沖縄観光情報:連載/島の恵み、島の味その18ジーマーミ

連載/島の恵み、島の味 その18
ジーマーミ

post : 2014.11.05 12:00

 

落花生と言えば、特に珍しい食べ物でもないので、なんで沖縄?と思いますが、

ジーマーミ豆腐といえば、

 

「ああ!沖縄のあれね!」

 

となるから不思議です。

 

落花生の名前の由来は、花が落ちて実が生まれるところから来ています。

沖縄では、「地豆(じまめ)」が方言によって「ジーマーミ」へと派生したそうです。

 

夏の終わりから10月終わり頃まで市場に県産のジーマーミが殻付きや、

殻が剥かれた状態で並んでいます。

 

日本全国でも、ジーマーミの生産量は、日本人の消費量に対してたった11%。

その中でも特に沖縄が突出して生産量が高いわけでもないようです。

 

ただ、沖縄はかなり古くからジーマーミを栽培していたとされ、

ジーマーミ豆腐は、120年ほど前に八重山で発祥したと言われています。

当時、八重山は沖縄本島よりも本土から食文化の流通が盛んだった時代があり、

その時に精進料理として食されていた「ごま豆腐」から、

八重山で採れたジーマミーを代用して作られたことが始まりとされています。


 

スーパーでは、カップに入ったジーマーミ豆腐が、至極当然のこととして鎮座しています。

初めて沖縄のスーパーで見かけた時、

こんなに当たり前に流通しているんだ!と驚いたのを覚えています。


 

沖縄の食卓によく出てくるジーマーミ豆腐。消費量からすると、

県産ジーマーミで商品の安定を図るのは至難の業。

ただ、今の時期せっかく市場に沖縄のジーマーミが並んでいて、

気のせいか、ジーマーミが,私を見ているかのように視線を感じるのです。

 

そんな時、そういえば沖縄県在住のWebデザイナーの武山くんの

SNSサイトでジーマーミ豆腐を突然作っていたっけと思い出し、

「よし、武山くんにつくり方聞いて作ってみよう!」とつくり方教えてもらいました。

 

今回一番大変だったのが、殻むき。

雨の日、一人殻を剥いていて、子供達に

 

「ちょっとやってみない?楽しいよ~」

 

と誘うも、そつなくスルーされてしまい、

最後まで剥ききったときの達成感は独り占めさせていただきました。

 

中でも甘皮を剥くのが一苦労。でも、下準備はこちらで終了なので、あとは翌日。


 

ジーマーミを一晩水につけます。

一日水につけたジーマーミをミキサーで滑らかになるまで撹拌します。

(この時水分が足らずに止まってしまう場合は、

少し水を足してへらで中を均等にしてから再度撹拌してみてくださいね)


 

滑らかになったジーマーミをさらしに包んで、豆乳を絞ります。

かなりの力技。でも風味を効かせたいので最後の一滴まで頑張って絞ります。


 

ジーマーミ豆腐に不可欠な材料は、いもくず(サツマイモのでんぷん)。

お好みでタピオカ粉と合わせて使うのもお薦め。

今回は芋くず2/3カップ、タピオカ粉1/3カップを合わせて使いました。

 

芋くずは沖縄料理には無くてはならない食材です。お菓子から天ぷらまで用途もたくさん。

使い方を研究したい食材です。

 

鍋に、水6カップ、芋くず、タピオカ粉を合わせたもの1カップ、

ジーマーミの豆乳を入れ、弱火にかけます。


 

ポイントは、ここからです。へらで鍋の中をずっと右回りに円を描くようにかき混ぜること。

15分くらいすると、もったりとしてとろみがついてきます。

 

「これ、いったいいつまでこのもったりを維持するべきなのか、ここで火から下ろすべきなのか」

 

などと、頭の中をグルグルめぐり、「ピン!」とここだと思う瞬間に火から下ろします。


 

四角いバットに流し込み、冷蔵庫で冷やし固めて完成。

 

冷やしている間にタレを作っておきます。

鍋にかつおだし、醤油、みりんを入れて煮立たせておけばOK!

 

「ちゃんと固まっているかな~、どうかな~」

ワクワクしながら冷蔵庫からバットを取り出してみると、見事完成!


 

とろとろ、ぷるぷる、可愛らしいジーマーミ豆腐の誕生です。


 

涼しげな器に盛りつけて、すりおろした生姜をちょこんとのせていただきます。

一口頬張ると、ふわっとジーマーミの香りが口の中に広がり、

とろとろと滑らかなジーマーミ豆腐が、喉を気持ち良さそうに通り抜けて行きます。

 

沖縄のスーパーでは当たり前のように、売られているジーマーミ豆腐。

いざ作ってみると、簡単ではありますが、手間や力仕事はやっぱり大変。

 

いつもいただくジーマーミ豆腐に感謝しつつも、

やっぱり手間ひまかけて作ったジーマーミ豆腐の味は全く別もの。

 

また、ジーマーミの季節になったら、作りたいなと思うのでした。

 

そんなジーマーミ豆腐のレシピを教えてくれた武山くんも、

実はおつまみとしてジーマーミを買おうとしたら、

店のおばぁにジーマーミのつくり方を伝授されたらしく、作ってみたとか。

 

小さな町の買い物風景も、沖縄の風情を楽しませてくれるんですね。

 

 

【ジーマーミ豆腐のつくり方】

材料(20cm×20cmのバット)

・ジーマーミ 1カップ

・芋くず、タピオカ粉(好みの配合で) 1カップ

・水     6カップ

 

タレ

・鰹だし   大さじ 1

・醤油    大さじ 1  

・みりん   大さじ 1

 

・生姜すりおろし少々。

 

つくり方

1.ジーマーミの殻、甘皮をむいて、水に一晩つける。

2.1をミキサーに入れて滑らかになるまで撹拌。

3.2をさらしで包んで、しっかりと絞り豆乳をとる。

4.鍋に3と芋くず、水をいれ弱火にかける。

5.へらで鍋をかき混ぜ続け、もったりと重たくなってきたら火を止める。

6.バットに5を流し込み、冷蔵庫で3時間以上冷やす。

7.タレの材料を小鍋に入れて火にかけ、一煮立ちさせて冷ます。

8.冷え固まった6を器に盛り、タレ、すりおろし生姜を乗せて完成。

 

 

 

 

沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)

 

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