潮風香る沖縄で人気のカフェ、「浜辺の茶屋」

そんなピュアな思いから出来たカフェ「浜辺の茶屋」はロケーションカフェのさきがけと言われ、来年はOpenしてから20年になる。ランチタイムには列をなすほどの人気店だ。


満潮時は窓枠の外に広がるエメラルドグリーンの海に漂っている様な感覚が味わえ、息をのむほど美しい光景。
干潮時にはどこまでも続く海藻と全く違った景色が見える。

窓辺のカウンターは一番の特等席だが、木漏れ日を味わえるオープンテラスの席や潮風を全身で感じられる屋上のテラス席など、来るたびに違った席を楽しみたくなる。

店長の稲福さんにおすすめの時間帯を聞くと、午前中と夕方だという。
「朝は人も少なく南部独特のゆったりとした空気と潮風が心地よくて、１人で来るお客さんも多いですよ。
そしてサンセットタイムはやっぱり独特の空気感があっておすすめです」

海にせり出すように建てられた木造の店内は、オーナーでもある稲福さんの父とその友人の手作りだ。

もともと土木工事の会社の社長をしていた稲福さんの父は、自然を壊して更地にしてから建設するやり方に疑問を覚え、ありのままの自然を活かせるカフェを目指したのだという。

「実は一度台風で壊れた事もあるんです。でも自然と共存するということは自然の厳しさも受け入れる覚悟なんで」。
稲福さんの言葉から、エメラルドグリーンの絶景の裏に隠された20年の努力が垣間見えた気がした。

その努力は、料理にも注がれている。店内でいただけるのは、地元で採れた旬の野菜を使った人気のピザや海ぶどうのサラダなど。
特に田芋のからあげは人気で、里芋のしっとりさとサツマイモの甘みを兼ね備えたような濃厚な味わいだ。


ひと息ついたらビーチにおりて浜辺におりて波音を聞きながら散歩するのも楽しい。



一度ここにたどり着いたらこの絶景を誰かに見せに連れてきたくなる、そんな魅力のあるカフェだ。