沖縄観光情報:ハーリーの原点『ハーリー由来まつり』

ハーリーの原点『ハーリー由来まつり』

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post : 2014.05.03 18:00

 

5月・6月の沖縄の行事といえばハーリー(海神祭)です。

その原点ともいえる『ハーリー由来まつり』という祭祀が、

沖縄県の南部、豊見城市(とみぐすく)の豊見城城趾公園跡地で行われています。

 

豊見城城趾は、14世紀の王・汪応祖(わんおうそ)が築城した城なのですが、

そこがハーリー発祥の地となっています。


 

汪応祖が若い頃、中国へ留学し、そこで龍船(ドラゴンボート)の競漕をみて、

龍神様に雨乞いを祈願する儀式があることを知りました。


 

汪応祖は、琉球に帰国してから豊見城の王になり、

干ばつ対策として、豊見城の漫湖(まんこ)に爬龍船(はりゅうせん)を浮かべて、

雨乞いの儀式を執り行い、見事に雨を降らせることができたのだそうです。

その後、琉球各地に広がり、ハーリーと呼ばれるようになったといいます。


 

その行事は、戦争のあとしばらく中断されていましたが、

現在では復活し、字(あざ)豊見城、字嘉数(かかず)、

字根差部(ねさぶ)、字真玉橋(まだんばし)から、

ノロや神人(=祭祀を司る神女)が集まり、

祭祀として『ハーリー由来まつり』を行っています。


 

祈りのあと、お神酒が配られ、

那覇ハーリーの那覇爬龍船振興会(那覇市)の方々によってハーリー歌が歌い捧げられます。


 

実は、古来から受け継がれている那覇ハーリーのハーリー歌のなかに、

豊見城に参拝していたことが歌われているのです。


 

『ハーリー由来まつり』では、

那覇爬龍船振興会専務理事・玉城徹夫さんにより、

そのことが歌われているハーリー歌が奉納されました。


 

さらに沖縄空手の演舞も奉納され、厳かな儀式が執り行われました。

 

最後には、来場者の皆様にお神酒や甘菓子などが振舞われ、

甘菓子には菖蒲の葉がスプーン代わり添えられていたのですが、

厄よけとしての意味もこめて甘菓子とセットで昔から使われていたそうです。


 

豊見城龍船協会の事務局長・赤嶺秀義さんは、

「近年では、ハーリーといえば、競漕レースの部分ばかりが目立ち、

今の若い人達も本来のハーリーの意味がわからなくなってきていますが、

この『ハーリー由来まつり』を通して、しっかりと根っこの部分を知ってもらうことで、

より深まっていくのではないかと思っています」とのこと。

 

これから、ハーリーのシーズンがやってきますが、

ハーリーの原点、そしてその意味をよく知った上で見学すると、

さらにもっと興味深いものになっていきそうですね。

 

 

『那覇ハーリー』

会期/2014年5月3日(土)~5日(月)

時間/10:00~21:00

場所/那覇港新港ふ頭(沖縄県那覇市港町1)

問合せ/098-862-1442(那覇城市観光協会)

 

『豊見城ハーリー』

会期/2014年7月27日(日)

時間/9:00~17:00

場所/豊崎美らSUNビーチ(沖縄県豊見城市豊崎5-1)

問合せ/090-8291-4909(豊見城龍船協会)

    098-856-8766(豊見城市観光協会)

 

沖縄CLIPフォトライター KUWA

 

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