波照間島の島人がクチコミで一番オススメするこだわりの料理&雑貨店『あやふふぁみ』

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初回投稿日:2021.11.20
 最終更新日:2024.03.27

波照間島の島人がクチコミで一番オススメするこだわりの料理&雑貨店『あやふふぁみ』

あやふふぁみ
日本最南端の島、波照間島(はてるまじま)。今から約10年ほど前は、料理店や雑貨店もほとんどなく、唯一のお店だったのが、『あやふふぁみ(「あやっふぁみ」と発音)』(オープン当初の店名は音楽食堂パナヌファ)。公式サイトやSNSでは一切宣伝していなくて、島の人に「どこかオススメの料理店はありますか?」とたずねると、「あそこのお店がおいしいよ」と教えてくれたお店が、『あやふふぁみ』です。

オーナーの波照間良美さんと大林恭子さん
 
「“あやふふぁみ”とは波照間島の古い言葉で、夕陽が沈んだあと、太陽が水平線に沈んでいるのに“明るい”と“暗い”が共存する時間だと、100歳になるおばあが教えてくれた」と語るオーナーの波照間良美さん(写真右/写真左は共同経営者の大林恭子さん)。

料理だけでなく、島の素材を使った染色や、原始的な機織り方法(腰機)で編む織物なども行っています。また、伝統祭祀や昔ながらに伝わる歌など島の文化も大事にされていて、そのこだわりがそのままお店に反映されています。

軟骨ソーキのラフテー定食
 
お店のこだわりとは? 「“島産島消”。地産地消の島版ですね」と良美さん。その季節にしか獲れない島の幸は、食材そのものが美味しいとのこと。
 
とくに今の時期は葉ものが採れるそうで、チンゲン菜、ソウレン草、からし菜、水菜のほか、根菜も大根やにんじん、ジャガイモ、玉ネギなど、20種類ほどの野菜が収穫されるのだとか。

この時期に島野菜チャンプルーを注文すると、8〜9割が島の食材でまかなえるほど。それ以外の食材もお隣の西表島(いりおもてじま)など、なるべく近隣の島々から調達してお料理されているそうです。(写真は、一番人気の「軟骨ソーキのラフテー定食(800円)」)

染料になる植物
 
そして食材だけでなく、染料になる植物(フクギ、藍、月桃)など、様々な素材が島にはあります。

とくに藍は、本土の藍や沖縄のほかの島々にあるような琉球藍の深い色合いとも違った明るい藍で、それはまるで“波照間ブルーの海”のような鮮やかな発色が特徴とのこと。

自家栽培しているものを使用しています。

本棚の本
 
また店内にはいたるところに本棚があり、彼女たちのこだわりの片鱗をうかがうことができますが、島には図書館がないことから自分たちが調べるために必要な本を揃えていったら、島のブックカフェのようになっていったのだとか。

雑貨
 
最後に、波照間島の魅力やお気に入りについて伺うと、「一番オススメなのは、オフシーズン。とても静かで、風が気持ち良い島。何もしないで、海でぼーっとしたり、昼寝したり、夜は星空みたりね。とっても静かに過ごせるので、一番好き」。

11月から4月までのオフシーズンの波照間島も、とても素敵なのだとか。

波照間島の朝日
 
都会の喧噪から離れて静かに過ごしたいなら、オフシーズンの波照間島へ。日本の最南端の島で海を眺めたり、『あやふふぁみ』でひとやすみしてみてはいかがでしょうか。
 

あやふふぁみ

住所 /
沖縄県八重山郡竹富町波照間475
電話番号 /
0980-85-8187
営業時間 /
11:30~15:00(冬季は〜14:00)
定休 /
不定休
HP /
https://ayaffami.amebaownd.com/
備考 /
※料金は2016年3月時点

桑村 ヒロシ(KUWA)

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