沖縄観光情報:連載/島の恵み、島の味 その12「島オクラ」

連載/島の恵み、島の味 その12「島オクラ」

  • 味わう

初回投稿日:2014年08月06日
 最終更新日:2024年02月14日

連載/島の恵み、島の味 その12「島オクラ」

アフリカ北東部原産とされるオクラ(和名:アメリカネリ)。1970年代から

日本の家庭の食卓にも姿を見せるようになり、今ではポピュラーな夏野菜の一つです。

 

沖縄の方言でオクラのことを「ネリ」といいます。

「ネリ」は、トロロアオイというアオイ科の植物で、芙蓉に似た花を咲かせ、

見る人を魅了させます。現地アフリカ北東部の言葉「okra(オクラ)」が、

世界共通語として使われています。


せり

 

オクラは沖縄でも育てやすい野菜のひとつ。

沖縄には「あたいぐゎー(家庭菜園)」の文化があり、家庭でもよく育てられています。

太陽に向かって咲く美しい花と、空に届くようにシャキンとのびるオクラの姿が特徴的。


 

沖縄が主産地とされている「島オクラ」は丸くて長いのが特徴です。


 

一般的な「角オクラ」より柔らかく、生のままサラダや和え物など美味しく頂けます。


 

私たちの住むうるま市は、沖縄県内でもオクラの拠点産地として知られています。

流通にのらない規格外のオクラもたくさん。

 

規格外のオクラから、うるま市をPRするものが作れないかと

県立中部農林高校の生徒が「オクラペースト」を考案し、

地域の協力のもと、新たな特産品が生まれました。

 

生徒たちがペースト状にしたオクラをさらに進化させて仕上げたのが、

この「オクラ麺」です。

 

オクラの緑が鮮やかな中太の麺は、もっちりとした歯ごたえに、程よいオクラの風味が味わえます。

 

地域のお祭りや、物産展では、沖縄そばのように振る舞われ、毎週金曜日に沖縄市のJAちゃんぷるー市場で

家庭用に販売されています。

 

今回は、沖縄の高校生たちが作り上げた

アイデア商品「オクラ麺」を使って

夏らしい一品をご紹介したいと思います。


 

 

【冷やしオクラ麺】

 

材料(2人分)

 

・オクラ麺    2玉

・島オクラ    5本

・パプリカ    1/2個

・きゅうり    1/2本

・海老      4尾

・錦糸卵     卵1個分

・刻みのり    適量

・白ごま     適量

 

合わせ調味料

 

・出汁     1/2cup

・醤油 大さじ 3

・酢       大さじ 1.5

・黒糖 小さじ 2

・ごま油 大さじ 1

・おろし生姜   少量

(お好みで調味料のバランスは調節してくださいね)


 

作り方

 

1.合わせ調味料を鍋にいれ、ひと煮立ちさせて冷蔵庫でよく冷やしておく。

2.島オクラは塩をまんべんなく振りかけ板刷りし、2本は飾りように縦に切っておく。

  残りの3本は小口切りに。(柔らかめがお好きな方はさっと湯がき、氷水にとってから、切る)

3.キュウリは千切り、パプリカは薄切りに切っておく。

4.錦糸卵を作っておく。

5.海老は背わたをとり、背中に包丁で切り込みを入れて、塩、酒に5分ほど漬け、さっと茹でておく。

6.鍋にたっぷりとお湯を沸かし、オクラ麺を30秒ほど湯がいて、冷水で良くぬめりを落とす。

7.器に水気を切ったオクラ麺、具を順番に盛りつけ、合わせ調味料をまわしかける。

8.白ごま、刻みのりを盛りつけたら完成です。

 

お好みで梅干しや、キムチ、納豆、とろろ、温玉などをあわせればスタミナ&美味しさ倍増!

バテ気味な暑い夏に、喉ごしのよいオクラ麺でスタミナをつけたいですね。


monobox(河野哲昌・こずえ) / フォトライター

~ もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP ~