沖縄観光情報:観光客と地元人の架け橋になりたい宮古島の食堂「んまやー」

観光客と地元人の架け橋になりたい宮古島の食堂「んまやー」

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初回投稿日:2016年12月26日
 最終更新日:2023年12月03日

観光客と地元人の架け橋になりたい宮古島の食堂「んまやー」

宮古島(みやこじま)の宮古空港から南南東へクルマで約20分。気軽にシュノーケリングを楽しめる「イムギャーマリンガーデン」、通称「インギャー」を有する友利(ともり)集落の入口に食堂「んまや~」はあります。お店の裏手には屋外テーブル席もあり、水着のままのお食事も可能です。
 
んまや~外観
 
2010年のオープン以来、地元民に慕われている「んまや~」。いまではインギャーお目当ての観光客の方も訪れる人気の食堂です。
 
オーナーの松原敬子さん
 
“んまやー”とはおばぁちゃんのおうちのことです。“んまやー”には、いつ行ってもおばぁや誰かが必ずいて、いつも食べ物がおいてあって。“んまやー”はみんなが集まる場所なんです」とオーナーの松原敬子さん。
 
んまや~のお客さん
 
宮古一の繁華街・平良(ひらら)にバスでそばを食べに行くのが贅沢だったというおじぃおばぁたち。そんな地元のおじぃおばぁたちが気軽に歩いて行けるところに、みんなが集まって交流できる“おばぁのおうち”みたいな場所を作りたい。そう考えて敬子さんは地元・友利集落に「んまや~」をオープンされたそう。
 
んまや~の厨房
 
営業時間となって暖簾を掲げると、待ってましたとばかりに次々にお客様が入って来ました。お客様の7割は地元宮古人(みやこんちゅ)、3割が観光客の方だそう。開店と同時に次々とオーダーが入り、地元野菜を使ったお料理がテキパキとつくられていきます。
 
んまや~の厨房
 
メニューに宮古そば各種、豆腐チャンプルー、カレーなどが並ぶなか、敬子さんの「んまや~」おすすめベスト3は、軟骨ソーキそば、軟骨ソーキ丼、カレーです。
 
んまや~のとろとろなんこつそば
 
麺はコシが強い宮古そば、スープは鶏ガラ、豚の出汁骨、カツオ、野菜などを3時間煮込んでつくった「とろとろなんこつそば」は、ほっとする味わいでボリューム満点。
 
んまや~の店内
 
地元の方がオーダーされた「んまや~」でしか食べられない逸品「なんこつソーキ丼」、お野菜とお豆腐でヘルシーな「とうふちゃんぷるー」。どちらもお腹を空かせた殿方も満足させてくれるボリュームです。目の前に置かれたおいしそうなお膳に顔がほころびます。
 
んまやーカレー
 
親子連れのお客様が多いので、子どもさん向けに作り始めたのがカレー。そば出汁で作る「んまやーカレー」は、子どもさん、内地の若者に人気だとか。子どもさんも食べられる辛さのカレーですが、生姜がいっぱい入っていてポカポカと温まります。
 
んまや~オーナーとスタッフ
 
「お店で郷土料理体験を行っていますが、今後は土日に2時間とか、お店の空いた時間を活用して親子で楽しめる映画上映会を行うなど、小さなお子さんのいるご家族、移住された方、若い人も含め、もっとみんなが交流できる場所にしたいと思っています」と抱負を語る敬子さんは続けます。
 
「将来的には夜も開けたいと思っています。地元のおばぁたちに交代で昔料理を作ってもらって。地元には歌三線のできる方もいますから民謡ショーもやりたいですね。宮古島独特のお酒の飲み方“オトーリ”の歴史も説明して、オトーリ体験もできるようにしたいです。何と言っても宮古ですからね」と敬子さんは黒い瞳を輝かせました。
 
んまや~のお客さんと
 
「一緒にオトーリをまわせば、観光客の人と地元の人たちが交流できて、もっと親しくなれるでしょ。楽しいに違いありません。必ずやりますからぜひ来てくださいね!」。観光客と地元人の架け橋になりたい。敬子さんの強い想いが、言葉の端々に感じられました。
 
ひょっとしたら来年あたり、オトーリと民謡が楽しめる「んまや~ 夜の部」がオープンされるかもしれません。宮古島へいらしたら、ぜひ友利の「んまや~」を訪ねてみてくださいね。
 

んまやー

住所 /
沖縄県宮古島市城辺友利130-3
営業時間 /
11:30~14:30
電話 /
0980-77-7477
定休日 /
水曜日・木曜日
Instagram /
https://www.instagram.com/nmaya_miyakojima/

安積 美加(あさか みか)/フォトライター

~ もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP ~