思い立ったらふらりと日帰り。いろんな沖縄に出会える島が伊江島(いえじま)です。

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歴史文化

初回投稿日:2016.07.27
 最終更新日:2024.04.12

思い立ったらふらりと日帰り。いろんな沖縄に出会える島が伊江島(いえじま)です。

思い立ったときにふらりと日帰りができて、しかも、離島ならではの素朴さと、のんびりした島時間を楽しめる! それだけではなくて、戦跡や基地を通して沖縄の現実を垣間見ることもできる! そういう旅先としてお勧めしたいのが伊江島(いえじま)です。美ら海水族館からほど近い沖縄本島北部の本部港(もとぶこう)からフェリーでわずか30分。しかも毎日4往復(夏休み期間は5往復)しているので、日帰りも十分に射程圏内。もちろん民宿などの宿泊施設もありますから、ゆっくりしたい時は一泊してみるのもいいですね。
 
伊江牛
 
伊江牛
 
さて、「人の数より牛やヤギの数の方が多い」と言われるほど、伊江島には動物たちがたくさん暮らしています。新しいブランド牛として注目されるようになった伊江牛や沖縄を代表する家畜、ヤギはもちろんのこと、アグー(豚)や馬の姿も珍しくありません。
 
馬
 
ヤギ
 
島ではレンタカーのほか、電動自動車Ha:moやレンタサイクルを借りることができますので、ゆったり島を巡っていると思わぬところで可愛らしい動物に出会えたりします。
 
のんびり釣りを楽しむ島の人
 
潮干狩りの名所「オホバ」
 
潮干狩りの名所「オホバ」
 
動物の次に出会うチャンスが多いのが釣人です。フェリーが発着する伊江港はもちろん、島のいたるところで、のんびり釣りを楽しむ島の人の姿を見かけます。平日の昼間から気ままに釣り糸を垂らすことってとっても贅沢。潮干狩りの名所「オホバ」でもこれから釣りに出かける男性とおしゃべりを楽しみました。

ビーチへの道
 
ビーチで休憩
 
海といえば、シャワーやパーラーがある「伊江ビーチ」のほか、「G.I.ビーチ」など伊江島にはたくさんのプライベートビーチがあるんです。ぐるりと一周海に囲まれているわけですから当然と言えば当然ですが・・・。
 
ニャティヤ洞
 
そうそう、伊江島でぜひ訪ねてほしいのが「ニャティヤ洞」です。沖縄戦当時、多くの島民の命を救った場所でもあることから地元では「千人洞(ガマ)」とも呼ばれています。名前の通り、入り口から中を覗くとかなりの広さがあることがわかります。
 
スリット状の隙間
 
普段目にするガマとは違って、ハート形に大きく開いた穴や、スリット状の隙間などから太陽の光が差し込んでいることから、光のコントラストがとっても心地いいのです。ガマの向こうにはエメルドグリーンの海が広がっているのでついつい気分も高まりますが、ここは島の人にとっては大切な祈りの場所。なので静かな気持ちで過ごしてみましょう。
 
伊江島タッチュー
 
おすすめは海だけではありません。本島からもよく見える伊江島タッチューは駐車場から徒歩7〜8分で島全体を見渡せる頂上に登ることができますよ。
 
白い壁に「ヒルトップ」と書かれた元ホテル
 
感じに朽ちているマイクロバス
 
すぐ近くには、白い壁に「ヒルトップ」と書かれた元ホテルや、道端でいい感じに朽ちているマイクロバスなどフォトジェニックな建物や乗物も少なくありません。
 
壁に残る無数の弾痕
 
砲弾が直撃してできた大きな穴
 
沖縄戦の激戦地の一つ、伊江島ですから、戦跡も訪ねてみたいですね。沖縄戦の凄まじさを物語る公設質屋はぜひ! 砲弾が直撃してできた大きな穴や壁に残る無数の弾痕が生々しさを伝えています。
 
戦後のアメリカ占領下では米軍によって住民の土地が強制的に取り上げられてきました。そうした強制摂取に対して県内各地で非暴力の抵抗運動がすすめられてきたことは歴史の事実になっています。その象徴的な存在として知られる阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんが自分の土地に自費で建設したのが反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」。こちらもぜひ訪ねてみてください。
 
いえじま小麦直売所
 
大きな島ではありませんが、訪てみたい場所が盛りだくさんなのが伊江島です。島での時間を十分満喫したら、おいしいおみやげをぜひどうぞ。伊江島は県内でも指折りの一次産業の島。昔からピーナッツの産地として知られ、ピーナッツを黒砂糖でからめたお菓子が「みやげの王様」。最近では小麦の栽培にも力を入れています。伊江島小麦は知る人ぞ知る人気のおみやげ。粉はもちろん、麺やチップスなどの加工品もありますので、直売所をぜひ覗いてみてください。
 
みなさんが伊江島でいろんな沖縄に出会えますように祈ってまーす。そして、気をつけていってらっしゃーい!
 

伊江島

HP /
https://www.iejima.org/bunya/kanko/

沖縄CLIP編集部

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