沖縄観光情報:古都首里の面影をたどる古道『首里金城町石畳道』散策【PR】

古都首里の面影をたどる古道『首里金城町石畳道』散策【PR】

post : 2019.03.15 15:00




坂道や細い路地が意外と多い首里(しゅり)の観光は、レンタカーもいいですが、バスやモノレールを上手に使った散策がおすすめ。市内線のバスは那覇市内は一律料金のほか、お得な一日乗車券や周遊チケットもありますよ。




石畳前バス停からも徒歩ですぐ、車が行き交う往来に交差するように突如あらわれる石が敷き詰められた道。そこだけまるで時間軸が違う古への入り口のようでもありますね(笑)。そう、ここが沖縄県の史跡・名勝文化財にも指定されている『首里金城町石畳道(しゅりきんじょうちょういしだたみみち)』です。




ここ金城町(きんちょう)は、ちょうど世界遺産首里城の南側斜面に位置し、14世紀から19世紀にかけて栄華をきわめた琉球王朝時代の城下町でもありました。この石畳道は、尚真(しょうしん)王の時代(1477〜1526年)に首里と各地を結ぶ主要道路として整備された総延長10kmにもおよぶ『真珠道(まだまみち)』の一部で、道幅は約4m、全長は約300mあります。




琉球石灰岩を敷き詰めた石畳に沿うように屋敷を囲う〝あいかた積み〟の石垣が並び、青い空以外の視界三面を石づくしで覆われる光景も圧巻です。沖縄戦の戦禍も奇跡的にまぬがれた歴史的な風景にしばし足を止めて酔いしれます。




石畳は、20〜30cmの琉球石灰岩がモザイク状の乱敷き(みだれじき)によって敷き詰められ、味わい深い石の表情を見せています。石の間から顔を覗かせる草の緑とのコントラストもまた美しいものです。急勾配のところは階段にしたり、滑りやすい石の表面には刻みを入れるなど、歩きやすいように工夫されていますが、雨降りや雨の後の濡れた路面はとても滑りやすいので十分お気をつけくださいね。




石畳道は、今も地元金城町の人々の生活道としても現役です。両サイドに建ち並ぶ民家の風情が、つくられた観光地ではない生き生きとした沖縄の空気感を漂わせています。赤瓦屋根はポピュラーですが、セメント瓦を真っ白に塗ったこんな屋根にも、出会えますよ。




ふと石畳から目線をあげれば、福木(フクギ)に、芭蕉に、ヤシの木と、空に向かって青々と生い茂る南国の樹木たちが目を楽しませてくれます。




石畳道の坂の途中にすくっとあらわれる大きな大きなガジュマル。一体、樹齢どのぐらいあるのでしょうか?木陰を作り道行く人に涼をもたらします。




石畳を抱くように絡むガジュマルの根っこは迫力も満点です。




このガジュマルのすぐそばには昔ながらの赤瓦の木造家屋『金城村屋(かなぐしくむらやー)』があります。かつての琉球王朝時代、この場所は〝樋川毛(ひーじゃーもー)〟と呼ばれる広場で、国王一行が識名園(しきなえん)へ向かう際の休憩処として、村人がお茶でもてなしたそうです。




現在は、町内の公民館として使われるほか、一般開放もされているので、観光客のみなさんの休憩所にもなっています。急な勾配も続く石畳道の散策には欠かせない憩いの場所です。縁側に腰を下ろしガジュマルを抜ける風に吹かれて、いいあんべぇ〜(いい気持ち)してくださいね。




金城村屋の隣には、『金城大樋川(きんじょううふひーじゃー)』と呼ばれる那覇市指定文化財の井戸があり、町内の各戸に水道がひかれる前は、〝村ガー(共同井戸)〟として使われていたそうです。石畳道周辺にはこのほかにもいくつかの古い〝村ガー〟が残っていますのでぜひお立ち寄りください。




〝日本の道100選〟の一つにも選ばれている、風光明媚な石畳道。真昼、太陽がてっぺんにある頃は琉球石灰岩の石畳は白く照り返しているようでもあり、時間帯によって石畳に落とされる影一つにも趣があります。さて、ここでクイズです(笑)!この写真に写っている影の植物はなんだかお分かりになりますか?




答えはこの写真の右上あたりにありますよ。そう!ソテツとガジュマルですね。今も生活道として地元の人の暮らしに密着した石畳道。もちろん自動車は侵入できませんが、郵便配達のオートバイが上り下りする光景はのどかでいいですね。




石畳道周辺には先ほどの井戸のように人々の暮らしと共に大切に受け継がれてきた拝所なども多く点在します。この『内金城の御嶽(うちかなぐすくのうたき)』(那覇市指定文化財)の起源は12世紀以前にまでさかのぼると言われ、すぐ近くには年中行事の一つで旧暦の12月8日に行われる〝鬼餅(ムーチー)〟伝説由来の洞窟と拝所もあります。




拝所の境内には、推定樹齢200年以上のアカギの大木が6本も自生しており、より一層、神聖な空気に包まれます。『首里金城の大アカギ』は国の天然記念物にも指定されており、知る人ぞ知るパワースポットとしても注目を集めています。




足元にある石の道が、過去の戦禍をもくぐり抜け何百年の時を経て息づいているかと思うと、その悠久のロマンに思いを馳せずにはいられません。長い時間をかけて、人々の歩みにより、営みによって艶やかに磨きあげられた石一つ一つ。




亜熱帯特有の石造文化。ことさら、琉球における王朝時代の石造技術の高さは、目をみはるものがあります。王国の威信をかけて整備された重厚な石垣や石畳道、石橋。さらには石彫刻や石碑の文様など繊細な石造物に至るまで。この石畳道周辺の首里には数多く残っていますので、ぜひ、その魅力にふれてみてくださいね。




過去、現在、未来。いにしえびとも往来したであろう、この石畳。足早に過ぎてしまうのは少し惜しくて、坂道の途中、さしずめ〝現在〟あたりで小休止(笑)したくもなります。しばし、石の階段に腰を下ろし、お尻で石のひんやりとした冷たさを感じながら、眼下に広がる首里の町並みを眺めてみるのもいいものです。バス停は、石畳道の両方の口にありますので、のぼっていくも、くだっていくも、いずれからも散策いただけます。もちろん、往復もあり。


首里金城町石畳道
住所/那覇市首里金城町
アクセス(路線バス)/「石畳入口」(7、8番 首里城下町線)、「石畳前」(15番 寒川線)バス停下車徒歩すぐ

沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子 


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那覇市首里金城町石畳