沖縄県産の蜜蝋を使用。洗って何度も使えるmajimuのエコラップ

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初回投稿日:2021.10.06
 最終更新日:2024.04.01

沖縄県産の蜜蝋を使用。洗って何度も使えるmajimuのエコラップ

環境のために私たちができること

「環境のために何かはじめたいけど、まず何から始めれば?」と思っている方はいらっしゃいませんか?

お買い物の際にエコバックを使用したり、ペットボトル入りドリンクの購入を控えてマイボトルで持ち歩いたり…そこまでは実践されている方も多いと思います。ここ最近“脱プラスチック”に向けた取り組みが日本でも進められるようになり、環境問題に対する意識・関心が高まっていますね。

では、食品用のラップはいかがでしょうか?



食品の保存・冷凍や、電子レンジで温める際に使う食品用ラップはとても便利なアイテムですが、リサイクルすることが難しく、海洋汚染の原因にもなっています。近年では、海に流れたラップをクジラや亀が誤飲し、命を落としてしまうという問題が多発。その問題を解決してくれるのが、今回ご紹介する蜜蝋ラップです。
     

メイドイン沖縄の蜜蝋ラップ

 

三浦藍子

蜜蝋は、ミツバチが巣を作るために生み出す蝋(ロウ)のこと。沖縄本島北部の屋我地島(やがじしま)で養蜂を手がける「おきなわBee Happy」が育てた蜜蝋を使って蜜蝋ラップを作るのは、majimu(マジム)の三浦藍子(みうらあいこ)さんです。ご主人はおきなわBee Happyを主宰する三浦大樹(みうらだいき)さんで「使われずに溜まっていく蜜蝋を何かカタチに出来ないか、と思ったことが蜜蝋ラップを作るきっかけでした。そんな私の想いを知った友人の協力で、商品化することができました」と藍子さん。


蜜蝋

ミツバチの巣をとって、集めて、溶かして、濾して…という作業は時間と手間がかかることから、多くの養蜂農家では蜂の巣を廃棄してしまうそうですが、農薬や除草剤を使わないおきなわBeeHappyの安全性が高い蜜蝋はリップクリームやキャンドル、ワックスペーパーを作る際にも活用できるのです。

蜜蝋ラップはまず蜜蝋をきれいにしてから溶かし、グリップ力を出すために松脂を加え、さらに国頭(くにがみ)で無添加無農薬のタイガーナッツを生産するナチュラルセレクションのタイガーナッツオイルを使用。低温でトロトロになるまで混ぜ続けます。その後ハケを使って布に染み込ませ、干して乾燥させたら完成です。
 

冷蔵庫が華やかになるオリジナルデザイン

 

ラップに使う布

ラップに使う布のデザインは名護市在住のデザイナーkitoco.さん。「沖縄のミツバチと自然を感じられる一枚にしたい」という藍子さんの想いから、沖縄のミツバチが大好きなセンダングサ、ドラゴンフルーツ、オオベニゴウカン、イジュ、アサグラ、パイナップル、デイゴ、サガリバナ、ホルトノキのイラストが描かれています。


 

蜜蝋ラップのメリットと注意点

 

蜜蝋ラップ

蜜蝋は融点が低いため、熱いものや電子レンジは使用できません。しかし、蜜蝋ラップはメリットも多く、例えば抗菌・抗酸化作用があること、プロポリスの成分が入っているため食品にカビが生えにくいこと、防水性に優れているのに適度な通気性があるので包んだ食品の鮮度を長持ちさせることなどが挙げられます。洗えば繰り返し使えること(毎日使っても1年ほど持ちます)も大きな魅力ですね。そして「冷蔵庫の中が華やかになって気分が上がりますよね」と藍子さん。


蜜蝋ラップに包んだ果物

「『ラップ一枚で何が変わるの?』という声も耳にします。環境問題を根本的に解決するためにはまず産業から解決していかないといけないと思うんですけど、多くの消費者の行動が変わっていけばムーブメントになるはず。食品用ラップは確かに便利ですけど、蜜蝋ラップをひとつの選択肢にしていただけると嬉しいです。今後は防虫効果のあるウコンや琉球藍、月桃など、沖縄の植物で布を染めて、蜜蝋ラップを作りたいと思っています。」

環境意識の高いオーストラリアでは、エコバックと一緒に蜜蝋ラップを持参するというライフスタイルが浸透しているそうです。薄手でかさばらないので、小さなカバンにも忍ばせておける蜜蝋ラップ。食べかけのお菓子や、出先で食べきれなかった料理を持ち帰るのにも便利です。

環境のためだけでなく、メリットの多い蜜蝋ラップを、一度使ってみませんか?

 

majimu(マジム)
https://www.instagram.com/yambaru_majimu/

販売店
Goodmorning真喜屋
https://www.instagram.com/goodmorning_makiya/




 

舘 幸子(たち さちこ)

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