沖縄観光情報:人口170人の素朴な島、来間島をヤギとお散歩【PR】

人口170人の素朴な島、来間島をヤギとお散歩【PR】

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post : 2017.03.19 09:00

 
びんちゃんとくりちゃんは仲良し母娘。ふたり揃ってお菓子が大好きで、ビールを飲んで千鳥足になることもごくごくたまにあるのだとか。実は、びんちゃんのお腹の中には双子か三つ子かが宿っていて、4月には新たな命が誕生するらしい。だから、道端ですれ違う島の人が「まだかねー、まだかねー」と声をかけてくれるのです。
 
 
 
そんな可愛らしい2頭のヤギと一緒にお散歩を楽しめるツアーを実施している島が沖縄にはあるんです。それも、リードをつけずに自由気ままのヤギの散歩。1,690mの橋で宮古島(みやこじま)とつながっている来間島(くりまじま)。周囲10kmほどの小さな島で、暮らしている人の数はおよそ170人。今から50年ほど前には130人いたという島の小学生も、いまでは6人だけ。そんな来間島はのどかで素朴。深呼吸して疲れた心と身体とをリセットするのに最適な場所なのです。
 
 
さて、ヤギの散歩の道案内をしてくれるのは仲松政健(なかまつ・せいけん)さん。おじいちゃんが以前、島で郵便を配達をしていたことからユービンヤーという屋号がついた家に、ずいぶん前に生まれて、そして育った、生粋の島人(しまんちゅ)です。少年のような天真爛漫な心を持つ仲松さんは、周りの人からは健ちゃんと呼ばれて親しまれています。


 
ヤギの散歩の所要時間はおよそ1時間半。ただし、すべてはヤギまかせ。だから、その日の気分によって歩くコースが変わるのだそうです。今回は久しぶりに晴れた日で、機嫌もよかったので、展望台から浜辺に降りてカフェゾーンを通って戻ってくるコースを歩きました。
 
集落の祈りの場所である御嶽(うたき)の脇を通って海を見下ろす島の縁へ。林を抜けるように、遊歩道を歩いて展望台へと向かいます。道端にはヤマフチャニやカニウ(山ぶどう)などの木の実や、ミヤコゼンマイが。時々立ち止まっては美味しそうに草を食むヤギの横で、「これは酸っぱいけどヤギは大好き」とか「天ぷらにしたり、おひたしにすると美味しい」と、健ちゃんは、島の自然や植物について教えてくれました。
 
 

 
展望台を後にして、急な階段をゆっくり降りて浜辺へと向かう途中、「来間ガー」という沖縄独特の大きな水場に立ち寄りました。来間ガーは小高い丘のふもとにあり、どことなく厳かな空気に包まれる神聖な場所。綺麗な水が湧き出るので、昔は飲み水を汲みに来たり、家族で身体を洗いに来たり、洗濯をしたりと、島の生活に欠かせない場所だったそうです。
 
 
 
いよいよ待ちに待った浜辺に到着。まばゆいほどに白く輝く砂浜と澄み渡った海を前に、ヤギたちも心なしか嬉しそう。つられて参加者も笑顔でいっぱいに。波の音に耳を澄ませたり、靴を脱いで裸足になって歩いたり、浜辺の散歩を心ゆくまで楽しんだ後、帰路につきます。
 
散歩から買ってくると、健ちゃんにとってヤギよりも大切な存在のパートナー、明日香(あすか)さんが手作りのおやつや、散歩中にヤギが好んで食べる野草をてんぷらにして待ってくれていました。実は、この「けんちゃんと行く!来間島ヤギさんぽ」ツアーは、もともとは明日香さんのアイデアから始まったのだそうです。
 
「散歩の後のゆんたく(おしゃべり)も好評なんですよ」と話すのはNPO法人「来間島大学まなびやー」の理事長、砂川葉子さん。2000年に来間島に嫁いできてからずっと島のことを考えてきた熱烈な来間ファンの一人。健ちゃんとヤギと一緒に、島をゆっくり歩いてもらうことで、暮らしているからこそわかる島のよさを、感じてもらえるはずだと思ったのでしょう。健ちゃんのヤギ散歩を観光プログラムとして育ててきた、縁の下の力持ち的存在です。


 
さて、健ちゃんがヤギを飼い始めたは今から20年ほど前のこと。3頭生まれた仔ヤギのうちの1頭が、他の仔ヤギが元気すぎたこともあって、母ヤギのおっぱいを飲めなかったため、健ちゃんが引き取って、母親の代わりに育て始めたのです。
 
「犬や猫には餌がいるけど、ヤギは草があれば済むからねー。手がかからないからいいわけよ」とクールでドライな表情で照れを隠す健ちゃんですが、「ヤギは駄々をこねる時もあるけど、返事はするし、甘えてくるし」と本音では可愛くて仕方がないのでしょう。
 
 
愛情たっぷり注がれて育った子ヤギは、母ヤギの後をついて回るように、健ちゃんの後を追って、ジョギングにも、釣りにもついて行くようになりました。それからというもの、「ヤギを散歩させるおじさん」として島ではちょっとした有名人になったのだそうです。健ちゃんがいままでに育てたヤギは20頭以上。どのヤギもきっと、人間の子どもと同じように、愛らしく、自由気ままに島の時間を満喫してきたのでしょうね。

 
ヤギには歯が下あごだけにしかないのを知ってましたか? ヤギは他のヤギの匂いがついた草を食べないのを知ってました? 知ってるようで知らないヤギのことを散歩の途中で健ちゃんが教えてくれます。タイミングが合えば、島の森でヤギが迷子になり「メェー、メェー、メェー」と呼び続けること6時間、ようやく再会できたという話や、防波堤で一人でビールを飲んでいたらヤギが拗ねて健ちゃんを海に突き落とした話など、ヤギたちとの長い付き合いの中から生まれたエピソードを聞けるかも。昔ながらの素朴で小さな島だからこそ、なおさら味わい深いヤギのお散歩。ぜひ一度楽しんでみたください。
 
 
◎料金は年齢にかかわらず一人3,500円
◎2人以上から開催します。
◎開催は日曜日のみです。
◎歩きやすい靴と動きやすい服装でご参加ください。
 
 
NPO法人 来間島大学まなびやー
住所/沖縄県宮古島市下地字来間187-1
電話/090-1121-9689
営業時間/9:00~18:00
定休日/不定休(地域行事の関係でご返事が遅れることがあります)
 
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
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