沖縄観光情報:北から南へ…最果てのロストワールドを往く~本島北部やんばる東海岸~

北から南へ… 最果てのロストワールドを往く ~本島北部やんばる東海岸~

post : 2016.07.13 18:00

 
沖縄で好きなのは、もちろん離島。でも、沖縄本島で惹かれるのは、やっぱり北部。“やんばる”エリアだ。昨年は離島には多く足を運んだが、ここ最近、その北部からは遠ざかっていた。振り返るに、一昨年は結構行ったものだ。『奥ヤンバル鯉のぼり祭り』や『indigo』など、かなり攻めた。だが、最後に行ったのは、恐らく昨年のGWの『羽地ダム鯉のぼり祭り』&『我那覇畜産 アグー村』か。言われてみれば、今年に入ってからは、名護より北へは一歩も進んでいない。まぁそのうち機会もあるだろうと、何とはなしに思っていた矢先、先日久しぶりに北部・国頭村(くにがみそん)行きの仕事が舞い込んで来た。
 
(2014/8/23 9:24)
 
そんなわけで、はりきって遠征。那覇市内の自宅から「沖縄自動車道」最北の「許田IC」(名護市)までおよそ120km強。高速を降りてから、県道をおよそ70km以上を延々とひたすら北上…。はっきり言って、猛烈に遠い。「そうだった…。こんなだったな」。久しぶりの、その気が遠くなるロング・ディスタンスに、諦めにも似た溜息が…。飛行機での移動に慣れきっていた自分にとって、空港までちょろっと行って飛行機で行く150km先の離島より、地べたをひたすら車で進む150km先の北部の方が、遥かに遠いことに今更ながら気づく。もちろん車中は自分1人。おまけに、その日出発は大雨の、しかも夜だったため、その行程は、絶望過ぎるほどに暗く長い時間だった。
 
と、いつになく重苦しいイメージから入ってしまったわけだが、3年前、数ある沖縄ガイド本で最初で最後(?)の“北部スペシャル版”となった幻の一冊を手がけた自分にとっては、特別な思い入れあるエリアであることに、変わりはない。ところで、広大なやんばるの地域でも、最北部・国頭村の、それもワイルドな大自然が圧倒的に残るのが、東海岸。そこは、更に最深部と言える程の、秘境。何も無い・誰もいない…。軽く車で流すだけでも、遥か異国の僻地に迷い込んだような、ワンダーな錯覚に陥る。
 
そんな、皆がよく知る“リゾートアイランド沖縄”とは全く異なる最果てのロストワールドにて。最近のカット+過去のスナップもブレンドしつつ、北(国頭村)から南(名護市)まで、お気に入りを並べてみた。撮影日時は(20XX/00/00 00:00)として記したが、詳しい場所はあえて書かない。気になる方は、ぜひとも約90km伸びる東岸沿いの県道70~国道331を、自ら探って欲しい。
 
・・・・・・
 
まずは、今回の取材でメインとなった国頭村から。国道58号の支点、奥集落から数km南下した小さな集落、楚洲(そす)の名も無き海岸。登って間もない朝の光は、夕陽のそれとはやはり異なりどこか新鮮な気がする。
 
(2012/10/25 8:25)
 
そこから少し下った宿にて、朝日にトライ。…が、あいにくの曇り空で、まんまるお天道様は顔を見せてくれず。それでも、これから始まる荘厳な一日を感じさせてくれた。これぞ東海岸の醍醐味。
 
(2016/6/13 5:36)
 
以前から行きたいと思っていたのが、『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』にも立ち寄れた。キョンキョン(♀)の愛くるしさは、特筆もの。
 
(2016/6/13 13:25)
 
上記施設のある安田(あだ)集落にある、一風変わった存在が、茅葺き小屋「アシャギ」。『安田のシヌグ』という、400年近く続く伝統行事にて、用いられる。
 
(2013/01/16 11:34)
 
安田周辺で出逢った高台からの景観。高低差の激しい雄壮な地形も、東海岸の特徴だ。
 
(2012/10/24 16:49)
 
冗談ではなく、かつて数多の養豚が逃げ出し、大騒動になったことがあるらしい。
 
(2012/10/24日 17:09)
 
続いて東村へイン。大自然を切り開いて膨大なコンクリートで固めた『福地ダム』。そのコントラストが絶妙にシュール。
 
(2014/2/15 12:14)
 
以前、付近の宿『やんばるロハス』も紹介した、慶佐次湾(げさしわん)。独特なエメラルドグリーンのグラデーションは、一度見たら忘れられない。
 
(2012/10/26 11:26)
 
東村と言えば、もちろん生産量日本一を誇るパインアップル。夏から秋にかけて、村内あちこちで見せる表情は、やはり南国ならでは。
 
(2012/10/26 14:25)
  
そして、名護市。遠目からも一目で分かる大小の奇岩が風情を醸す『天仁屋崎(てにやさき)』。
 
(2014/2/15 12:27)
 
以前からずっと気になっていた岬だったわけだが、とうとう近くまで行ってみた。入江の様な、沖縄っぽくない砂地が少し意外。次回はサーフボードを持ち込むつもり。
 
(2014/2/15 15:25)
 
 知られざる幻の絶景スポット『ジュゴンの丘』はもちろん必須。看板も案内も無い、手がかりのない獣道を20分程進むと唐突に開けるファンタスティックな光景は、誰もが言葉を失うだろう。
 
(2015/12/30 15:09)
 
冬。北西から強い風が吹き込む沖縄本島は、西海岸でのマリンレジャーは基本的に厳しい。だが、北部東海岸「大浦湾」(トップ写真も大浦湾)は、年間を通して概ね穏やかなエリアに付き、特にオフシーズンの(数少ない)レジャーポイントとして、今後フィーチャーされる可能性は大いにある。ウミガメやジュゴンも生息するなど、世界的にも稀有な自然環境。人の手の入ることなく、このありのままの美しさが、未来永劫続くことを願ってやまない。
 
(2014/8/30 8:11)
 
忘れされた辺境。人気の無い情景。手付かずの大自然…。離島同様、やんばるには、古き好き失われし沖縄が、未だひっそりと残っている。風光明媚な佇まいとともに。西海岸リゾートに疲れたら、東海岸ローカルにて、在りし日の琉球にタイムスリップしてみてはいかがだろう。未だ見ぬ素朴な感動に、きっと出逢えるはずだ。
 
(2014/2/15 17:21)
 
 
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
 
 
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