【休業中】築150年以上の古民家で食べる、首里の沖縄そば「御殿山(うどぅんやま)」

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初回投稿日:2015.12.30
 最終更新日:2024.04.11

【休業中】築150年以上の古民家で食べる、首里の沖縄そば「御殿山(うどぅんやま)」

※この記事でご紹介している店舗は休業中です。但し店舗情報の正確性については、沖縄CLIPが保証できるものではありません。ご利用の際は必ず事前にお電話、ホームページ等でご確認ください。
 

沖縄そば屋「御殿山」
 
首里の高台にある「御殿山」は、築150年以上の赤瓦屋根の古民家で食べる沖縄そば屋さん。周りが美しい緑に覆われて、何度足を運んでも、この入口に立つだけで心が癒されます。

沖縄そば屋「御殿山」
 
ご存知の方も多いと思いますが、沖縄の昔ながらの赤瓦の家には玄関がありません。ということで、店の中には横からひょいっ。

沖縄そば屋「御殿山」の店内
 
靴を脱いであがると、どこかのお宅におじゃましたような、のんびりとした空気。

沖縄そば屋「御殿山」の店内
仏壇
 
沖縄ならではの床の間や仏壇もあって、畳にぺたんと座ったとたん、くつろいでしまう。そんな居心地のよさも魅力のひとつです。

灰
 
こちらで食べられるそばは、灰を水に溶かしてできるアクを加えた自家製麺。昔ながらの作り方を守っています。
 
使用するアクですが、なんと御殿山では木を燃やして灰を作るところからスタート。やんばるで1~2年乾燥させたガジュマルの木を1日かけてゆっくり燃やし、できた灰を水に溶かして何週間もかけて寝かせます。水が黄金色に澄んだところで、ようやく麺に加えるアクが完成。

灰に水を溶かしたもの
灰に水を溶かし数週間すると黄金色に
 
しかも、灰によってアクにも違いが出てくるため、できあがったいくつかのアクをブレンドしてから小麦粉に混ぜ、そのつど理想の麺になるように調整しているそう。口に入るまでに、かなりの手間ひまがかかっていることに驚いてしまいました。

沖縄すば
三枚肉がのった「胚芽すば」
 
メニューはスタンダードな「沖縄すば」や「ソーキすば」、「野菜すば」のほか、沖縄すばのプレーンな麺を胚芽麺に変えた「胚芽すば」などがあります。

沖縄すば
 
こちらが胚芽を練り込んだ麺。クセがなく栄養価も高いので、プレーンに負けず劣らず人気だそう。メニューにあるそばなら、全てプレーンな麺と胚芽麺のどちらかを選ぶことができます。
 
スープは豚骨に玉ねぎ、泡盛を加えて煮込んだものをひと晩寝かせて余分な脂を取り除き、その日の朝とったカツオと昆布のだしをブレンド。仕上げに、三枚肉を煮込んでとれたスープを加えています。
 
ひと口飲むと、じんわりとカツオの旨みが広がる中に、しっかりとしたコクを感じられるスープは、最後までごくごくと飲みほしてしまうおいしさ。化学調味料を一切使っていないのも、大切なこだわりです。

野菜すば
 
こちらは女性に人気のヘルシーな「野菜すば」。たっぷり入ったもやしやキャベツ、にんじんは、油で炒めることなく湯通ししただけ。野菜それぞれのシャキシャキ感が残っているので食感も楽しい。
 
時間をかけて煮込んだ肉は、やわらかく、しっかりとした味わい。余分な脂を除いているから、あっさりとした野菜との相性もバツグンです。

黒糖ぜんざい
 
サイドメニューのおすすめは、なんといっても「黒糖ぜんざい」。ふわふわの氷の下には、それぞれ黒糖で煮た金時豆と小豆が入っていて、小豆は裏ごして口当たりをよくするこだわりよう。小さな四角い餅が食感のアクセントです。
 
テラス席
 
テラス席もあるので、風が心地いい日はこちらで食べても。庭の緑が気持ちいいですよ。
 
沖縄そば
 
自信を持っておいしいと言えるそばを出すために、麺、スープ、具の全てが手作り。時間をかけて手をかけて。お客さんの喜ぶ顔を見たいという真心が伝わってきます。
 
親族で力を合わせて経営しているから、厨房ではあうんの呼吸が流れている。それもきっと、居心地のよさにつながっているはず。こだわりぬいた昔ながらの沖縄そばと、温もりに包まれた古民家と。御殿山は、今日も心のこもった一杯を訪れた人々に届けています。
 

琉球古来すば 御殿山(うどぅんやま)

住所 /
沖縄県那覇市首里石嶺町1‐121‐2
TEL /
098‐885‐5498
営業時間 /
11時30分~16時
定休日 /
月曜日

沖縄CLIP編集部

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