沖縄観光情報:新鮮な“島ヤギ”を堪能!本島南部で昔から愛される老舗『仲地山羊料理店』

新鮮な“島ヤギ”を堪能! 本島南部で昔から愛される老舗『仲地山羊料理店』

post : 2015.11.05 12:00

 
本島南部、八重瀬(やえせ)町具志頭(ぐしかみ)の仲座(なかざ)集落にある仲地山羊料理店は、県内の“ヒージャーじょーぐー(山羊好き)”なら知らない人はいないというくらい隠れ家的名店です。

 
お店の中へ入ると、ヒージャーカジャ〜(山羊臭)プンプンかと思いきや、昭和の香りあふれる、どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気が迎えてくれます。

 
店内には、座敷席・ソファ席・カウンター席があり、こじんまりながらゆったりくつろげます。

 
この日も、ソファ席には、週3回は通うという地元の常連さんが“山羊のさしみ”を肴にカンパイ!
 
「昔からね、ここら辺の集落では、たいていどの家でも島山羊を飼っていたんだよ。“ウスカジぐゎー(潮風)”に吹かれたミネラルたっぷりの草を食べてるから、島山羊はおいしいサー」とは、常連歴20年の与谷(よたに)さん(写真左)。
 
さらに、常連歴40年の城田(しろた)さん(写真右)いわく、「今でもウチナーンチュはヤーウチー(新築祝い)の時にはヒージャー汁食べるサーネー。昔はね、さとうきびの収穫が終わった時なんかにも丸ごと一頭、潰して食べよったよ。ごちそうだったわけサー」とのこと。

 
ピンク色をした「山羊のさしみ」は、たっぷりのおろし生姜を入れた酢醤油でいただくのがツウの食べ方だとか。ウチナーンチュを魅了してやまない島山羊料理は、方言で“ヒージャーグスイ(薬)” や“サギグスイ”(=下げる薬の意)と言われます。出産間近の妊婦さんが食すと安産になったり、滋養強壮をもたらす食材として重宝されてきました。

 
さて、ここで真打ち登場。「山羊汁」をくゎっちーさびら(いただきます)! 澄んだスープの中には、とろとろゼラチン質の皮つき赤身や内蔵がゴロゴロ。臭み消しのヨモギがたっぷり添えられ、ひと口スープをそそると、意外にあっさり、それでいてコクのあるまろやかな風味。お肉もふわっととろけるように柔らかで何より強烈な山羊臭さがほとんどないことに驚きます。

 
それもそのはず、こちらのお店では、山羊肉特有の臭みがとれるように、洗っては茹でるの下ごしらえを何度も丁寧に根気よく行っています。豚肉などと違い、山羊肉は煮込みすぎるとドロドロに溶けてしまうそう。この道、やがて半世紀のおかみさんは、お肉に包丁を入れた瞬間、何時間煮込めばいいのかわるのだそうです。聞けば、あのまろやかでコクのあるスープには、山羊肉からの出汁とお塩以外には何も入っていないそう! ただ、開店当初からのスープが今も受け継がれ、秘伝の味として、濃厚で滋味深い山羊汁を生み出しています。

 
「だんだん、島山羊も減って手に入りにくくなっているのよ。うちは昔からの農家のオジーから仕入れたり、自分たちでも少し養っているの。島山羊が続く限り、常連さんがいる限りは、この味まもっていかんとネー。私ももう年だけど、ヒージャー食べて“クンチ(栄養)”つけてがんばらんとネー」と顔出しNG“はじかさー(恥ずかしがり屋)”のぐしちゃん(具志頭)美人のおかみさんは語ります。
 
 
 
仲地山羊料理店
住所/沖縄県八重瀬町字仲座132
電話/098-998-2362
営業時間/12:00〜20:00(売り切れ次第終了)
定休日/月曜日、旧盆、正月
HP/なし
 
沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子
 
 
 
 
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Information

沖縄県八重瀬町字仲座132