沖縄観光情報:普遍の美、普段の美。沖縄の美を探究する工芸ブランド『titutiOKINAWANCRAFT(ティトゥティ・オキナワン・クラフト)』(那覇市)

普遍の美、普段の美。沖縄の美を探究する工芸ブランド『tituti OKINAWAN CRAFT(ティトゥティ・オキナワン・クラフト)』(那覇市)

post : 2018.07.06 15:00




『tituti OKINAWAN CRAFT(ティトゥティオキナワンクラフト)』。ショーウィンドーに施された大きなロゴマークが目印。ガラスに映り込んでいる景色からもお分かりいただける通り、ゆいレール(モノレール)の走る久茂地(くもじ)川沿いにお店があります。




以前は、にぎやかな国際通りからすぐのパラダイス通りにあり、築50年以上の2階建ての赤瓦の古民家を改装した空間が店舗でしたが、2015年11月にこの地に移転。これまた沖縄らしい昭和の頃に造られた四角いコンクリートの建物と、大通りとは違った地元時間が流れる場所で、titutiが迎えてくれます。




titutiは、沖縄の方言で手(ti)と手(ti)を表す言葉。〝作り手〟と〝使い手〟を繋ぐブランドになれるようにとの願いが込められています。titutiには、4人の〝作り手〟である工芸作家がいます。陶芸の金城有美子(きんじょう・ゆみこ)さん、紅型の田中紀子(たなか・のりこ)さん、織物の長池朋子(ながいけ・ともこ)さん、木工の西石垣友里子(にしいしがき・ゆりこ)さん。それぞれが個人の作家として活躍するかたわら、作家同士がtituti(手と手)を結んでいます。

「お互いを感じ、想いを交換しながら、もっと面白くて型にハマらないものづくりができたらいいな」。そんな気持ちからはじまり、かれこれ十年近く続いています。




例えば、器でいうなら、軽さや持ちやすさだったり、カップの持ち手の収まり具合だったり。titutiの作品たちの、醸し出す表情や雰囲気の柔らかさは、イコール、使い心地の優しさにも比例している気がします。使い手に、日々の中で、選んでもらえるように。愛着を持ってもらえますように。工芸品の作り手なら、誰しも願う事ですが、そのためには、楽しい!かわいい!面白い!だけではない、それを裏打ちし支えてくれる、確かな技術力が大事なのだなぁと実感します。




〝一目惚れ〟して出会ったものでも、気がつくと使わなくなっていつの間にか水屋(あ、若い人はもうミズヤなんて言わないのかしら、食器棚ですね)の肥やしとなっていたりするものですが、titutiの作品たちは、個性を放ちつつも、日常の暮らしの中でレギュラーメンバーとして活躍してくれる頼もしい存在です。




高いデザイン性と実用性。その両方のバランスのとれたオキナワンクラフトを生み出すtituti。時には、メンバーでデザインと工芸の国として知られる北欧フィンランドへ旅していろんなものを見たり。京都のギャラリーでの展示も恒例となっています。よその土地へ出かけ、時間を共有し、外からの刺激を受けることで、また新たな創作意欲へと繋がっているようです。




ロートン織という古都首里(しゅり)につたわる伝統的な手法で織られたこちらのクラッチバッグ。シンプルで飽きのこないデザインは、一見するとどこのものかわからないくらい。和とか洋という垣根を飛び越えた存在感です。




titutiの作り手たちは、普遍的な美しさをよく知っている女性たちだなぁといつも思います。例えば、織物でいうと、単純にチェックやストライプが世界共通の普遍的な柄ということだけでなく、色使い・素材感・紋様の一つ一つに至るまで、作り手の絶妙な塩梅が駆使され、作品に昇華されています。普遍的な美しさの持つ魅力って、使い手に安定感・安心感をあたえてくれるところにもあるような気がします。




言うなれば、〝普段のモダン〟。日常にさりげなく沖縄の風・テイストを取り入れたい人におすすめのブランドがtitutiです。アジアも好きだし、ヨーロッパも好き。民藝も好きだけれど、クールな工業デザインも好き。そんな風にいろいろが混在しても、なんとなく空間に上手く融けこんでいる気配がtitutiの作品たちの〝個性〟です。




titutiでは、通常、作り手(作家)と使い手(お客様)の〝つなぎ手〟となる店舗運営メンバーがお店番をしています。毎月1回は顔を突き合わせて、ゆんたく(おしゃべり)会議をしているメンバーたちですから、それぞれの作家の作品に対する熱い思いもしっかり店頭のスタッフが伝えてくれます。




もちろん、作り手の作家さんたちも、交替でお店番に立ちますから、タイミングが良ければ作家本人からモノづくりのエピソードや、titutiにまつわるあれこれを聞けるかもしれませんね。




 使い手目線の優しさ。きれいや美しいを彩る表現力の豊かさ。作り〝手〟と使い〝手〟がモノ(作品)を通してふれあった時、伝わるぬくもり。それがtitutiの体温です。

tituti OKINAWAN CRAFT
住所/那覇市牧志2-23-6
電話/098-862-8184
営業時間/9:30〜17:30
定休日/木曜日

駐車場/なし

HP/http://www.tituti.net/

沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子 

《tituti移転前の店舗紹介記事はこちら!》
・tituti(ティトゥティ)。ポップな色合いに心ときめく沖縄の工芸品

《tituti作家さん紹介の記事はこちら!》
・染色家・田中紀子さん【前編】
・染色家・田中紀子さん【後編】
・八重瀬町(やえせちょう)にある「機織工房しよん」の織物

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Information

那覇市牧志2-23-6