沖縄観光情報:人気上昇中の県産魚「メカジキ」。人気の秘密をうみんちゅ(漁師)に聞いてみました【PR】

人気上昇中の県産魚「メカジキ」。人気の秘密をうみんちゅ(漁師)に聞いてみました【PR】

post : 2017.02.10 15:00

メカジキは知る人ぞ知る沖縄を代表する県産魚。一番の特徴は旨みが濃厚な脂分。照り焼き、ソテー、フライ、から揚げ、しゃぶしゃぶなど、あらゆる調理法でその旨みを楽しめます。また、冷めてもパサパサせずに味が落ちないのが沖縄で水揚げされるメカジキの特徴なのだそう。沖縄CLIPでは沖縄で注目度が上昇しているメカジキの人気の秘密に迫るべく、4回に分けてその魅力をお伝えしていきます。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
今回は、一回目ということで、糸満漁港(いとまんぎょこう)を拠点にメカジキ漁で活躍しているうみんちゅ(沖縄で漁師のこと)の岸本幸次(きしもと・こうじ)さんにメカジキの魅力や漁の方法ついてお話を聞いてみました。
 
岸本さんは一人前の漁師になって20年近くになるベテランの一人。沖縄本島北部の名護市(なごし)で漁業を営む家庭に生まれたのですが、一度は畑違いの仕事を選んだそうです。その後、海の男の魅力を再認識して、父親の元で修行を積み、経験を重ねって行ったそうです。
 
さあ、それではまず、メカジキの人気の秘密について聞いてみましょう。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
—— メカジキは沖縄で水揚げされる魚の中で特に注目を浴びているそうですが、それはなぜですか? 
 
「メカジキの魅力はなんといっても、脂身の旨さですね。マグロのトロも、もちろんおいしいですけど、脂が乗ったメカジキは、おいしさの種類が違うんです。それに大型魚にしては筋がすくなくて、尻尾の先までたべられるところも受けてるみたいですよ」。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
—— おすすめの食べ方は? 
 
「刺身が一番おいしいかな。水揚げしてすぐの、鮮度がいい状態はほんとに旨いです。沖縄で取れるメカジキは焼いてもパサパサしないんですよ。漁場が近いので凍結させずに水氷で冷やして港まで運べるんです。だから、活きのいい状態が保たれて、水分がいい具合に残っているのです。それから、一般の方はほとんど味わうことができないんですけど、頭の煮付けは絶品ですよ。頭部は脂分が多いので、脂抜きに二日ほどかけるんです。下ごしらえにスペースも時間も取ってしまうし、大きさも半端じゃないですから、流通にも適さないんですよ。これは僕ら漁師の特権かもしれないですね。機会があったらぜひ、味わってみてください」。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
—— 栄養価的にも優れていると耳にしたのですが、そのあたりはどうでしょう? 
 
「メカジキは高タンパク質で低脂肪のヘルシーな食材。カリウムなどのミネラルのほか、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含まれています。マラソンなどのアスリートや、格闘技などの選手の食事の基本は、高タンパク質低脂肪。メカジキも、高タンパク質低脂肪の代表食材、鶏肉と味が似ていることもあって、新たに期待をされているところです」。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
岸本さんの話を聞いていると魅力だらけのような気がしてくるメカジキですが、最近までは漁獲量が少なくて、なかなか一般の市場で見かけることがなかったそうです。そのあたりについても話を聞いてみましょう。
 
—— メカジキは漁獲量が少ない魚だそうですが、それはなぜですか? 
 
「マグロと同じ回遊魚なんです。広い海を移動するわけですから、見つけるのが大変なんです。しかも、マグロは群れで行動しますが、メカジキは群れをつくらない。だから発見するのが難しい。だから、メカジキを専門に漁をする人が少なく、水揚げも限られている。そして、獲れた魚は東京や大阪に流れていくんです」。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
獲るのが難しいにもかかわらず、メカジキを岸本さんが追い続けているのは「食べておいしいと、心から思えるから」なのだとか。自分の経験値をものさしにして、海面温度の分布や潮の流れ方を分析し、居場所を予測してきたそうです。メカジキの漁期は4月後半から11月の初めにかけて。長いように思えますが、台風の通り道にある沖縄の漁場は夏の期間は大荒れする日が続くのです。
 
そんなメカジキ漁の状況も、最近少しずつ変化してきたようで、以前に比べて漁獲高も増加傾向にあるとのこと。
 
—— 漁法の工夫があったと聞きましたが、どんな改良があったのですか? 
 
「メカジキはセーイカ漁と同じ旗流しという漁法を使うんです。500mくらいある幹縄にたくさんの枝縄をつけたものを20km以上にわたって海に流します。そのままだと見失うので、目印になる旗を浮き具につけてね。セーイカは枝縄の先につけた餌木(エギ)で釣るんだけど、メカジキは枝縄ではなくて、先端につけた輪っかで捕まえるわけ。口元が柔らかい魚だから釣針であげることができないですから。小笠原で開発されたこの方法が平成21年に沖縄に入ってきたあと、先輩たちと数人で改良を加えて、精度を高めたんですよ」。
 
画像提供:糸満漁業協同組合
 
従来型の小笠原の方法だとアタリが10あったら、そのうち2つが成功してたそうですが、改良を加えた後は成功率が20%から80%になったのだそう。その秘密は、輪っかの大きさ、素材、そして、カジキマグロが輪っかに入ったら抜けないようにする独特の仕掛けの工夫にあるそうです。
 
「最初はブラックライトやカラフルな色でおびき寄せようと、輪っかに何かを加えることばかり考えていたんですが、5年以上試行錯誤して、出てきた答えは“シンプルイズベスト”。余分なものを引いていくという発想だったんですよ」。
 
メカジキの生息域は水温の低い水深400~500メートルにも及ぶのだそう。沖縄で、ほどよく脂がのって身のしまったおいしいメカジキを味わえるようになったのは、岸本さんたちの努力のおかげだといえそうです。
 
 
最後に岸本さんに、おいしいメカジキの見分けかたと、「沖縄で食べるならここで!」というおすすめのお店を聞いてみました。
 
「見分け方のポイントは色です。ほんのりとして桜色の薄いピンクがおすすめですね。脂が適度に乗っているかどうかは色合いに現れるんです。透明感があるかどうかも注意してみてください。おすすめの店は糸満市の『たらじさびら』です。県外への卸も手がける鮮魚店が経営しているから、鮮度抜群のいいネタを味わえるんです。メカジキはまだ、貴重な魚なので、毎日あるわけではないですが、握りをぜひ試してみてください」
 
忙しい中、親切に答えてくれた岸本さん。おいしいメカジキに巡り合えたら、心の中で「ありがとう」と岸本さんにお礼を言わなくてはいけないですね。
 
 
[問い合わせ先]
沖縄県農林水産部 水産課
住所/〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話/ 098-866-2300
Webサイト/http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/suisan/
 
沖縄CLIP編集部
 
 
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