「沖縄気分が上がるカクテル、ください」。古民家で味わうオーダーメイドのカクテル

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初回投稿日:2022.12.15
 最終更新日:2024.03.27

「沖縄気分が上がるカクテル、ください」。古民家で味わうオーダーメイドのカクテル

やんばるダイニング「松の古民家」
 
名護(なご)の街なかに、ぜひ行ってほしい1軒の古民家があります。今から新たに建てることは不可能に近い、やんばるの山の木でできた一軒家。素足に心地よいつるつるの床板が、大切に住み継がれてきたことを物語っています。
 
やんばるダイニング「松の古民家」のバーカウンター
 
この古民家に住みながら、「やんばるダイニング松の古民家」を営む松下豊さんは、職歴14年のバーテンダー。お店には、厳選した銘柄豚のしゃぶしゃぶなどが食べられるお座敷のほかに、バーカウンターがあり、ここではなんでも好きなカクテルをオーダーできます。

しゃぶしゃぶ
 
メニューには、カクテルの名前はひとつもありません。素材やお客様から受けるインスピレーションでつくるのが、松下さんのスタイルです。取材の日、曇り空の1日で気分を上げたかったので、「あ~~~夏が来た!!っていう感じのをお願いします」と言ってみました。すると、出てきたのがこちらの3種類(車だったので、こちらはノンアルコールです)。

カクテル
 
「ファーマーズマーケットには地元で採れたフルーツがずらっと並んでいるし、近所のおばあが山の畑からシークヮーサーやグァバを持ってきてくれることもしょっちゅう。やんばるの人と自然の豊かさには、驚かされることばかりで」という松下さんの言葉どおり、夏の太陽と、自然のままの果実の恵みが、これでもか!と押し寄せてくるような、リッチな味わいでした。

ハンドメイドのシロップ
 
特に美味しかったのがパッションフルーツのカクテル。驚いて、「パッションフルーツってこんなに美味しいものでしたっけ?」と尋ねてみると、隠し味にハンドメイドのシロップが入ってたことが判明。「パッションフルーツは、そのままだと甘みや味が出にくいんです。そこで、冬に実る甘いタンカンを加えて煮詰めておいたシロップです」。心憎いプロのひと手間で、素材が生き生きと輝くのだなあ、と感動しました。
 
シロップ以外にも、やんばる産のしょうが・黒糖・レモングラスを漬けた「やんばるモスコミュール」の素も手づくり。やんばるでしか、このお店でしか飲めないお酒の世界が、組み合わせ次第で無限大に広がっています。

お座敷
 
お座敷でのお食事も、創意工夫をこらしたメニューから選ぶことができ、大満足の旅ごはんになること間違いなし。お腹がいっぱいになったら、バーコーナーに移動して、カウンターかソファでくつろぎながら、亜熱帯の夜を愉しんでくださいね。
 

松の古民家

住所 /
沖縄県名護市大南2-14-5
TEL /
050-5485-8909
営業時間 /
ディナー 17:30~22:00
(L.O.21:30、ドリンクL.O.21:30)
定休日 /
日曜日
P /
10台
Webサイト /
https://matsu-no-kominka.gorp.jp/

沖縄CLIP編集部

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