2024年版 色鮮やかな沖縄の花をご紹介!おすすめスポットも。
2024年版 色鮮やかな沖縄の花をご紹介!おすすめスポットも。
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初回投稿日:2023.01.08
最終更新日:2024.06.12
最終更新日:2024.06.12
一年中、温暖な気候に恵まれ、色鮮やかで美しい花々を見ることができる沖縄。
南国の花の代表であるハイビスカスや、日本一早い桜の開花として知られているヒカンザクラ、沖縄の歌として有名な島唄に登場し、沖縄の県花にもなっているデイゴなど、さまざまな花があります。沖縄県外ではなかなか目にすることができない、南国沖縄の美しい花々が鑑賞できるスポットやその花のちょっとしたエピソードを写真とともにご紹介します。
目次
1.南の島の代表!絶対に見たい花。「ハイビスカス」
南国の花といえば挙げられるハイビスカスは、沖縄では「アカバナー」と呼ばれて親しまれています。ハイビスカスと聞くと真っ赤な花びらをイメージする方が多いかと思いますが、実はハイビスカスは200品種もあり、赤いハイビスカス以外に、白、ピンク、黄色、オレンジ、紫と多彩です。
真夏の花のイメージが強いハイビスカスですが、沖縄では1年中咲いていて、冬でも見ることができます。
また、沖縄では公園や公共施設などの花壇や庭にハイビスカスを植えていることも多く、街中でも見ることができる身近な花の一つです。
2.日本一早い桜の開花。「ヒカンザクラ」
日本一早い桜の開花で知られている沖縄のヒカンザクラ(緋寒桜)。その開花宣言の基準を決める桜の木が、那覇市首里にある末吉公園内にある標本木です。
2023年は1月7日に開花しました。平年より早い桜の開花宣言だったようです。
ヒカンザクラは濃いピンク色の花びらと、下向きに咲くのが特徴。
木を見上げると、桜がこちらを向いているのが何とも可愛らしいです。
ヒカンザクラは、カンヒザクラ(寒緋桜)とも呼ばれています。ヒカンザクラは、県外に咲く「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と区別するために、カンヒザクラと呼ばれるようになったとのエピソードもあるとか。
2024年のイベント予定(詳細につきましては、主催者等のページをご確認ください)
もとぶ八重岳桜まつり
開催期間:2024年1月20日 ~ 2024年2月4日
お問い合わせ:本部まつり実行委員会事務局(本部町役場企画商工観光課内)
今帰仁グスク桜まつり
開催期間:2024年1月20日(土)~ 2024年1月28日
お問い合わせ:今帰仁グスク桜まつり実行委員会
名護さくら祭り
開催期間:2024年1月27日(土)~ 2024年1月28日
お問い合わせ:公益財団法人名護市観光協会
3.県外の桜のような淡い色の桜、「クメノサクラ」
沖縄本島北部にある国頭郡本部町伊豆見(もとぶちょう・いずみ)地区。
ここでは「クメノサクラ」という名の桜を見ることができます。
クメノサクラは、戦前、中国から沖縄の久米島へもたらされた桜で、本部町伊豆見の地で接木して増やしたのが初めてなのだそうです。
咲き始めは白い花びらですが、次第に淡いピンク色の花びらへと姿を変えていきます。
県外でよくみられるソメイヨシノの花の様に、花びらが一枚一枚散ってゆきます。
4.沖縄県のシンボル!県の花にもなっているデイゴ
沖縄県の県花となっているデイゴの花。真っ赤な花が南国らしく、うりずんと呼ばれる初夏の季節に見頃を迎えます。
このデイゴの花、台風にまつわるエピソードがあります。
それは、「デイゴの花が見事に咲けば咲くほど、台風がよく来る年になる」というもの。
その年のデイゴの咲き具合により、台風の当たり年かどうかを占えるくらいとも言われているので驚きますよね。
THE BOOMの『島唄』でも歌われているデイゴの花。
「♪デイゴの花が咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た」
2022年3月 竹富島のデイゴ(沖縄CLIPフォトライター 水野 暁子)
5.桜以外も。日本一早いの開花!つつじの花
県外と比べると温暖な気候の沖縄は、つつじの花が県外よりも2ヶ月程早く開花します。
沖縄本島北部にある東村では、日本一早いつつじを鑑賞することができます。
毎年3月に開催されるつつじ祭りは4ヘクタールもの広大な敷地面積を誇る東村村民の森つつじ園で開催され、沖縄特有のケラマツツジをはじめとした8種類のつつじが植えられており、赤、ピンク、赤紫、紫色・白などのつつじが楽しめます。
2022年3月 渡嘉敷島のケラマツツジ(沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA))
6.沖縄の青い空に映える純白の花。「テッポウユリ」
沖縄ではゴールデンウィーク頃に見頃を迎える花といえば、テッポウユリです。
テッポウユリは伊江島(いえじま)の北岸にあるリリーフィールド公園には、テッポウユリの花が20万株植えられていて、自生しているユリを含めると100万輪ものテッポウユリが咲き誇ります。
もちろん伊江島まで行かなくても、沖縄本島でもテッポウユリを見ることができます。
沖縄本島中部にある、沖縄総合運動公園もテッポウユリが鑑賞できる場所の一つ。
公園内にテッポウユリがたくさん咲くユリ園があります。
東屋が2箇所あるので、テッポウユリの香りを楽しみながらゆっくりと休憩することもできます。
沖縄の青い空にテッポウユリの純白の花が映える様子は、絶景です。
2022年5月 竹富島のテッポウユリ(沖縄CLIPフォトライター 水野 暁子)
7.華やかで元気がもらえるイエローの花!「イッペー」
沖縄で2月~3月頃に咲いている黄色い花、イペー。沖縄では「イッペー」といわれて親しまれています。
和名はコガネノウゼンで、沖縄は県外よりも1~2ヶ月早く咲きます。
イッペーの花は、沖縄本島南部から北部までいたるところで見ることができ、沖縄市にある中央パークアベニュー裏道には、「イッペー通り」と呼ばれる1,000本ものイッペーが植えられている並木道があります。
また、本島北部の本部町(もとぶちょう)の伊豆味(いずみ)では、黄色い花を咲かせるイッペーよりも早く伝わったと言われているピンク色の花を咲かせるイッペーを見ることができます。
8.水田が薄紫色に染まる景色を生み出す花「オクラレルカ」
毎年3月下旬から4月頃に見頃を迎えるオクラレルカの花。
沖縄本島北部にある大宜味村(おおぎみそん)では、この季節になると、水田がオクラレルカの薄紫色に染まる美しい景色を見ることができます。
オクラレルカはアヤメ科の観賞用植物で、生花やフラワーアレンジメント用の素材として、県外へ出荷するためにこの水田で栽培されているようです。
水田が広がるのどかさと、集落自体の牧草的な風景もあり、この時期の花見スポットとして口コミで知られるようになりました。
オクラレルカの花言葉は「良い知らせ」
少しでも早い「良い知らせ」が届きますように。
9.一夜限り咲く儚い花「サガリバナ」
サガリバナは「下がり花」とその名を示すように、長さ60センチメートルほどの細長い枝に、10~20個程の花が咲きます。
熱帯、亜熱帯の花で、日本では沖縄から奄美に自生しています。
夏の夜に花が咲き、花びらは白、淡いピンク、ピンクと様々で、サガリバナの花の咲く姿はまるで夜空を彩る花火のようにも見えます。
夜に花を咲かせて明け方には花ごとぽとりと落ちて散ってしまいます。一夜限り咲く儚い花ですが、枝には別のつぼみが次々となるので、ほぼ毎日サガリバナの花を見ることができます。
散ったサガリバナの花が水辺に浮かぶ光景は、とても幻想的です。
花の見ごろは6月末から7月後半くらいまで。
季節限定の一夜限りの儚きサガリバナをお楽しみいただければ嬉しいです。
2021年6月のサガリバナ(沖縄CLIPフォトライター 笹本真純)
2022年6月のサガリバナ(沖縄CLIPフォトライター 笹本真純)
10.沖縄の沿道を彩る花「トックリキワタ」
亜熱帯の沖縄で、暑さが和らぐようになる9月から12月頃にかけて、沖縄の街路樹で良く見かけるピンク色の花を咲かせる木があります。
トックリキワタという名前で、鮮やかなピンク色の花を咲かせます。
名前の由来は、トックリキワタの幹の部分がとっくり(徳利)のような姿に見えること、また、花が咲くと花の内側に白い綿毛に包まれた実ができるのですが、それがワタのように見えることから名づけられたとのことです。
沖縄自動車道の金武町(きんちょう)ICから宜野座(ぎのざ)ICに向けて140本程植えられているトックリキワタは、沖縄県の「華と緑の名所100選」にも選ばれているほどです。
2021年12月のトックリキワタ(撮影:安積美加)
南国沖縄で見られる、色鮮やかな花々を沖縄CLIPフォトライターの写真とともにご紹介しました。亜熱帯の沖縄では、県外では見られない植物がたくさんあり、季節ごとに沖縄の地を彩っています。
海の美しさで知られる沖縄ですが、ぜひ沖縄各地を彩る美しい花々にも注目してみてくださいね。
ご紹介の花々は、その見頃の時期に合わせて各地域でイベントやお祭りが開催されます。詳細につきましては、各記事に記載しております主催者等のサイトにてご確認ください。
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