。
 
「自然が元気だということは菌も元気ということ。実際同じ牛乳を使って同じようにつくっても、できあがるチーズは場所によって違うんですよ」
 
チーズは地域と人がつくるもの。その時々の温度や湿度、いろいろな条件を見ながら、育てるように寄り添うことが必要なのだとか。
 
 
「つくったチーズは娘のようなもの。本当は売りたくないんです」
 
子どもの頃からおやつ代わりにチーズを食べて育ってきジョンさんは、これまで様々なタイプのチーズと出会い、それぞれのチーズに恋をしてきたのだそう。だから、チーズへの愛着はとても深く、チーズのことを話し始めると止まることを知りません。
 
 
今までに食べたことのあるチーズについて会話を楽しんだり、おすすめのチーズを試食したり、コミュニケーションを楽しみながら自分に合ったチーズを探せるお店です。時間にゆとりを持って訪ねてみてはいかがでしょうか。
 
 
Cheese Shop
住所/南城市大里字仲間1155 JAアトールショピングモール
電話/090-2051-5188
営業時間/13:00~18:00
定休日/火曜日
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
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南城市大里字仲間1155