沖縄のサンゴ礁を育てるコーヒー35COFFEE(スリーファイブコーヒー)

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初回投稿日:2014.08.24
 最終更新日:2024.03.27

沖縄のサンゴ礁を育てるコーヒー35COFFEE(スリーファイブコーヒー)

沖縄の海といえば、美しいサンゴ礁に色とりどりの熱帯魚ですよね。

ですが近年サンゴは激減、10年前の10分の1ほどしか残っていないそうです。

 

「日常で飲む、あなたのコーヒー1杯が

サンゴ礁や地球環境を良くするきっかけになれば」

そんな思いから生まれたのが「35COFFEE(スリーファイブコーヒー)」です。


35COFFEEでは、世界各地から厳選したコーヒーの生豆を

風化(死んでしまった)サンゴを使い焙煎を行っています。

実は、沖縄の漁業法で採捕が禁止されているサンゴ。

風化していても漁業法が適応するので、

県から受注を受けた業者が回収・破棄を行っています。

 

35COFFEEでは風化サンゴを焙煎に使用するために、

沖縄県の許可を取得し、専門業者から購入しているのです。

 

そんな風化サンゴを使った焙煎は、石焼焙煎に似ています。

生豆を、200度以上に温めた風化サンゴで焙煎。

じっくりと高温で焼き上げることで、

まろやかな味わいのコーヒーに仕上がるんだそう。

 

35COFFEE

 

沖縄県内に数あるオフィシャルショップや提携店舗では、

実際に風化サンゴで焙煎したコーヒーを飲むことができます。

 

35COFFEE 店内

 

その中でも、アクセス抜群なドン・キホーテ国際通り店へ伺いました。

店内は白と黒で統一された落ち着きのある空間で、

観光中の休息にぴったりです。

 

コーヒー

 

肝心のコーヒーは、まろやかな口あたり。

酸味と苦みのバランスが抜群で、

何も加えずにブラックで飲みたくなります。

 

テイクアウトもできるので、

国際通りを散策するお供にもいいですね。

 

(左:沖縄県産緑茶のアイス、中央:35COFFEEのコーヒーアイス、右:ちんすこうアイス)

 

お店でいただけるのはコーヒーだけではありません。

スイーツ好きの方には、コーヒー豆を使用したアイスクリームもおすすめ。

コーヒーの苦みがしっかりと効いてる大人の味。

観光で歩き疲れた身体を、ひんやりとクールダウンさしてくれることでしょう。

 

他にも、沖縄県産緑茶を使用したアイスや、

ちんすこうアイス!?なども並んでいました。

 

ベビーサンゴ植え付け(写真提供:35COFFEE)

 

さて、それではなぜ「あなたのコーヒー1杯が

サンゴ礁や地球環境を良くするきっかけに」なるのでしょう?

実は35COFFEEでは、総売り上げの3.5%を

「サンゴ再生プロジェクト」に活用しているのです。

 

35COFFEEが誕生した2009年から始まったこのプロジェクトでは、

最適な場所と時期を見極め、ベビーサンゴの植え付けを行っています。

植え付けを行ったベビーサンゴは、すでに2000本を超えていて、

現在でもそのおよそ8割りのサンゴが、

沖縄の海でしっかりと成長し、命を育んでいます。


植え付け後18ヶ月経過  (写真提供:35COFFEE)

 

「沖縄の美しいサンゴ礁が、子ども達が

大人になった時にもありつづけるように」

 

あなたの飲む何気ない1杯のコーヒーが、

実現の手助けになるかもしれません。

 

35COFFEEドン・キホーテ国際通り店

住所 /
沖縄県那覇市松尾2-8-19 2F
TEL /
098-840-7885
Webサイト /
https://www.35coffee.com/

沖縄CLIP編集部

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