ジーマミー豆腐の入った新感覚ロールケーキ!? 那覇市久米の『楽園スイーツポールシュガー』

Reading Material

食べる

初回投稿日:2015.10.27
 最終更新日:2024.04.11

ジーマミー豆腐の入った新感覚ロールケーキ!? 那覇市久米の『楽園スイーツポールシュガー』

2014 年7月に那覇市久米(くめ)にオープンして以来、地元の人たちにとってかけがえのない存在となっているスイーツショップ『楽園スイーツポールシュガー』。 かつて製糖工場のあった八重瀬町(やえせちょう)に自社農園を構えており、そこには製糖工場のシンボルであった巨大な煙突が今でも残っていることから ‘お砂糖の煙突’ という意味の ‘ポールシュガー’ を店名にしたのだそうです。

スイーツショップ『楽園スイーツポールシュガー』
 
「自社農園で採れた食材を生かして、生活に密着した食べ物や沖縄のお土産品を作りたい」という思いからお店ををオープンさせたのは、パティシエで社長の高嶺正人(たかみね まさと)さん。店頭で接客をする店長は、居るだけでその場の雰囲気がパッと明るくなる太陽のような存在の美緒(みお)さん。常連のお客さんが多いのは、‘美味しい’ だけが理由ではないんだな、と思いました。

スイーツショップ『楽園スイーツポールシュガー』の店内
 
現在、農園で特に力を入れているのはブルーベリーや島バナナ、ハーブですが、以前は島カボチャや生姜も作り、タルトやプリン、パン作りに使っていたのだそう。ここでないと味わうことの出来ない ‘他にはない商品作り’ を目指しているため、毎月会議をし、常に新しい商品を生み出してきました。

ケーキ
 
例えばこちら。スポンジ生地にきなこを、生クリームには落花生を使ったモチモチ食感のジーマミー豆腐を混ぜ込んだ「ジーマミーきなこロール」は、モチモチとした食感と弾力性があり、今までにない新感覚のロールケーキです。もともと正人さんがジーマミー豆腐が好きだったことから思い付いた斬新なアイデア。それでも素材の味が活きるバランスの良い 配合に辿り着くまでには半年ほどかかったのだそう。オープン1周年から販売をはじめ、今では1日に30~40本も売れるという人気商品になりました。

要冷蔵のため観光客が持ち帰ることは出来ませんが「ジーマミーきなこロールを配送したい」という声も多く、将来的には沖縄土産として実現させたい!と配送を行うことを検討しているそうです。一般的なロールケーキと比べて甘さが抑えられており、きなことジーマミー豆腐の繊細な風味が口一杯に広がっていきます。人気のポイン トは、ジーマミー豆腐ときなこの個性的な香りとテイストが絶妙のバランスで淡く上品に溶け合っている点で、思わずハッとさせられるところにあると思いまし た。

ジーマミーきなこロール
 
ケーキの他にもスコーンやドーナツなどの焼き菓子、パン作りにも力を入れています。野菜やウインナーがたっぷりトッピングされたフォカッチャやバケット、食パンなど、毎日食べたくなるパ ンが店内のケースに並べられていますが、中でも私が個人的にお薦めしたいパンを紹介させて下さい。

又吉のおじぃ

エビフライカレーパン
 
粟国島(あぐにじま)に住む又吉のおじぃから届く粟国島産の塩を使ったデニッシュパン「又吉のおじぃ」、そして焼きカレーパンからエビフライがニョキッと生えている「エビフライカレーパン」です。一度目にすると忘れられないほど見た目のインパクトが大きく、ここでないと味わえないユニークな商品ばかり。

シナモンロール
 
そして、地元の人たちからも観光客からも大人気の「シナモンロール」も見逃せません。デニッシュ生地でロングタイプのシナモンロールは、このボリュームで 380円とリーズナブル。私が取材に伺った日も、最初は8本並んでいたはずが、1時間で残り2本に!「いつか那覇空港でも沖縄のお土産品として販売することが夢です」と美緒さん。心がホッとする楽園スイーツポールシュガーのスイーツが、日本全国に広がってほしい! 私もそう思いました。

楽園スイーツポールシュガー

住所 /
沖縄県那覇市久米1-14-1 アーバンコンフォート1階
電話 /
098-917-2730
営業時間 /
11時00分~18時00分
定休日 /
日曜日
備考 /
料金は、2015年10月時点です。

舘 幸子(たち さちこ)

同じカテゴリーの記事