連載／沖縄へお引っ越し①「あめいろ食堂」舘野恵子さんの場合４/４

「あめいろ食堂」そのオーナー、舘野恵子（たてのけいこ）さんは、

ほわっとした雰囲気で沖縄のゆったりとした空気にとけ込んでいそう。

そんな舘野さんが実際に移住してみて沖縄について感じた事は？

そのストーリーを全４回の連載でお届けします。

最終回の今回のお話は、移住後の沖縄の印象と

移住したい皆様へのアドバイスをいただきました。

沖縄に住んでからこんなことが意外だったとかありますか？

良くも悪くも印象が変わったことってあると思うんですけど。

舘野／私はいわゆるナイチャーと呼ばれる移住者なので

沖縄の人に受け入れてもらえるの心配だったのですが

実際に住んでみると壁を感じることもなく

何か頑張っている人にはあたたく応援して下さるように感じます。

今も近所のおばあちゃん達にも良くして頂き心があたたかくなります。

それはとても素敵ですね！　確かに移住する前は土地の人に馴染めなかったら

どうしようと不安になりますよね。沖縄の人たちは本当にあたたかい人が多いですよね。

それ以外には何かありますか？

舘野／寒い（笑）。冬が意外と寒かったです。

移住した年くらいはまだ暖かいなって思ってたんだけど、

２年目くらいから、あ、やっぱり寒いんだって。

分かります、私も今移住して２年半くらいなんですけど、

身体がだんだんとこっちの気候に慣れてきちゃうんですよね。

でも実際は他県と10度くらい違うんですけど。

舘野／風が結構強いから体感温度が寒く感じるんですよね。古民家に住んでいるから

余計なのかもしれないですけど、外出たときのほうが暖かかったりとか（笑）。

古民家は雰囲気も良くて大好きなんですけど、実際は隙間風とかが結構あって

意外と大変なんですよ（笑）。

それでも古民家に住めるって憧れです！

懐かしくてホッとする、こんな建物の中でさんぴん茶とか飲んで暮らすのが

憧れの移住希望者は多いと思いますよ。

舘野さんは今後ここでどうしていきたいとか、ビジョンはありますか？

舘野／パートナーが別の飲食店で勤めていましたが、今年から一緒に働くことになり

今のスタッフと３人できりもりすることになりました。

これからまた少し改装して、うりずんの頃には２階にお座敷席ができる予定です。

さらに沢山のお客様に、あめいろ食堂を楽しんでもらえるんですね！楽しみです。

ところで移住って人から見たら凄く大変なことに思えるじゃないですか。

なので移住したくてもなかなか踏み出せない人って、とても多いと思うんですよね。

そんな人たちに向けて何かアドバイスをいただけませんか？

舘野／私の場合は最初の一歩を踏み出せば、あとはコロコロ自転車のように進んでいきました。

最初は住むか住まないかさえも決められなくて、

優柔不断で石橋を叩いて渡るような性格なんですけど、

その時はとりあえず沖縄に来てから悩もうと思って。

ゲストハウスで友達と会議しながら、住もうか住まないかって毎日悩んでました。

でもそこで住もうって決めなかったら多分今ここでお店もしてなかったし

全然違う人生を歩んでたと思います。

でも結果的に、住んでみてよかったですか？

もちろんそれは住んでみてよかったですし、沖縄でこのまま暮らしていくつもりですよ。

ゆくゆくはお庭のある一軒家に住んで、お店もずっと続けていければいいなって思ってます。

＜舘野さんの移住年表＞

2004年 ６月／短大を卒業してからずっと勤めていた会社を退社

　　　 ７月／沖縄好きが講じて3ヶ月の長期滞在に来る

　　　 ９月／一旦実家に戻る

2005年 ７月／ゲストハウスで暮らす

　　　 ９月／カフェでアルバイトを始める

　　　 ９月／半年の契約でレオパレスを借りる

2006年 ３月／アパートを契約する

2009年 ３月／最初のアルバイトをやめ、別の場所でアルバイトをしながらお店の物件探しを始める

2010年 ２月／物件が見つかり、お店の改装を始める

　　　 ６月／念願のお店をオープン

2014年 うりずんの頃「あめいろ食堂」二階オープン予定

単身沖縄に移住し、徐々に移住への決意を固め、夢を見つけて一歩一歩実現させていった舘野さん。

お店を始めるまでに時間をかけて培った人との繋がりや、会社員時代にきちんと貯めた蓄え、

粘り強く理想の物件を探す姿勢、

ふわっと見えながらも凄く堅実に夢を叶えていったのだなあという印象を持ちました。

移住者連載１人目はいかがでしたでしょうか？

今後もどんどん色々な業界の移住者の方にお話を伺っていきたいと思いますので、

是非これから沖縄に移住したいという方の参考になればと思います。

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