沖縄観光情報:琉球王朝時代から続く伝統織物「首里織(しゅりおり)」の魅力を現代に伝える「Sui.Sai」【PR】

琉球王朝時代から続く伝統織物「首里織(しゅりおり)」の魅力を現代に伝える「Sui.Sai」【PR】

post : 2019.03.30 12:00



沖縄には、琉球王朝時代から続く伝統的な織物がたくさんあります。中でも、首里王府の城下町として栄えた首里に根付く「首里織(しゅりおり)」は、かつて王族や士族用として織られていたという格調高く麗美な織物。1983年には、国の伝統的工芸品の指定を受けており、沖縄が世界に誇る伝統織物として今なお大切に受け継がれています。

 

 

首里織の特徴は、花倉織(はなくらおり)、花織(はなおり)、絣(かすり)、道屯織(どうとんおり)、ミンサーなど、さまざまな織りの技法があること。花倉織は、琉球王府時代、王家御一門しか着用が許されなかったというもので、沖縄の織物の中でもっとも格調が高い織物として知られています。

 


その貴重な首里織を実際に見学できる場所があると聞き、訪ねてみました。「首里織を後世に伝承したい」という思いで、1976年に設立された「那覇伝統織物事業協同組合」です。

 


 

中に入り、すぐ目に飛び込んできたのは、「高機(たかはた)」という手織り機組合員の織り手さんは、この高機を使って、日々トントンと首里織を織り続けているのだそう。後継者育成にも積極的で、この日はちょうど9カ月の初級講習を終え、次なるステップへと勉強中の皆さんが熱心に手織り機と向き合っていました。

 


在籍している組合員は、約90名。実は、その中に11名で結成された「Sui.Sai」というグループがあるそうです。メンバーの皆さんが結成のいきさつを話してくれました。

 


「首里織は、主に着物用の反物や帯などに使われます。でも、なかなか高価なものなので、限られた人にしか着て頂けないというのが実状。そこで、ショールやバッグ、小物など、もっと身近に使えるものを作って、首里織の魅力に触れて頂くのはどうかと。伝統の織物を現代風にアレンジする。そのコンセプトに賛同した織り手たちでスタートしたのが新しいブランド『Sui.Sai』です」

 


Suiは首里、Saiは彩のこと。「ふだんの暮らしの中に、首里の彩りがありますように」という願いがこめられています。2012年のスタート後、ショール、バッグ、コサージュ、テーブルマット、かりゆしウェアなど、さまざまな製品が誕生。2018年10月に発売された名刺入れは、那覇市長賞最優秀賞を受賞しました。特徴は、なんといっても、2つと同じデザインがない「一点もの」であること。

 

 

「この名刺入れは、ベースとなる首里織の技法を守りつつも、織り手さん一人ひとりが好きな柄を織るオリジナルデザインで作られています。たとえば、同じ『花織』という技法であっても、人が違えばまったく別の柄が織り上がる。選ぶ糸の色や太さも違うし、11人いれば11のデザインがあって、それぞれ個性を活かした織物が作り上げられているんです」


原材料には、絹糸と綿糸を使用。絹糸に関しては、フクギ、月桃、桜、琉球藍など、自ら植物で染色するところから始めます。下の写真は、染色した絹糸を使って「花織」の技法で作ったもの。(一番奥は、若草色のタテ糸のみ絹でヨコ糸は綿)

 

 

そしてこの下は、あらかじめ染められた綿糸を使って「花織」の技法で作られたもの。こうして並べてみると、色彩も柄も、立体感も、一つひとつまったく違う魅力があります。

 

 

「道屯織」の技法で織られたものもご紹介しましょう。道屯織は、かつて貴族の男物官衣として使用されていたもの。平織地の中に、部分的に糸の密度を濃くして織られているのが特長です。

 

 

中面に上質な牛革を使用しているのも、このアイテムのこだわり。同じ首里にある、革工房「楽尚(RAKUSYOU)」とのコラボレートで、ダークブラウン、ブラウン、ベージュの3色展開です。

 

 

「織りの色彩はさまざまなので、それぞれの織布の色に合った革の色を選びたいという思いで『楽尚』さんに3色用意していただきました。革の色も、縫製する糸の色も、作った本人が一つひとつ選んでいます。分業制ではなく、最初から最後まで一人ひとりが責任を持って作り上げる。自信を持ってお届けする一点ものです」

 

 

中には、そうした品質の証が記されたリーフレットも。織った職人の名前が記されているほか、首里織の基準を満たしているかどうかの厳しい検査に合格した証のシールが添付されています。

 

「どれだけしっかり織れていると自信があっても、検査に立ち会う日はドキドキする」と話す織り手の皆さん。10年、20年とキャリアを積んでいる職人さんでも、日々そうした緊張感と隣り合わせで織られている首里織。それほど大切な伝統工芸である証ですね。

 

 

「Sui.Sai」のアイテムは、下記の「那覇市伝統工芸館」で販売。その場で手織り機を使って首里織の体験をすることもできます。揺るぎない伝統の技と確かな品質、織り手さんたちの大切な思いが詰まった一品。沖縄の旅のお土産として、ぜひ暮らしの中に首里の彩りを。






那覇市伝統工芸館
住所/沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇2F
電話/098-868-7866
営業時間/10:00~20:00(機織り体験は要予約)
定休日/12月31日、1月1・2日

HP/http://kogeikan.jp/

 

那覇伝統織物事業協同組合
HP/http://shuri-ori.com/

 

沖縄CLIPフォトライター 岡部徳枝 

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