沖縄観光情報:石垣島「まるたか農園」で島野菜の料理体験!沖縄料理のランチもお楽しみ!

石垣島「まるたか農園」で島野菜の料理体験! 沖縄料理のランチもお楽しみ!

post : 2015.12.19 21:00


「まるたか農園」


新石垣空港から車で20~30分の場所にある「まるたか農園」は、畑の島野菜を収穫して調理できる体験学習農園。迎えてくれるのは、笑顔がチャーミングな高西タマ子さん。


笑顔がチャーミングな高西タマ子さん


マンゴー農家のタマ子さんが、10年ほど前からこの料理体験をはじめたのは、農家と観光客の交流の場をつくるため。以来、女性男性を問わずに、家族連れやグループの観光客をはじめ、島野菜の料理を習いたい地元の人までが訪れるという。


畑で旬の野菜を収穫し、タマ子さんと一緒に2品を作って試食して。そのうえ、タマ子さん特製の豪華ランチまでついてくるという約2時間のコース。途中、島野菜の話を聞いたり、ゆんたく(おしゃべり)したり。沖縄の話をあれこれ聞けるのもお楽しみ。


オクラ


体験は、沖縄ならではの野菜の話を聞きながら畑をまわるところからスタート。長命草、ゴーヤ、パパイヤ、島バナナに月桃、ピパーツetc. 南国ならではの島野菜やフルーツ、香辛料が畑にはいっぱい。


このときはオクラが収穫寸前で、先っぽが天に向かってのびることを知って驚いた。ふだんスーパーに並ぶ野菜の、畑での顔を見られるのもこの体験ならでは。


わさわさ茂った草は、なんとレモングラス!


こちらのわさわさ茂った草は、なんとレモングラス! そう、あの清々しい香りに癒されるハーブ。なんてダイナミックな生育ぶり♡と感心していたところで、「あとで、さんぴん茶に入れてあげるからね~」とタマ子さん。さんぴん茶+レモングラスなんて、聞いただけでおいしそう!


野菜の収穫


今回、畑で収穫したのは、ぴりりとした辛さが特徴のカラシナと、アフリカほうれん草の別名をもつハゼラン(シビラン)。


「おひたしとちゃんぷるーにしましょうね~」とタマ子さん。


カラシナ


かごにどっさりの野菜


「このあたりからポキンと折ってね」と教えてもらいながら手を動かしていると、あっという間に、かごにどっさり。キッチンへ移動し、いよいよ調理スタートです。


カラシナは根元を切って


カラシナは根元を切って、ざぶざぶ洗ったのち、塩もみしてちゃんぷるーとおひたし用に分け、ハゼランは葉っぱを摘み取りおひたしに。


ほんのり辛みのあるカラシナで作るちゃんぷるー。きっと、いい味のアクセントになるんだろうなと思っただけで、のどがごくり。


ハゼランのおひたし作り


まず先に、ハゼランのおひたし作りから始めます。葉をさっとゆでて、水けをぎゅっと絞ってトントン刻んで。


刻むとぬるっとした粘り


刻むとぬるっとした粘り。どうやらネバネバ野菜のもよう。初めて食べる野菜の口当たりを想像しながら器に盛り、ドレッシングをかけたらおひたしの完成。


ちゃんぷるー作り

お次はちゃんぷるー作り。にんじんとスーチカー(豚肉の塩漬け)を炒めて、カラシナも豆腐も加えて。味の決め手はタマ子さん特製のにんにく調味料と、最後に加えた香りづけのしょうゆ。フライパンからたちのぼる、にんにくじょうゆの香りがたまらーん!と思っているうちに……


3品のできあがり。カラシナのちゃんぷるーとおひたし、そして左が花を散らしたハゼランのおひたし


じゃじゃん。3品のできあがり。カラシナのちゃんぷるーとおひたし、そして左が花を散らしたハゼランのおひたし。


調理はとってもシンプルだから、子どもでも簡単にできるのがいいところ。


「野菜の苦手な子がね、畑で野菜を収穫して自分で料理したら、ちょっと食べてみようかなと興味をもってくれてね。ひと口食べたら、おいしいおいしいってお父さんの分まで食べちゃって」と嬉しそうに話すタマ子さん。


そのときのお父さんお母さんの顔が目に浮かぶ。すごく嬉しかっただろうなぁ。そんな楽しい思い出が子どもの味覚を育て、好き嫌いをなくしていくだろうから。


ぼんやりそんなことを思いながら食べたちゃんぷるーのおいしいこと。にんにくが絶妙にきいていて、カラシナの風味がアクセントになっていて。すぐに家でも作ってみよう。そう思えるのがタマ子さんの料理。応用がきくような、ちょっとした味つけの工夫や調理のヒントが嬉しいのだ。


ランチ


食べている間に運ばれてきたのが、こちらのランチ。目が飛び出ました、なんと15品。すべてタマ子さんの手作り。


ラフテー、紅いも、グルクンのソテーにジーマミ豆腐、アーサと島豆腐のおすいものなど、沖縄の郷土料理が目白押し。横でタマ子さんがにっこり笑いながら、ひとつひとつの料理を説明してくれた。


タマ子さん


ほっと心和む沖縄の家庭料理をいただきながら、おしゃべりに花を咲かせ、すべて食べ終わったときには、お腹も心も満たされて、かなりのまんぷくに。


リピーターでやってくる人が多いワケがわかったような、あっという間の2時間。料理体験はもちろんだけど、きっと一番の魅力はタマ子さんの笑顔。おひさまのような温もりと大らかさで包んでくれる人柄にひかれ、「また来ますね」と自然に言葉が出てきてしまう。


石垣島にはタマ子さんがいる。そう思うだけでじんわり温かい気持ちで満たされていく。それはまるで、沖縄のおばあちゃんちに遊びに行ったような心もち。まるたか農園には、島の温かさがぎゅっと詰まっている。



まるたか農園(島野菜の料理体験)
住所/沖縄県石垣市登野城2151‐5
電話/0980‐83‐1665
時間/12時~14時
料金/2,500円
催行人数/2~20名(3日前までに要予約)


沖縄CLIPフォトライター 小野暁子



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沖縄県石垣市登野城2151‐5