沖縄北部の離島「伊平屋島」でスキンダイビング。島あっちぃなら気軽でディープに離島の魅力を満喫。
沖縄北部の離島「伊平屋島」でスキンダイビング。島あっちぃなら気軽でディープに離島の魅力を満喫。
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あそぶ
初回投稿日:2020.12.03
最終更新日:2024.04.03
最終更新日:2024.04.03
透き通る青い海にビーチから足を踏み入れ、野甫島へと続く橋の方を目指し泳ぎ始める。身につけているのはウェットスーツと、ゴーグルとシュノーケルのセット、そしてフィンだけ。ぼくは普段サーフィンやダイビングをするわけではないので、ウェットスーツを着る機会というのはほとんどないんだけど、実際に着てみると思った以上に浮力があり、水中で暖かい。
「スキンダイビング」なるものを聞いたことがあるだろうか。ライフジャケットを着て楽しむシュノーケルでもなく、酸素ボンベを背負って海に潜るダイビングでもなく、スキンダイビング。上記の装備を身につけて海中を楽しむ、いわば“素潜り”のようなもの。
水深が深くなるにつれてなんだか浮遊感が増していく。空を飛ぶような感覚で海底を見下ろし、色とりどりの魚の群れを眺める。ときおり、インストラクターに教えてもらった“ジャックナイフ”(水面から体を折り曲げ一気に水中に潜る方法)で水中に潜り、珊瑚のそばで遊ぶ魚たちと間近に戯れる。向こうでウミガメが休憩中だ。子どもだろうか、少し体がちいさい。そばに行くとゆっくりと動き出し、海の向こうへと消えていった。
ここは沖縄本島の運天港から1時間20分ほどフェリーに乗るとたどり着ける伊平屋島。人口1,200人ほどが暮らす、素朴な島だ。今回は沖縄県の離島観光・交流促進事業「島あっちぃ」を利用してこの島を訪れた。
島あっちぃでは「人と人とがつながる島旅」をテーマに、離島の魅力を伝えるモニターツアーを企画していて、県民は沖縄県の助成を受けた金額で(2020年度は8割補助)参加できる。どのツアーもその島に住むコーディネーターが企画しているので、一般的な観光ではなかなか体験することのできない等身大の「島」を体験できるのが最大の魅力。
今回は「イヘヤブループロジェクト!!~スキンダイビング~ 2日間」に参加。ツアーに参加してしまえば、宿の手配も当日の移動やご飯などもお任せ、実に気軽に参加できるのもありがたい。こんなにも美しい「離島が身近にある」というのは、沖縄で暮らす私たちの特権だと思う。それを楽しまないなんてもったいない。
美しい海に囲まれた島の、その中でも1番と言われる「米崎海岸」でスキンダイビングをたっぷり楽しんだら、翌日は島内観光へ。
日本最南端の天岩戸伝説の地と言われる「クマヤ洞窟」、およそ3億年前の地層が見られる「ヤヘ岩」はもちろん、野甫島の展望台や港ではとある映画のロケ地を見て、予定には無かったけれど港のとある場所へ寄り道。そこはエメラルドグリーンの海に囲まれ、雲の隙間から光がさす神々しささえ感じる場所でした。「実は稲作が盛んで、泡盛用のお米を作ったりしてるんですよ」なんて話を聞きながら島中を移動していく。
たった2日間ではあるけれど、海も、島内もしっかり体験することができて楽しい時間でした。伊平屋島はもともとシーズン中でもそれほど観光客も多くなく、混み合うということが少ない島。素朴で、自然が豊かで、のんびりと過ごすには最適。先にも言ったけれど「離島」が身近にある、というのは県民の特権だと思う。もちろん伊平屋島だけじゃなく、お隣の伊是名島や慶良間諸島の島々、久米島などなど、魅力的な島はたくさんある。次はどこへ行こうかな、と、ついつい「島あっちぃ」のページを眺めてしまう。
「島に来るときは連絡くださいね」と笑顔で握手。離島に知り合いができた、というなんだかあたたかい気持ちと一緒にフェリーに乗りこむと、コーディネーターを務めてくれた伊平屋島観光協会の横溝伸夏さんが港からずっと、手を振ってくれていた。
今回参加したモニターツアーは募集を終了している可能性もあります。月2回、あたらしいモニターツアーが公開されますので、公式サイトにてぜひチェックしてみてくださいね。
離島観光・交流促進事業「島あっちぃ」
https://acchi.okinawa/?utm_source=link&utm_medium=sesoko&utm_campaign=sesoko
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