激白!? フォトライター・小川 研“の人物撮影”的真実…
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post : 2016.02.06 21:00

ポートレートが、苦手だ。目線の有無に関わらず、人物カットは、何度やっても何回撮っても、、、永遠に、難しい。
人と人。一発勝負。失敗は、許されない。
時に。言うまでもなく、スチール撮影は2種類。①静(ブツ)or ②動(ブツ)。というか、この2つしか、無い。当たり前だけど。例えば、①。雑貨やインテリア、建物、料理、それに風の無い時の植物などが上がる。対して②は、動物、車や飛行機といった乗り物、それに波のある海や風にそよぐ緑に、、、そしてもちろん人。カメラをいじくったことの無い方でも、両者で撮影の方法が全く異なることは、容易に想像が付くだろう。
これまで、当沖縄CLIP以外でも、様々な“沖縄観光系メディア”にて、取材・撮影の仕事をさせてもらった。そう、観光系ということになると、(料理や雑貨など)①が多くを占める→必然的に場数は踏む。なので経験値なるものは、いつしか豊潤なものへと変貌していく。それより何より①は、自宅はもちろん近所や旅先など様々な場所で、練習可能。日常生活でも、人知れずイロイロなシチュエーションで、気ままにshoot。だから、①は満ち満ちる親近感。
でも。②は少しばかり事情が異なる。何といっても、被写体(オブジェクト)が、動く。movingなオブジェクト“ありき”だ。だから、①のごとく気軽に練習もできないできるわけない。
ということで、→冒頭(の激白)。 ②の中でも、特に人…。人物撮影(人撮り)は、場数の少なさ故、深層心理に“苦手”という文字がこびり付いている。シミの様に。時々ある人撮りの仕事は、ストレスとコンプレックス&焦りと不安の、シークエンス。前夜からすでに大ピンチ。夢の中で撮影シミュレーションし(ちょいちょい目が醒めては、嗚呼まだ始まってもねー…と途方に暮れ)てることも。そう、人撮りは、いつでも緊張感ブリバリ。
でも、数カ月前「逃げちゃだめだ!」と、深層心理から何だか聞こえて。だからガンバってみることに。各種取材・撮影を通して、(オーダーの有無に関わらず&時間の許す限り)必ずや取材対象の方を撮らせて頂くことに。人撮り上達(克服?)のための、「場数」を、はりきってクリエイト。
てことで、最近様々な場で撮らせていただいた沖縄の方々。少しはガンバった…かな、というカットを、いくつか時系列([撮影日@撮影場所])で、初公開。表情を、見てね。
■トップバッターは、feat.河野こずえさん♡ 言わずと知れた、わったー沖縄CLIPフォトライターの実力派夫婦ユニット・monoboxの奥方。プロデュースする『Gallery はらいそ』取材の際、(キリヌキ用に)ぱちり♡

[2015.08.13@はらいそ]

[2015.11.20@マーミヤかまぼこ那覇工場&直売所]
■本部町伊豆味の山奥にひっそりと広がる『自然石庭』代表の渡慶次 道清(とけし みちきよ)さん。花と緑に造詣の深い、達観の、翁。悠久の時が、流れていた。

[2015.12.03@伊豆味自然石庭]
■あの! サッカー元日本代表・高原 直泰(たかはら なおひろ)選手(左から3番目)。沖縄本島東海岸のうるま市を拠点に、選手兼監督兼代表(驚)という、本気のクラブチーム『沖縄SV』を、この1月から旗揚げ。オーラ出てたわ。

[2015.12.07@立ち上げ記者会見]
■芸能生活55年以上! 沖縄を代表する、“超”が付く唄者の大御所・大城 美佐子(おおしろ みさこ)さん。自ら経営する民謡酒場『島思い』にて、誰にでも気さくに接する姿に、ただただあっぱれ。

[2015.12.19@島思い]
■「東コレ」デビューも果たした、沖縄発のコレクションブランド『HIGA』(旧『COVER』)。デザイナーの比嘉 一成(ヒガ イッセイ)さんは、少年の様な瞳が魅力のナイスガイだった。

[2016.01.09@HIGAアトリエ]
■編集デスクを手掛ける某観光情報フリーペーパー2016冬号表紙のアザーカット。OKINAWAN GIRLSの玉城 翔子(たまき しょうこ)ちゃん(右)と、平良 夏希(たいら なつき)ちゃん。

[2016.01.10@POSILLIPO]
■首里の高台にある、ちょっと素敵な隠れ家アクセサリーショップ『ci.cafu metal work』。作家で代表の喜舎場 智子(きしゃば ともこ)さん(左)と、作家の平澤 尚子(ひらさわ なおこ)さん。共にもじもじ具合が何ともかわいらしかった。

[2016.01.25@ci.cafu metal work]
■沖縄にて、天然酵母パンの先駆け的存在『宗像堂』。代表の宗像 誉支夫(むなかた よしお)さんは、何となぁく怖い方…なイメージだったが、実際はフランクな方でとても話しやすかった。

[2016.01.28@宗像堂]
■温もり溢れる木の器…。『gallery k.』の木工、藤本 健(ふじもと けん)さんも、何となぁく気難しい方…なイメージだったが、会ってみるとちょっとハニカミ屋さんのイイ男だった。*沖縄CLIP記事

[2016.01.28@gallery k.]
■今でこそ一般的な、沖縄カフェの草分け的存在。2000年オープン『cafe/zakka BE NATURAL』。オーナーシェフの日向 紀彦(ひなた のりひこ)さんは、長野県ご出身のハジかさー(恥ずかしがり屋)で、なかなか笑ってくれず…。でもこの1枚は(ピン大甘だけど)奇跡の1枚。*沖縄CLIP記事

[2016.01.28@BE NATURAL]
■『OSA(http://osa1.ti-da.net)』理事長=沖縄サーフィン会のドン!“かずぼーさん”こと、宮城 豊和(みやぎ とよかず)さん、筋肉隆々・・迫力満点…汗

[2016.01.28@富士家 泊本店]

[2016.01.29@dechibica]
■こちらもご夫婦。家具デザイナー・國吉 聡(くによし さとし)さんと、奥様のガラス作家・國吉 ゆみこ(くによし ゆみこ)さん。お二人が手掛ける老舗雑貨店『ROBOTZ』は、そこにいるだけで何だか愉快な気分に。

[2016.01.30@ROBOTZ]
■『自然食とおやつ mana』のオーナーは、美人ツートップ。うちなーんちゅーの吉田 万美(よしだ まみ)さん(左)と、静岡ご出身の尾崎 夏代(おざき なつよ)さん。お二方とも、ステキな笑顔でめいっぱい元気いただいた。

[2016.01.30@自然食とおやつ mana]

[2016.01.30@kufuu]
と。魅力たっぷりな皆さん。どちら様も、沖縄で様々な分野で活躍されているステキな老若男女。お店のご主人などは、観光ついでに足を運べば、お会いできる方々ばかり。気になる方がいたら、ぜひともお立ち寄りを。
【蛇足】…的にひとりごつ。
人撮りのキモは、やっぱ表情。そして、狙うはもち笑顔…と言うは易し。大抵はレンズ向けると身構えられる。そこで、必要なのは、信頼関係。これに尽きる。気の利いた(=テキトーな)言葉で、軽やかな(=くだらない)トークに、アドリブ(=思いつき)で動いてみる。撮られる側の“(笑)”をいかに引き出せるか。それが全て。そうして奇跡的に降りてくる(かもしれない)瞬(く)間!を逃さず、shoot & shoot の、シークエンス。かくしてクリエイトした「場数」の数々。少しは、上達(克服?)した、かな。人撮り…
PS:撮影にご協力いいただいた皆様、ありがとうございました。

沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
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