沖縄観光情報:シマアシビ<宮古島>オトーリ

シマアシビ<宮古島>オトーリ

post : 2016.06.25 18:00

 
惚れ惚れするような海に囲まれた宮古島(みやこじま)。そして、宮古島といえば「オトーリ」。
 
 
宮古島に行けば当然オトーリ。また、宮古の友人たちが一緒であれば、那覇だろうと久米島だろうと、ところ構わずオトーリが回って来るのも楽しいものです。※オトーリの基本的な飲み方についてはこちら(泡盛を回し続ける宮古島の風習「オトーリ」【PR】)をご覧ください。
 
 

<オトーリの歴史>

オトーリの起源や歴史については諸説あって定かではありませんが、オトーリは神事の一環として600年以上前に始まったと言われています。宮古の神事の儀式は、祈願、奉納、語らいで構成されているそう。語らいは、神様に奉納した供物を飲食することで、神様との一体感を共有すると同時に、人々の結束を固める役割があります。供物のなかには当然お酒も入っています。神聖なお神酒を参列者全員に均等に振る舞って回し飲む行為が「ウトゥーイ(現在ではオトーリ)」と呼ばれたそうです。
 
神聖な儀式のひとつであったオトーリが、数百年の時代の流れとともに、いつしか庶民の暮らしの中へ溶け込んでいったと考えられているようで、現在のオトーリのスタイルは、お酒が自由に手に入るようになった復帰前後からだと言われています。
 
 

<オトーリは永遠に不滅!?>

いまでは、オトーリ専門書にオトーリソング、宮古島オトーリ回士認定証の発行、オトーリ憲法なるものまで制定されていますが、実はこれまで幾度かオトーリを廃止しようとする動きもみられました。オトーリ廃止を訴える標語看板「オトーリはやめましょう」を見た人たちが、「オトーリ、はやめましょう」と解釈したという笑い話があるほどで、オトーリ廃止への道程は非常に険しいようです。オトーリは、宮古の人々に脈々と受け継がれ、宮古の文化・慣習としてしっかりと根を下ろしているのですから無理もありませんね。
 
 

<オトーリあれこれ>

オトーリには、諸説ありますが、「大漁まわり(右回り)」と「豊作まわり(左回り)」という名前の回し方があります。台風や低気圧は左回りなので、海アッチャー(漁師)は左回りを嫌うとか。また高気圧は右回りなので、海の安全と大漁を祈願する意味から海アッチャーは右回り(大漁まわり)となるそう。対して、左回りである豊作まわりは、右手で鎌を持って稲を刈るとき鎌が左回りになることから来ているそう。だから農業に携わる方が多いときは豊作祈願の左回り(豊作まわり)となるそう。
 
私の経験上では大漁まわりや豊年まわりと言われた経験はなく、単に「右回りで」、「左回りで」と言われたり、シージャ(目上)順であったり、親が次の親を指名していく場合などがあります。また、基本的には親はひとりですが、大人数の時は親をふたりにして、ふたりでオトーリを回していくこともあります。楽しく親睦を深めるのが目的ですので、そこまで厳格に型にはまらないのがオトーリなのです。
 
 
泡盛の注ぐ量によって宮古の地名がつくこともあり、グラスに少しだけ注いだら「下地(しもじ)線」、真ん中あたりだと「城辺(ぐすくべ)線」、上の方まで注ぐと「上野(うえの)線」、表面張力ほど注ぐと「平良(ひらら)線」、もっと飲みたいときは「足りません」と引っ掛けて「多良間(たらま)線」など、遊びゴコロがあふれます。
 
ときには、グラスに数本の横線とひとことが記されているオトーリ用のグラスに出会うこともあります。表面張力スレスレの平良線のところに、「アララガマ飲み」と書かれているグラスが回ってきたこともあります。簡単に言えば、「根性飲み」といったところでしょうか。また、グラスいっぱいに泡盛を注がれて、「これは私の想いですから必ず飲み干してください」と言われれることもあります。いやはや、オトーリだけでいくらでも語れそうです(笑)
 
 

<オトーリでまわってくるモノ>

基本的には、あらかじめ水で割られた泡盛がまわってきます。しかし、ときにはワインや別のアルコールがまわってくることもあります。ちなみに、仲良しの宮古人たちは、割っていない100%泡盛のことを「純水」と呼びます。ユニークですよね(笑)
 
 
まわってくるのはお酒だけではありません。ときにはグラスではなく、三線が回ってきて、「一曲何か歌いなさい!」となることもしばしば。ココは唄三線愛好家の方は遠慮せず、ぜひご披露なさってくださいね。
 
 
最高峰(?)は、「踊り」が回ってきます。おそらく宮古の歌なのでしょうが、聞いたことのない歌で、踊り方も何もわかりません。少々戸惑っていても、「はい! なんでもいいから踊って!」と半ば強制的に踊らされます。でも、“三線がなかった時代はきっとこうして楽しんでいたんだろうなぁ”と、古き良き時代へタイムトリップしたみたいで、お酒と歌と手拍子に踊りだけ、というシンプルな宴も楽しいものです。

 

<オトーリノススメ>

プロフィールに「※オトーリ大好きです!」と記すほど、私はオトーリが大好きです。理由は、オトーリは座にいるすべての人たちとお話ができ、どんなに大勢で飲んでいたとしてもとても強い連帯感を感じることができるからです。なにより、「オトーリは本当に楽しい!」に尽きます。また近々、宮古へ楽しいオトーリを回しに行きます。みなさまも是非オトーリを体験してみてはいかが?
 
沖縄CLIPフォトライター オトーリ大好き☆安積美加 
 
 
 
 
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