Flagship OKINAWAは、沖縄の新しい伝統が生まれる場所

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初回投稿日:2015.02.27
 最終更新日:2024.04.11

Flagship OKINAWAは、沖縄の新しい伝統が生まれる場所

南国の日差しが降り注ぐパーキングに車を止め、

時代を感じさせる回廊を渡り、60年前にイタリアから輸入されたという

オレンジ色のタイルが印象的なチャイニーズレストランの脇のドアを入ると、

間接照明に照らされた木張りの長い廊下が目に入る。

 

 

イタリアから輸入されたメンズシューズやバッグ、

フランスやアメリカから届いたオシャレな洋服を両脇に眺めながら、

コツコツという小気味の良い音を響かせ奥に進むと、

ギャラリーのような空間が見えてくる。

 

1954年に日本で最初に誕生したショッピングセンター、PLAZA HOUSE。

海外で買い付けをしたブランドが並ぶセレクトショップの先駆け、Roger’s。

アメリカが沖縄を統治していた時代の空気感を今に伝え、

パリ、ミラノ、バルセロナなどの旬のファッションを

沖縄から日本に発信しているユニークな場所で

made in Okinawaの商品を扱うショップとして

高感度な大人たちに知られているのがFlagship OKINAWAだ。

 

 

琉球ガラスや染織、やちむんなど伝統を今に伝える工芸品はもちろんのこと、

伝統に現在や未来を掛け合わせることで“新しい沖縄”を

みずから生み出そうとしているショップでもある。


 

例えば、沖縄の工芸を代表する漆芸をパリで活躍する

世界的なコスチュームジュエリーのデザイナーと結びつけ、

漆をグローバルなファッションアイテムに昇華させたOKINAWA TOUCH。

このブランドはパリ、ニューヨークの名の通ったショップでも販売されている。

 

 

沖縄のおみやげとしてしらない人はいないちんすこう。

伝統菓子の名にふさわしい本来の姿に立ち返らせようと

「人を感動させる味」を目指し、原材料と製造工程を一から見直したそうだ。

たどり着いたのは、香川県産の小麦の使用や、伝統的な火燃式窯での焼き上げ。

こだわりは包材にも及んだ。沖縄にゆかりのあるモチーフを図案化したシンボル。

黄金金楚餻(くがにちんすこう)はお遣い物であるちんすこうをギフトに変えた。

 

 

“沖縄のらしさ”をビジュアルで切り取って、

普段の生活にあると便利な商品に活用したWE LOVE OKINAWA。

薄くて軽いクリアファイルは気の利いたおみやげになった。

 

 

オリジナルの商品だけでなく、新しい試みに積極的に取り組んでいる

県内のコスメメーカー、アパレルブランド、食品メーカーなど

幅広いジャンルの商品を積極的に取り扱っているので、

眺めるだけでも楽しい場所だ。

 

 

地域によって衣装や表情が異なるミルクなどの土人形をつくるハレノバ。

 

 

どちらかといえば和のイメージが強く利用シーンが限られがちな紅型を、

小洒落たボウタイに仕立て上げたHABERU。

 

iPhoneケースなど、新たな用途に漆器を向かわせた角萬漆器。

 

 

漆を普段着で楽しめるファッションパーツに変えた工房ぬりトン。

 

 

ファッションアイテムからソウルフード、沖縄コスメまで、

様々なジャンルの商品を通して新しい沖縄に触れてみてはいかがだろう。

Flagship OKINAWA

住所 /
沖縄県沖縄市久保田3-1-12 プラザハウス1F ロージャースARENA内
電話 /
098-932-4480
営業時間 /
10:00~19:00
定休日 /
なし
Webサイト /
http://plazahouse.net/shop/data/301

沖縄CLIP編集部

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