沖縄観光情報:島の素材を光らせるていねいな洋食屋【洋食てぃん(宮古島)】

島の素材を光らせるていねいな洋食屋【洋食 てぃん(宮古島)】

post : 2016.12.03 12:00

 

神戸出身の2人の料理人が開いた洋食屋が宮古島(みやこじま)で話題になっている。店構えはカジュアルで、接客はフレンドリー。メニューは“宮古牛スジコロッケ”、“宮古牛ハヤシライス”、“自家製カツオツナ”など地元のおいしい素材を積極的に使った本格的な洋食屋。ワンコインでボリュームたっぷりの宮古島プライスとくらべれば、価格的には決して安くはない。けれども、お客さんの9割が地元の人。しかもその多くが移住者ではなく生粋の宮古の人がほとんどだという。

 

 

天を意味する“てぃん”から名付けた「洋食てぃん」。「すべての食材は天からの恵み。敬意を払ってていねいに、無駄が出ないようにつくっていきたい」という思いに貫かれたこの店は竹澤さん夫妻によって2014年に誕生して以来、地元にしっかりと根付き、地元の人に愛されているお店だと言えそうだ。

 

 

テーブルについて最初に出てきたのは“島タコのカルパッチョ タプナードソース添え”(880円)。宮古島市内でバーを営むタコ突き名人が近くの海で仕留めたというタコは、つるりと滑らかで新鮮そのもの。お皿に添えられたパプリカパウダーとイタリアの岩塩が素材のおいしさを引き立ててくれる。

 

 

 

2番手は、“自家製スモークベーコンのシーザーサラダ”(1,000円)。沖縄県産の豚バラ肉を塩とローズマリーをメインにしたハーブで10日間漬け込んで、45時間じっくりと燻したベーコンと宮古島産のベビーリーフの相性が抜群。トーストされたバケットと半熟卵をベーコンや野菜と一緒に混ぜ合わせて食べるのでお腹も満足。

 

 

続いていただいたのは“ハンバーグ”(1,000円)。宮古島から飛行機で30分足らずの多良間島(たらまじま)でストレスなく育った多良間牛に国産豚ミンチを合わせたやさしい味が人気だそう。こんがりと焼き上げられた表面と適度な食感のバランスが好印象。焼いた牛骨に野菜と牛スネ肉を加えて3日間じっくり煮込んだ自家製デミグラスソースはなかなかのもの。

 

 

食後のデザートはバニラビーンズ入りの卵黄が多めの自家製プリン。子ども連れのお客さんが多いということもあり、カラメルソースは苦味控えめ。かといって、決して甘すぎることのない上品な仕上がりで年齢を問わず楽しめそう。

 

 

10数年前に初めて旅行で宮古島を訪れた時、ここで暮らしたいと思った竹澤圭子(たけざわ・けいこ)さんは当時、畑違いの会社勤め、どうやって生活するかを考えて、結果決めたのが大好きな洋食屋。神戸に戻って修行を始めた洋食屋さんで知り合ったのがのちにパートナーになる竹澤良太(りょうた)さん。聞けば、圭子さんとは違って沖縄に興味はなかったという良太さん。お付き合いを始めて最初の夏に彼女に「連れられてきた」宮古島にすっかりはまり、道連れに。最初は小さなお店をひとりで持とうと思っていた圭子さんにとって良太さんとの出会いはただならぬものだったようだ。

 

 

「洋食屋といえばハンバーグとカツレツのイメージでしたけど、20年以上の経験を持つ彼がいるのでメニューもかなり広げることができましたし、クオリティも深めることができました」。目を細めて語る圭子さんたちの方針は、地元の素材でおいしいものをつくること。

 

 

牛や豚のほか、香りが強いハーブに、鯛に近い食感のアカマチや新鮮さが自慢のカツオとマグロなど、地元のいいものにこだわっているそうだ。現在は鹿児島を使用している鶏も、宮古実業高校と協力して取り組んでいる“宮古島のおいしい鶏を育てるプロジェクト”成功しだい切り替える予定とのこと。「おいしいものは身近にもあるし、身近な素材でもおいしいものを食べられるんだと、島の人に伝えたい」。ふたりの思いやがんばっている姿勢はちゃんと島の人に伝わっているようだ。

 

 

洋食 てぃん

住所/沖縄県宮古島市平良西里397-1

電話/0980-79-5334

営業時間/11:3014:00 17:3021:00

定休日/木曜日

Webサイト/

 

沖縄CLIPフォトライター 福田展也

 

 

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Information

沖縄県宮古島市平良西里397-1