150年の伝統がある沖縄の完全無農薬ビーグ(い草)

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歴史文化

初回投稿日:2013.09.01
 最終更新日:2024.03.27

150年の伝統がある沖縄の完全無農薬ビーグ(い草)

150年の伝統をもつ上質な県産品が、うるま市与那城照間(よなしろてるま)にあるのです。
それが照間ビーグ。(ビーグ:沖縄の方言でい草のこと)

上質の秘密は茎の太さと無農薬。
い草は表面に無数の気孔があるため涼しいのですが、照間ビーグは本土産のい草よりも茎が約2倍も太いので
吸湿性が高く、夏もベタベタしません。
ある農家が本土産の苗を持って帰ったところ、沖縄の環境に徐々に適応し、太いビーグに成長したのだとか。

うるま市与那城照間(よなしろてるま)のビーグ

また本土産で行われる泥染めをせず、完全無農薬で作られるので環境にも人にも優しい。

そんな照間ビーグでつくられた畳やゴザ、枕などはとても丈夫で、敏感肌の方も安心して使えるのだそう。

照間ビーグ

沖縄県内におけるビーグ生産量の9割を占める照間ビーグ。
けれども近年は、生産者の高齢化や後継者不足で厳しい局面に立たされています。
作付け面積が少なく多年草のビーグの収穫は1年に1回。
台風などの影響もあり収穫量も年によってまちまちです。
高級品として県外からの需要も多い照間ビーグですが、県内からの受注だけで精いっぱい。

この伝統ある沖縄の素晴らしい産業を、もっと守っていきたいですね。

沖縄CLIP編集部

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