沖縄各地の豊年祭を北から南までピックアップ!

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あそぶ

初回投稿日:2018.09.19
 最終更新日:2024.03.27

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豊年祭

9月は沖縄では豊年祭の季節。旧暦の八月十五日(2018年は9月24日)を中心に、多くの地域で豊年祭が行われていますので、沖縄本島北部〜南部、さらには離島の豊年祭までご紹介したいと思います。また、八重山諸島の中には秘祭となっている豊年祭もありますので、その注意点などもお伝えしたいと思います。


豊年祭

主に、豊年祭では、“家内安全”、“無病息災”、“子孫繁栄”、“豊年満作”、などが祈願されます。沖縄本島で豊年祭は、北から南まで広域に行われていますが、特に盛んな地域といえば南部の八重瀬町(やえせちょう)。その八重瀬町のなかでも旧東風平町(こちんだ)のエリアです。旧東風平町の字志多伯(あざ したはく)では、獅子舞が邪気を祓い、清める役目もあるためか、とても凄みがあり、存在感があります。また地域の子どもたちは、舞台前の席で神獅子に圧倒されながらも、獅子の登場を心待ちにしていて、その光景に心温まります。


豊年祭

また、旧東風平町の字東風平(あざ こちんだ)も同様です。昔から変わらず、いつまでも残っていてほしい“沖縄の原風景”がありました。その雰囲気がとても素敵なのです。


棒術(ぼうじゅつ)の演舞

字東風平の演目の中で、おすすめのひとつは、棒術(ぼうじゅつ)。気迫ある演舞、息の合った掛け合いなどが見所です。


ウスデーク(臼太鼓)で、道ジュネー

そして南部だけでなく、中部方面でしたら、沖縄市の知花(ちばな)のウスデークも素晴らしく、地域の婦人たちが、ウスデーク(臼太鼓)と呼ばれる太鼓を響かせながら、心を合わせて集落の繁栄などを祈念していきます。また中部では、うるま市や恩納村(おんなそん)などでも広く行われています。


屋部の八月踊り

北部でしたら、名護市(なご)の「屋部の八月踊り」(やぶのはちがつおどり)が最もよく知られています。また、名護市の川上、今帰仁村謝名(なきじんそんじゃな)、本部町伊豆味(もとぶちょういずみ)では、“操り獅子”と呼ばれる珍しい獅子舞もあります。


“提灯のスネー”(提灯行列)

さらに北上してみると、国頭村奥間(くにがみそんおくま)の「奥間大綱引き」(おくまおおつなひき)では、綱引きの前に行われる“提灯のスネー”(提灯行列)がほかの地域には無いもので、特徴がありました。


南大東豊年祭(みなみだいとうほうねんさい)

離島で、特徴ある豊年祭といえば南大東豊年祭(みなみだいとうほうねんさい)です。南大東島は沖縄県の離島ではありますが、開拓者が八丈島の人たちであったこともあって、八丈島の文化も色濃く、和太鼓や神輿、日本相撲などがあって独特です。


山車

いっぽう南大東島独自の特徴的なものとしては、山車も見ものです。特産のサトウキビ畑で使用する農作業用トラクターに、華やかな装飾を施した山車が何台も連なってパレードします。とても壮観ですよ。

そして離島の豊年祭の中には、決して写真に撮ったり、見てしまった内容を口外してはならないといわれる“秘祭”の豊年祭があります。とくに八重山諸島の新城島(あらぐすくじま)、小浜島、石垣市の一部の地域(宮良)などにあります。その地域の血筋の人々のためにある祭祀なので、部外者が容易には入れないようなデリケートなものなのです。撮影はおろか、スケッチして描くことさえも一切禁止ですので、くれぐれも注意が必要になります。

上記のような厳しいものもあれば、心がほっこりするような、どこか懐かしく感じられるような光景が見られたりします。沖縄の島々の祭の中に、私たちが忘れかけていた何か大切なものを再発見することができるかもしれません。

※豊年祭が行われるのは、基本的に旧暦の八月十五日(2018年は9月24日)に行われるものが多いですが、地域よって違いますので、日時や開催場所についての詳細は、各公民館に直接お問い合わせください。

八重瀬町字志多伯公民館

電話番号 /
098-998-2141
八重瀬町字東風平公民館
電話:098-998-2126
沖縄市知花公民館
電話:098-937-4516
名護市屋部公民館
電話:0980-53-2450
国頭村奥間区事務所
電話:0980-41-2412
南大東村観光協会
電話:09802-2-2053

桑村 ヒロシ(KUWA)

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