沖縄観光情報:島の恵み、島の味その30あまSUN

島の恵み、島の味 その30 あまSUN

post : 2016.01.20 12:00

柑橘「あまSUN」
 
「果物王国」といっても過言ではない沖縄では、バラエティに富んだ果物たちに出会えます。
 
季節によって味わえるものはさまざまですが、毎年12月中旬のほんのわずかな期間だけ市場に出回る「あまSUN」は、私の住むまちでは冬の風物詩のひとつです。
 
手のひらに収まるちょうどいいサイズの柑橘。光り輝く太陽のようなオレンジ色の皮の下には、瑞々しい果肉がたっぷり。沖縄で収穫される柑橘の中でも、糖度が高く、溢れるほどに滴る果汁は、思わず向きかけのあまSUNにかぶりついてしまうほど。まさに食べるジュース!

柑橘「あまSUN」
(器:島袋克史/Galleryはらいそ)
 
もともと沖縄中部や北部地域では早生温州(わせうんしゅう)、極早生温州(ごくわせうんしゅう)を中心としたミカンの栽培が盛んに行われており、平成12年頃から「清美(きよみ)」と「興津早生(おきつわせ)」という品種を交配した柑橘「天草」を販売するようになりました。
 
他県では通常1月が収穫期とされていますが、沖縄では一足早く12月中旬に収穫できます。年末贈答品として重宝されるため、沖縄オリジナルの柑橘として商品名を一般公募することに。そして140件余りの応募から見事選ばれた名前が「あまSUN」なのです!

柑橘「あまSUN」の箱
 
沖縄の方言で甘いことを「あまさん」と表現すること、また、沖縄のサンサンと照り輝く太陽をイメージさせる果実の色から、「あまSUN」という名前が誕生しました。「あまSUN」の「あま」は、品種の天草の「天(あま)」にもかかっていて、なんとも愛嬌たっぷりなネーミングです。
 
そんな素敵な名前の「あまSUN」ですが、本当に12月初旬から中旬にかけての2、3週間しか購入出来ません。県内ではJAファーマーズマーケットや大手スーパー「サンエー」などで購入出来ます。沖縄では、お中元には「マンゴー」、お歳暮には沖縄育ちの「あまSUN」を定番にする家庭も多く、繁忙期には長蛇の列覚悟必至です!

「あまSUN」
 
我がまち、うるま市ではこの時期に合わせて産業祭りが開催され、お手頃価格で2kg、5kgの箱で購入可能。午前10時開始直後に、ずらりと長い列が並び、1時間後には既に在庫切れの入荷待ち状態になるほど。
 
しばらくすると慌てて積み上がったあまSUNの箱がどんどん運ばれて来ます。
 
その場で発送することもでき、慣れた人は先に宛名を書いて発送伝票を握りしめて順番を待ちます。産業祭りでは、ファーマーズマーケットやスーパーよりもお買い得なこともあり、まるで年末ジャンボに並んでいる様な風景に、自然と「私も並ばなくちゃ!」と気分が高揚するから不思議です。
 
そしてとうとう我が家も5キロの箱を大人買い!

柑橘「あまSUN」
(琉球ガラス皿:松本栄/Galleryはらいそ)
 
早速、意気揚々に仕入れたあまSUNを食べてみることに。皮を剥こうとすると、
 
「む、むきづらい・・・」
 
甘皮が破れてしまいなかなかむき終わらず、、、
 
結局スマイルカットが一番食べやすいことに至り、、、家族みんなで果汁を滴らせながら、禁断の甘い果実を堪能しました。

柑橘「あまSUN」
(器:島袋克史/Galleryはらいそ)
 
これぞ、笑顔がこぼれるスマイルカット。誰もがうなずく光り輝く「あまSUN」の正しい食べ方です! 今年の冬までありつけない頭を悩ませる果実ですが、是非お試しあれ!
 
 
 
【掲載商品に関するお問い合わせ】
Galleryはらいそ
住所/沖縄県うるま市石川曙1-9-24
営業時間/11:00~16:00
休/水、日曜日
電話/098-989-3262
HP/http://haraiso.gallery/
FB/https://www.facebook.com/haraiso.gallery
 
 
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沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
 
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