「イッペー」の花。今沖縄で咲いています!
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post : 2016.03.26 15:00

沖縄で2月~3月頃に咲いている黄色い花といえば、イペーの花。原産地は南米ブラジルで、和名はコガネノウゼン。沖縄では「イッペー」といわれて親しまれています。本土よりも1~2ヶ月早く花咲き、今現在、沖縄本島南部から北部まで、いたるところで見ることができます。とくに沖縄市の中央パークアベニュー裏道には、1,000本ものイッペーが植えられた「イッペー通り」と呼ばれる並木道がよく知られていますが、今回おすすめしたいスポットは、本部町(もとぶちょう)の伊豆味(いずみ)。

伊豆味小学校の裏手にある伊豆味駐車場から、県道84号方面に向いて、上のほうに見上げてみてください。鮮やかなピンク色の花が! まるでカンヒザクラのような鮮やかさですが、よく見ると…?

実はこのピンクの花もイッペー! 樹齢が何十年も経っているのか、かなり高い位置に花咲いていたので、さらにもっと近づいてみると…。

特徴的な花のかたちがよく判りますね。地元のかたにお話をきいてみると、「黄色いイッペーは約30年前に沖縄にきたけど、それよりも10年前にピンク色に花咲くイッペーが先にやってきたんだよ」とのこと。そのかたも、実際にピンク色に花咲くはずのイッペーを庭先に植えたことがあるらしいのですが、なかなか花が咲かず、育てるのが難しかったのだとか。

なるほど、黄色いイッペーのほうが育ちやすく巷でよく見られるわけです。伊豆味の集落のあちらこちらにも咲いていますが、一番おすすめなのは、県道84号を県道123号に曲がってすぐ右手付近にあるイッペーの花が、背景にヤシの葉が南国テイストに演出してくれてフォトジェニックですよ(※絶対に敷地には入らず、歩道側のほうからご鑑賞くださいね)。
南国の花・イッペーがよく似合う沖縄。この時期に本島北部までドライブの際には、ぜひおすすめスポットへ! 春の花々のご鑑賞をお楽しみください。
▼今の季節の花々紹介:
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
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