自然の時間と人間の時間が交差する嘉陽集落(かようしゅうらく)で過ごす一日

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あそぶ

初回投稿日:2014.01.19
 最終更新日:2024.04.05

自然の時間と人間の時間が交差する嘉陽集落(かようしゅうらく)で過ごす一日

な~んにもしないで、ぼーっとしたい。
そんな風に思って沖縄に来てみたものの、来たら来たで楽しそうなことがありすぎてじっとしていられない。
そんなアクティブな沖縄時間もとても素敵ですが、本当にな~んにもしないでぼーっとしたいなら、嘉陽集落をオススメします。

浜辺

やんばるの森と海の間にある小さな集落の目印は、国道沿いの嘉陽共同売店。見つけたら車を停めて、のんびりお散歩タイムを始めましょう。目の前に広がる嘉陽ビーチは、知る人ぞ知る日の出の名所。集落の人々がそろって「原風景」と語る、魔女の帽子みたいな岩から朝日が上ります。


それから日がないちにちビーチにたたずんで、お昼寝してはまた起きたりしていると、地元の人がスタンドアップパドルサーフィンをしに来たり。陸で彼らを待つ女性たちが、フラダンスを踊り出したり。近所の親子が、凧揚げや犬の散歩をしに来たり。

真っ黒に日焼けしたおじいさんが、ウェットスーツとマスクをつけて海に入っていったり。1kmほど続く白い砂の上で繰り広げられる海辺の営みはどこかなつかしく、優しい気持ちを運んできてくれます。

海辺


ビーチで心の洗濯を済ませたら、集落を見下ろす拝所 ウエグスクへ足を運んでみてはいかがでしょう。数本のクバの木の葉が、時おり揺れて風の道行きを知らせる「ざわざわ」という音以外は、どこまでも静かで清らかな空間。

もし「空の天辺」と呼べるような場所があるとしたら、こういうところなのだろう、と思います。地元の人びとが先祖代々守っている大切な場所なので、つつましやかに楽しんでくださいね。


拝所 ウエグスク

昔から、大人たちが山から下りてくる森の水でお米を育て、子どもたちは海で水泳を習い、ウエグスクの神様に自然への感謝を捧げながら暮らしてきた嘉陽集落は、自然の時間と人間の時間が交差する場所。時間が流れるスピードがちょうどよく心地よいのは、きっとそのおかげです。

嘉陽集落の場所や周辺の情報は、沖縄自動車道の「宜野座」もしくは「許田」インターから嘉陽に向かう途中、国道331号線沿いにある、わんさか大浦パークのWEBサイトにある、「久志地域MAP」「久志地域散策MAP」で見ることができます。
 

沖縄CLIP編集部

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