南国の香り漂う月桃を練り込んだ沖縄で味わう日本そば。那覇市にある「美濃作」の月桃そば

そば、といえば沖縄では「沖縄そば」が定番ですが、
那覇市の国際通り近くに、本格的な
日本そばがいただけるお店があります。
名前は「美濃作」。創業39年のこの店の最大の魅力は
主人の小山健さんが熟練の技で手打ちする「月桃そば」。

月桃は沖縄ではサンニンとも呼ばれるショウガ科の多年草。
旧暦の12月8日に健康・長寿を祈願して食べられるムーチーは
餅粉をこねて砂糖等で味付けし、月桃の葉で巻いて蒸してつくるもの。
そんな沖縄県民に親しまれている月桃を、
日本そばに練り込んだのが「月桃そば」です。

ポリフェノールを多く含むことがわかり、
いまでこそ健康食品や化粧品などにも利用されている月桃ですが、
開発当時は食品に使うなど考えられなかったそうです。

「深い緑、花もきれいだし、ムーチーの香りもすばらしい、
なんとか、これを使って沖縄らしいそばを作りたい」と
苦心を重ねて30年も前に小山さんが開発しました。

つややかな緑色が美しく、
月桃の香りがやさしく漂う沖縄の日本そば。
ぜひ、１度食べてみてください。