異界「ニライカナイ」に繋がる沖縄の最も聖なる地、久高島

久高島（くだかじま）は沖縄本島からフェリーで15分ほどにある
周囲わずか8km、人口270人ほどの小さな島ですが、
アマミキヨという神がこの島に降り立ち、沖縄の国づくりを始めたという伝説が残る琉球神話の聖地です。
海の彼方にある神々や生命の源であるニライカナイと繋がっているともいわれ、
歴史的にも文化的にも、沖縄の人々にとってとても重要な島なのです。




この島では今もなお、旧正月や八月マティー、琉球開闢（かいびゃく）や五穀発祥にまつわる祭祀など30以上の神秘的な祭事が執り行われ、
そこに暮らす人々は天、地、海等偉大な自然に感謝と祈りを捧げて暮らしています。

また12年に一度行われるイザイホーの祭事は、
島で育った女性を新しく神女として迎え入れるとても神聖な行事でした。
しかし現在は神女となる女性の不足や、儀式の段取りを良く知っていたノロの補佐役だった方がお亡くなりになったこともあり、
1978年を最後に行われていません。島

自体はとても小さく、フェリー乗り場の側で借りれるレンタルサイクルがあれば数時間で一周できます。
小さな集落をのぞいてほとんどの土地が自然のままに残されているので
その自然を存分に感じながらそこに根付く歴史やストーリー、土地のパワーを感じる事ができます。





ただし久高島には無断で入れない神聖な場所もあり
島のものは小石ひとつでも持ち帰ってはいけません。
神の怒りに触れるといわれ、持ち帰ってから悪い事が続きわざわざ戻しに来たという人も多いという事です。



この島を訪れる際にはとても神聖な場所であるという意識を忘れず細心の注意をし、
島の文化に敬意を払い、謙虚な気持ちで島の散策を楽しんでくださいね。