スローフードを楽しもう!地産地消にこだわったお店 4選
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post : 2015.09.11 12:00
地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費する「地産地消」。どこで、どんな人が作った物なのかが分かるため消費者は安心して食材を買うことができ、また、輸送距離が短いので食材を新鮮なうちに手に入れることができるというメリットがあります。その土地で育った旬の食材を取り入れることは、体にとっても良いこと尽くしです。今回は地産地消にこだわっている沖縄の飲食店をご紹介させていただきます。
① ぬちぐすい(命の薬)で百歳まで元気で健康な体を目指す
まず最初にご紹介するのは金武(きん)町の高台に佇む赤瓦屋根の古民家の『Café がらまんじゃく 』です。昔ながらの建物はセンダンやチャーギ、くすのき、琉球石灰岩などの県産材が使われており、のどかな雰囲気に溶け込んでいます。
木の温もりが優しい店内は、まるでおばぁちゃんの家にいるような居心地で心が和みます。オープンは2009年ですが、もう何十年も昔からこの場所にあったかのような錯覚に陥ってしまいそう。お店を切り盛りしているのは、様々な方面や角度から食文化の研究・実践をしてきた山城 清子(やましろ きよこ)さん。「百歳まで生きられる食」をコンセプトに作られた料理は"ぬちぐすい(命の薬)"になるものばかりです。
こちらは‘健康で百年生きてほしい’という意味が込められている「玄米百年食」。玄米や黒米を使ったおにぎりに汁ものと旬の野菜を使った小鉢に野菜ジュースがつきます。食材は「旬」と「原種」にこだわり、地元金武で採れたものを積極的に取り入れているとのこと。さらに、がらまんじゃくの敷地内に自生する草花も薬草としてメニューに取り入れているのだそうです。素材の味を大切にするため、料理の味付けはとてもシンプル。
庭で取れた野草やハーブ・旬の野菜を使った「野草ジュース」や、県産の紅芋を発酵させて作った「紅芋ヨーグルト」は体にじんわりと沁み渡る美味しさです。毎日がらまんじゃくで食事をすれば100歳まで元気に生きられるかもしれません!「これは食べてはいけない!」、「体のためにこれを食べなければ!」と自分を追い込む必要はありませんが、週末などに体をリセットするため通うのも良いかもしれませんね。
Café がらまんじゃくの詳細情報
住所/沖縄県金武町字金武10507-4
電話/098-968-8846
Café がらまんじゃくの詳細情報はこちらから>>
②野草を味わってみませんか?
7年前に沖縄市の古民家に引っ越してきた加藤さんご夫婦。カフェをオープンするキッカケになったのは、裏庭の生えていた野草に興味を持ったことでした。野草には糖尿病や動脈硬化の予防をするなど様々な効能があり、沖縄では昔、薬代わりに食べていたのだそうです。そして「野草の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたい」と4年前にオープンしたのが『ヤソウカフェ yamacha(やぁまちゃ)』でした。
手作りの石窯で焼き上げられたピザやパン、地産地消の野菜・旬の野草をふんだんに使った料理が味わえるこちらのカフェ。店内は座敷ということもあり、赤ちゃんや小さなお子様連れの人たちからも喜ばれています。料理のオーダーが入ると、使う野草を裏庭に摘みに行くのだそう。フーチバー(よもぎ)やセンダングサ、クミスクチン、サクナ(長命草)、オニタビラコなど「ほったらかし農法」で育った野草は50種類以上にもなると言います!
こちら「本日のプレート」のチキンには5種類の野草が混ぜられあんかけになっていて、心地良い苦みが香味野菜のようで良いアクセントに。そのままでは食べづらい野草の場合はペーストにするなど工夫をするそうです。
今まで雑草と思っていたものも、実は体に良い野草かもしれません。気になる方は、ぜひ一度ヤソウカフェ yamachaへ!
ヤソウカフェYamachaの詳細情報
住所/沖縄県沖縄市久保田1-21-12
電話/098-927-0554
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③ やんばる産にこだわったオシャレで美味しい学食
次にご紹介するのは、恩納村(おんなそん)の豊かな自然に囲まれた沖縄科学技術大学院大学(OIST)内の学生食堂『YANBARU HARUSAA’S TABLE kaito+ 』です。実はこちら、学生でなくとも立ち入りが許されている唯一の場所。店内からは東シナ海が一望でき、大学ということを忘れてしまいそうなほどの絶景が広がっています。
農家と飲食店がチームとなり、やんばるの魅力を発信する「やんばる畑人プロジェクト」の応援店であるこちらでは、肉や魚、野菜、果物はもちろん、卵や塩、スパイスもやんばる産。ランチメニューはサンドイッチ(魚・肉・野菜の3種類)、カレー(グリーン、イエロー、レッドカレーなど6〜7種類から週替わり)、Today's deliから選ぶことができます。サンドイッチの中身とカレー、デリの全てが楽しめる「よくばりランチプレート」はイチオシ!大学院生や研究者が23ヶ国から集まる大学ということもあり、全てのメニューはベジタリアン・ビーガンにも対応しているとのこと。
新鮮な旬の野菜や果物を使った「食べる野菜ジュース」はミキサーにかける具材はもちろん、ベースを水、牛乳、豆乳、ヨーグルトから選ぶことができ大変人気です。食材にこだわっているのにリーズナブルなのは学食の特権です。
YANBARU HARUSAA’S TABLE kaito+の詳細情報
住所/沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1
電話/098-966-8413
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④野菜も山羊も全て自産自消!
沖縄県の本部町から名護市へ抜ける県道84号線は通称「沖縄そば街道」と呼ばれる沖縄そば激戦区です。最後はその中の一軒『むかしむかし』をご紹介しましょう。実はこちら、地産地消の上をいく「自産自消」の飲食店なのです。
お店の裏は広い畑になっており、パパイヤ、ゴーヤー、赤カブ、サニーレタス、シマナー(カラシナ)、ニンジン、小松菜、チンゲンサイ、フーチバー(よもぎ)など様々な野菜と山菜が育てられています。むかしむかしで使われる野菜はほとんどがこちらの畑から収穫されるものだそうで、味も鮮度も間違いありません。
人気メニューのひとつ「島野菜そば」は、野菜不足が一気に解消されそうなほど沢山の野菜と三枚肉、ソーキなどがトッピングされており、健康意識の高い人たちからも大変喜ばれています。
そして裏庭で飼育している山羊を使ったメニューも人気です。「独特な臭みがあって苦手」という人も多い山羊ですが、こちらの山羊のカルパッチョは若くて鮮度抜群なので臭みがなく、とても食べやすいのです。強壮薬効食として沖縄では昔から食べられている山羊。トライしてみたい方はぜひ!
むかしむかしの詳細情報
住所/沖縄県名護市中山694-1
電話/0980-54-4605
むかしむかしの詳細情報はこちらから>>
いかがでしたか?地産地消にこだわった沖縄の飲食店をご紹介しました。豊かな自然と太陽の恵みをたっぷり浴びた沖縄の食材は、色も味も濃く栄養満点です。沖縄滞在中にはぜひ「沖縄の恵み」が詰まった料理をご堪能ください。
◎ 沖縄らしいグルメが味わえるスポットはこちらでも紹介しています。
沖縄CLIP編集部
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