沖縄観光情報:難読地名シリーズその3(那覇・南部界隈)

難読地名シリーズその3(那覇・南部界隈)

post : 2018.11.19 15:00






ドライブの途中に見かける標識や看板。沖縄には摩訶不思議な難読地名がいっぱい。今回は、那覇・南部界隈を中心にご紹介。まずは、私のふるさと南城(なんじょう)市からスタート!さて、あなたはいくつ読めますか?




南城市大里にあるこちらの地名。稲作と何か関係ありそうな名前ですよね。公民館の前にある拝所も雰囲気がありますね。




「湧稲国」と書いて普段は、「わきなぐに」と呼んでいますが、なんと!バス停には昔ながらの方言読みの「わちいなぐに」と表記されているではありませんか。なんだかうれしくなっちゃいました。ぜひ、バス旅の際には、車内アナウンスで方言名の響きを体験してみてくださいね。




こちらは、同じく南城市知念(ちねん)にある「具志堅」の湧き水。ボクシング元世界チャンピオンの具志堅用高さんと同じ読みで、「ぐしけん」ですね。




具志堅(ぐしけん)、久手堅(くでけん)、津堅(つけん)、宇堅(うけん)。『堅(けん)』のつく地名が県内各地にあるのですが、それらの場所には琉球石灰岩の台地であるという共通項もあるようです。地質や地形との地名の関係も調べてみると面白いですね。




こちらは南城市のお隣、八重瀬(やえせ)町にある、沖縄県内では最大にして最古といわれる『富盛の石彫大獅子』(県指定有形民俗文化財)です。琉球王国時代の1689年に火除け(火返し)として設置されました。高さは141.2cmもあります。




こちらの地名、「富盛」と書いて「ともり」と読みます。




この『富盛の石彫大獅子』がある場所は、「勢理城(じりぐすく)」と呼ばれるグスク(城)跡でもあります。沖縄方言では、母音の「e」は「i」に変化するので、「勢理(せり:seri)」は(しり:siri)となります。




先ほどの「勢理城(じりぐすく)」のように、沖縄の地名では「城」を「ぐすく」と読むケースが多々あります。八重瀬町にある「新城(あらぐすく)」、南城市の「玉城(たまぐすく)」など。




八重瀬町の「勢理城(じりぐすく)」を見て、この地名にピンと来た方はオキナワ通ですね! 那覇市に隣接する浦添(うらそえ)市の国道58号線沿いにあるこちら!





「勢理客」と書いて「じっちゃく」と読みます。この一見、不思議な読み方も、方言読みの「しりちゃく」が濁音化・音便化したものといわれています。




さて、こちらは那覇市と豊見城(とみぐすく)市の間を流れる国場(こくば)川に架かる橋で、そのまま豊見城市側の地名にもなっています。新しい橋のたもとに古い橋の遺構が大切に歴史として保存されています。




「真玉橋」と書いて「まだんばし」ですね。真玉橋と聞いて、首里にあるあの場所を連想した方は、かなりの琉球歴史マニアですね(笑)!




そうです!首里城のすぐそばにあるこの「真珠道(まだまみち)」です。真珠道は、琉球王国、尚真(しょうしん)王の時代(1465〜1527)に首里王府が敷設した国道で、はじめ首里から真玉橋までの約4kmの道が造られました。真玉橋と真珠道。「玉」の字は違いますが、真珠道上に架かることが、橋の名前の由来かもしれませんね。ちなみに、真珠(まだま)とは、沖縄の古い歌謡〝おもろ〟で使われる『褒め言葉』だそうです。




首里つながりでこちらをご紹介。首里の鳥堀町と赤田町の境界にある歩道橋で「大角座」と書いて「うふかくざ」です。「大」は、方言で「うふ」「うー」と言います。




では、問題です(笑)! 南城市大里にあるこちらの思わずほっこりしちゃうバス停の待合スペース。『メンソーレ ウフグスク』と手書きの心温まるメッセージで迎えてくれます。さて、こちらの集落名がおわかりになりますでしょうか〜? はい! そうです。「ウフ」→「大」、「グスク」→「城」で、「大城」。方言読みで「うふぐすく」、共通語読みで「おおしろ」ですね。




今年(2018)の3月に開通したばかりのこの道がわかる方はかなりのドライブ好きですね〜。浦添市西洲(いりじま)から宜野湾(ぎのわん)市宇地泊(うちどまり)を結ぶ『沖縄西海岸道路』です。空港までのアクセスもかなり便利になりましたよね。この「カーミージー(亀瀬)橋」。前にも出てきたように方言では、母音の「e」は「i」に変化するので、カメ→カーミ、瀬(セ)→シとなります。カーミージー(亀瀬)橋の名前の由来は、橋の北端付近にある亀の形をした岩場の岬から来ているのだとか。橋の下には、豊かなイノー(礁池)の海が広がります。




最後はおまけ画像です。定点観測のごとく、時々通りかかるのが楽しみになっている南城市玉城にある、ファミリーかかし! お父さん? は三線を弾きながら、オバアも子供たちも思い思いに楽しんでいましたよ。11月に撮影したので、どことなくハロウィンの余韻を残しつつ、クリスマスやお正月の出で立ちに密かに期待するかかしファンなのでした。


沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子 


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