沖縄観光情報:南城市聖地、ヤハラヅカサと斎場御嶽を訪ねる

南城市聖地、ヤハラヅカサと斎場御嶽を訪ねる

post : 2015.01.08 23:00

 

この写真は、何年か前の元旦の朝に撮った1枚。南城市にある聖地で、ヤハラヅカサという場所です。

そこは初詣するような神社ではなく、鳥居もおみくじも人混みも何も無い空間。

琉球を開闢(かいびゃく)したアマミキヨという神様が上陸したと言われる聖地で、

1年の無事の感謝を捧げた直後から、とても不思議な体験をしました。

 

分厚い雲の中央に穴があき、その中に縦型の雲が2本現れたのです。

それはまるで、琉球の王妃と王女のような姿でした。しばらく雲を眺めていると、

「斎場御嶽(セーファーウタキ)を参拝しなさい」と告げられたような気がして、

心の中に響いてきた声に素直に従ってみることにしたのです。


 

斎場御嶽とは、沖縄最高の聖地といわれる場所。

何事もなく、斎場御嶽のコースをひととおり巡ってみると、

さらにまた別の場所へと足が向かうのです。

 

そこは初めて行く場所で、まるで獣道のようなところ。

ハブも出てきそうな細い道を進むと、崖で行き止まり。

誰一人いるはずの無い場所に、なぜか先客が!

全身白い衣装を身につけた人が背を向けて何かを唱えていました。


 

耳を済ますと、次のような言葉に節をつけた祝詞でした。

 

「てぃんさぐぬ花や ちめさちに染みてぃ

親ぬゆしぐとぅや 肝に染みり」

 

しかしどこかで聞いた歌詞とメロディー。

それは、沖縄で昔から歌い継がれている『てぃんさぐぬ花』という歌。

 

はじめて出会う神人(かみんちゅ=祭祀を司る役目のかた)さんに、

その祝詞の意味を伺うと、

 

「“てぃんさぐぬ花”というのは、

一般的には鳳仙花(てんさぐ)ともいわれているけど、

ほんとうは、天(てぃん)のこと。

“天に咲く花”という意味で、じつは“神歌”なのよ。

次の歌詞に“親の言うこと(ゆしぐとぅ)を心(肝)に染めなさい”というのは、

親の親の親のご先祖様は、私たちを見守ってくれる神様と同じ。

沖縄の仏壇は、“トートーメー”って言うけど、幼児言葉で“天の星々”のことで先祖や神様を指す。

つまり、“親の言うこと(代々伝わる教訓)は、神様の言いつけと同じだから、よく聞きなさい”

という教訓歌でもあるのよ」。

 

と、深い意味を教えてくれました。


 

あなたは何の仕事をしているの? と訪ねられたので職業を告げると、

 

「“本来の沖縄の姿”を、責任をもって伝えてほしい。

今の時代、インターネットは便利だけど、表面的な都合のよいものばかりが多すぎる。

“大切なもの”が埋もれていますよ」

というメッセージを頂きました。

 

実は自分も、正月を前に決心したことが、

「本当のこと(本物)を取材し続け、大事な情報はみなさんと共有シェアしたい」。

そして、それができるのがインターネットだと思ったのです。

 

まさか元旦に、自分の決心と同じことを神人さんに告げられるとは。

まるで映画かドラマのような展開です。

 

別れ際に、ある本を手渡され、

さらに覚悟を固めた“元年”となったのです。

(つづく)

 

・斎場御嶽

住所:沖縄県南城市知念久手堅

 

・ヤハラヅカサ

住所:沖縄県南城市玉城字百名‎

地図:http://goo.gl/maps/lGEuA

 

沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)

 

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