沖縄観光情報:沖縄県産の五穀と島野菜料理の店「浮島ガーデン」(那覇)

沖縄県産の五穀と島野菜料理の店「浮島ガーデン」(那覇)

post : 2020.02.06 11:00



那覇市の浮島通り沿いにある沖縄県産の五穀と島野菜料理の店「浮島ガーデン」。大地も海も汚さない有機農法や自然栽培の農家の穀物と野菜で、人と地域を元気にしたいという想いで2011年3月にオープン。



現在はビーガンレストランとしてよく知られているほか、2017年に沖縄雑穀生産者組合を立ち上げ、波照間島(はてるまじま)、久高島、宮古島の農家や生産者の方々と共に、沖縄在来の雑穀を絶やさないよう、穀物を増やす活動を行なっています。その出荷先の中心拠点が、浮島ガーデン。




たとえば、この雑穀バーガーも一見すると、一般のハンバーガーに見えますが、味も食べ応えも、従来のお肉のバーガーと比べてもそれ以上の味わいを楽しめます。付け合わせも通常のジャガイモではなく、キャッサバ芋のフライドポテトだったり。またドリンクも、手作りのコンブチャや、神酒(ミキ)など、なかなか他では味わえない発酵ドリンクを提供しています。




浮島ガーデンのオーナーで五穀料理研究家の中曽根直子さんに、雑穀に注目する理由を伺ってみると、「元々沖縄県内にあった雑穀がもの凄いスピードで消えつつあり、色々な島々を巡って雑穀を持っている人たちを訪ね歩いたところ、神司(ツカサ)さんが持っていることがわかったんですね。昔から沖縄の神行事に欠かすことができないのがお米や粟といった穀物で、神歌や民謡の中でも穀物が稔ることが世が直る、つまり世直しであると歌われ、昔の人々は穀物の大切さを歌に託して私たちに教えてくれているんですね。だからご先祖が大事にしてきた在来の雑穀を絶やしたくないという想いがあります」。



 「また、穀物の素晴らしいところは、備蓄できること。野菜だと長く保ちませんが、穀物は籾殻をつけておけば何年でも保存がきくんですね。だから災害時には非常食としても役に立ちます。今、沖縄の自給率はカロリーベースで33%。サトウキビやマンゴー、パインなどが栽培の中心で、穀物や野菜などふだん食べるものはあまり作っていないのが現状です。野菜や穀物の栽培を増やしていかないと、世界で同時に自然災害が起きたら、食べるものに困ってしまいます」。



「今、浮島ガーデンでは子ども食堂の子供達と一緒に、お米や雑穀栽培を国頭の農家・朝井さんの指導を受けながら行っています。すべての耕作放棄地を雑穀畑にしたいという夢があります」。



そのような地道な活動が実り、想いがかたちになった美味しい料理が食べられるのが浮島ガーデン。ランチプレートの「琉球五穀御膳(1,980円)」は、西表島(いりおもてじま)のアカマヤー米という古代米を使用したご飯と沖縄県産の胡麻。とうがんの餡掛けにトッピングされているのは、読谷村の農家・当真さんが丹精込めてつくった大麦。沖縄伝統行事のハレの日に食べていたモーイ豆腐。やんばるのジャガイモと波照間島のもちきびをコロッケ風にしたものや、お魚風フライは穀物のヒエで白身魚のテイストを表現。浮島ガーデンの雑穀料理は、魚や肉の風味を穀物を使って表現しているのが特長的です。そのほか、伊良部島の泡盛酒造所・宮の華の酒麹を使用したり、その季節にとれる旬の野菜を使って構成しています。サラダを食べてみると、野菜の元気の良さと味に驚くかと思います。



また、浮島ガーデンが主体となって行なっている「まーさんマルシェ」にも注目。農家と消費者を直接つなぐ活動のひとつになっています。「今、沖縄の農家さんの6割が65歳以上で、後継者不足が深刻な問題になっています。農家になり手がいないのは儲からない上にリスキーだから。農家さんのリスクを消費者も負担する仕組みCSA(地域支援型農業)の考え方を組み込んだ野菜の宅配ボックスを作って消費者と生産者をつないだり、台風前などはまとめて野菜を買い取り加工するなど、レストランだからできるお手伝いをできるかぎり行っています」。

 

なぜそこまで穀物にこだわるのか、さらにお話を聞くと、「これはマクロビオテックの食事についての考え方になるのですが、人間の歯型は、7割が穀物と野菜を食べるための歯なんですね。これは何万年もの人類の歴史を経て出来上がったもの。肉や魚をそんなに取らなくてもよいんですよと、歯が教えてくれているわけです。それと雑穀は栄養価がとても高く、食物繊維も豊富です。コルステロールを抑えたり、抗酸化作用も高いんですよ。そしていろんな種類の雑穀があって、卵や乳製品、お肉、お魚が表現できる、これってすごくないですか?」と直子さん。その雑穀を従来の食べ方にとらわれず、目が覚めるような美味しい料理にして提供してくれるお店が浮島ガーデンです。


 

浮島ガーデン
住所/沖縄県那覇市松尾2-12-3
電話/098-943-2100
営業時間/
Lunch Time
11:30~15:00(L.O 14:00)月~水・金
11:30~16:00(L.O 15:00) 土・日・祝日
Dinner Time
17:00~22:00(LO 21:00、コースオーダー最終ご案内 20:30)
定休日/木曜日
交通/那覇空港より車で約15分
   ゆいレール県庁前駅下車徒歩12分

 
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ
 

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Information

沖縄県那覇市松尾2-12-3