沖縄観光情報:ミッドセンチュリーモダンの面影を今に伝える沖縄のランドマーク『RycomAnthropology(沖縄市)』

ミッドセンチュリーモダンの面影を今に伝える沖縄のランドマーク『Rycom Anthropology(沖縄市)』

post : 2016.07.19 18:00

日本初のショッピングセンターがどこにあるか知ってますか? それは1954年、沖縄に誕生した『PLAZA HOUSE SHOPPING CENTER(プラザハスショッピングセンター)』。62年を経た今もなお、オープン当時の佇まいを残しながら、ファッション、アート、フードを通して世界の文化を沖縄から発信し続けています。
 
 
今回ご紹介したいのは、創業60年を記念してオープンした『Rycom Anthropology(ライカム・アンソロポロジー)』です。RyCom(ライカム)とは1948年に設置されたRyukyu Command headquarters(琉球米軍司令部)の略称ですが、司令部の近くで米軍の将校や家族を相手にビジネスを始めたプラザハウスにとって、ライカムという名称はその歴史そのものなのです。
 
 
ギャラリーとショップが融合したユニークな空間には、沖縄の老舗写真館KEYSTONEのオーナーである津覇実雄(つは・じつお)さんの作品を中心に、1950年代の沖縄の空気感を今に伝える写真が展示されています。アメリカの影響を色濃く受けた当時の文化は琉米文化と呼ばれていますが、60年以上経ったいまでも沖縄本島中部のいたるところで感じられるその名残は、「基地の街」コザを中心に発散されている沖縄特有のエキゾチズムの素なのです。ライカム・アンソロポロジーは5つの切り口から当時の面影を伝えています。
 
画像提供:Rycom Anthropology
 
“PEOPLE” では、沖縄戦から間もない時期に沖縄でたくましく生きる人々を、“DESIGN”ではアメリカの工業製品が伝えた海の向こうの新鮮なデザインを、“AMERICAN BRAND IN OKINAWA”では、A&W、ブルーシールなど、のちに沖縄の民間人が経営を引き継ぐことになるアメリカのポピュラーブランドを、“CULTURE”では、アメリカ人を驚かせ興味を喚起した沖縄の暮らし方や伝統的な文化を、“ARCHITECT”では、直線と曲線による幾何学的なデザインが特徴的なミッドセンチュリーモダンの宝庫と呼ばれた沖縄を、それぞれ紹介しています。
 
 
 
 
展示されている写真は、どれも1950年代に間違いなく存在した人や街並みや暮らしを現在に伝える貴重なものばかり。モノクロームの写真を眺めていると当時の沖縄にタイムスリップしたような気分になります。
 
 
 
ライカム・アンソロポロジーでは琉米文化を写しとった写真の展示のほか、プレタポルテのようにエレガントな装丁で知られるフランスのASSOULINE社の洋書が展示販売されています。上手にディスプレイされているソファやライトなどプロダクトとともにミッドセンチュリーモダンの魅力に触れてみてはいかがでしょう。
 
 
 
 
また、プラザハウスのオフィスで海外のアパレルブランドとの取引などで実際に使用されていたタイプライターや、レトロフューチャーなデザインのクロック、オートバイ、個人所蔵の写真など、人の体温を感じられるさりげない展示も一見の価値ありです。
 
画像提供:Rycom Anthropology
 
このほかライカム・アンソロポロジーでは、沖縄内外のみずみずしい文化を伝える展示会やイベントを開催しています。たとえば、2016年7月23日(土)から8月31日(水)にかけては、沖縄在住のフォトグラファー茶野邦雄さんの写真展『THE SAPEUR- 世界一おしゃれで平和なジェントルマン〜コンゴ、灼熱の国から南の島へのメッセージ』が開催されます。https://www.facebook.com/events/1620924788223807/
 


サプールとはサップというコンゴ独特のファッションを楽しむファショニスタのこと。単なる見栄っ張りのオシャレ好きでも、恵まれた特権階級でもなく、月収の5倍もする洋服で着飾って、周囲の人を楽しませ元気づけるソーシャルエンターテイナーでもあるのです。なぜ、庶民がそこまでするのか? それは彼らの中に平和のを願う強い気持ちがあるからです。「武器を捨ててエレガントにおしゃれを満喫しよう!」。そのユニークでエネルギッシュな存在にポール・スミスも着目し、コレクションの参考にしたことでも知られています。

 
今回の写真展に合わせて、最初の2日間はコンゴからTHE SAPEUR(サプール)のジェントルマンが沖縄を訪れます。初日の夜は、沖縄のファッションリーダーが率いる「ジョイア・デ・レキオ」、最高のロケーションで洗練のクラフトビールを提供する新しいファッショナブルプレイス「チャタンハーバーブルワリー」とタッグを組んで、「THE SAPEUR WELCOME PARTY」を開催。この日だけのスペシャルゲストとして、ファッションデザイナーの山本寛斎さんも来場するそうです。翌日の24日(日)15:00には、ライカム・アンソロポロジーにサプールが来場してのスペシャルイベントが開催されます。
 
おしゃれを楽しみエレガントでいることは、平和であることの一つのあり方。沖縄の歴史とともに生きてきた日本で最初のショッピングセンター、プラザハウスの象徴であるライカム・アンソロポロジーが言葉少なに表現しているメッセージは平和であることの幸せなのかもしれません。
 
 
(スタッフの松田美乃さん(右)と波平雄太さん(左))
 
沖縄に旅しに来たら、ぜひ一度はコザの街へ。そしてプラザハウスショッピングセンターへ。観光ガイドには載っていない沖縄の素顔と、歴史とともに生きてきた街に出会うことができるはずです。
 
 
Rycom Anthropology
住所/沖縄県沖縄市久保田3-1-12 PLAZA HOUSE SHOPPING CENTER 3F
電話/098-933-1142
入場料金/無料
営業時間/11:00~19:00
定休日/なし
Webサイト/http://plazahouse.net/news/post/3033
Facebook/https://www.facebook.com/RycomAnthropology/
 
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
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沖縄県沖縄市久保田3-1-12 PLAZA HOUSE SHOPPING CENTER