沖縄観光情報:自家焙煎の珈琲と島豆腐のおからを使った自家製の焼きドーナツ。小高い丘の上にできた訪ねてみたくなる珈琲店【ニンギン商店(宮古島)】

自家焙煎の珈琲と島豆腐のおからを使った自家製の焼きドーナツ。小高い丘の上にできた訪ねてみたくなる珈琲店【ニンギン商店(宮古島)】

post : 2016.10.29 12:00

 
 
ニンギン商店。ちょっと変わった名前の小さな珈琲店が10月29日土曜日、宮古島(みやこじま)にオープンします。ニンギンとは宮古島の言葉で人間のこと。人間味あふれるオーナーの高江洲てるゆき(たかえす・てるゆき)さんが焙煎したコーヒー豆を目の前で粉に挽いて、ていねいにハンドドリップして出してくれます。
 
 
開店に向け用意しているコーヒー豆はエチオピア、コロンビア、タンザニアの3種類。エチオピアは中深煎り、コロンビアはやや深煎り、タンザニアはカフェオレ用に深煎りで仕上げているとのこと。
 
 
 
コーヒーのほか、島豆腐のおからを使った自家製の「焼きドーナッツ」もおすすめです。また、宮古島産の無農薬シークァワーサーやレモンなど季節の果物を使った自家製の飲み物などを楽しめます。それぞれ、お義父さんが飼っているミツバチが宮古島でせっせと集めた蜂蜜を使っているそうです。どんな味がするか楽しみですね。
 
 
 
10年ほど沖縄本島で出版関係の仕事をしていたてるゆきさんは、30歳になったとき、生まれ故郷の宮古島にUターン。東京で打楽器奏者として活躍したあと同じように島に帰ってきた由樹子(ゆきこ)さんと知り合って間もなく結婚。由樹子さんが背中を押して描き始めたイラストは知る人ぞ知る存在に。発達障害とされる子どもたちと学校の間に立つソーシャルワーカーとして働きながらコーヒーの世界にやがて引き込まれていったそうです。
 
 
 
コーヒーとの出会いは、宮古島で人気の「モジャのパン屋」。「手回し式の焙煎機でローストされた深煎りコーヒーを飲んだ時の感動は今でもハッキリ覚えています。それからすっかりコーヒーにはまってしまって、手回しの焙煎機を購入して、毎週末早朝から焙煎するようになりました」と顔をほころばせて原点を振り返るてるゆきさん。
 
 
 
「一杯の珈琲を来る日も来る日も丁寧に淹れて、たくさんの人を幸せな気持ちにしたい。何気なく流れているひとときを、素の自分に戻ったり、アートや音楽について語りあったり、ぼんやりしたり。人と人、地元の人と観光に来た人がつながる場所にもなったらいい。“おじい”になるまでこの道で修行を続けていきたいと思うようになりました」。由樹子さんに再び背中を押され、珈琲店の開業を決心するまでにそう時間はかからなかったのだそう。
 
 
 
ごちそうになったコーヒーは、苦みも、酸味も、甘みも柔らかで、やさしい感じのする味でした。小高い丘の上にあるニンギン商店にはちょうど、由樹子さんが参加していた音楽グループの耳触りのいい曲が流れていました。母屋の庭から差し込む日の光にほんのり照らされ、向かいにある大きな公園からそよ風に乗って聞こえてくる子どもたちの声を聞いていると、何気ない昼下がりが、小さな幸せの一つに思えてきました。
 
 
ペンションを切り盛りしながら、毎日のように海へ出かけて漁をするお父さんの背中に「自分らしく生きている人」のうしろ姿を見たというてるゆきさん。それもまた、ニンギン商店の開業を決めたきっかけの一つだそうです。「この場所を訪れる誰もが、自分らしくあれるように」。ちょっぴり照れ屋のてるゆきさんのそんな思いが伝わってくる居心地のよい場所でした。
 
 
住所/沖縄県宮古島市平良字久貝887-1
営業時間/11:00~17:00
定休日/日曜・月曜
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
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Information

沖縄県宮古島市平良字久貝887-1