沖縄観光情報:鍾乳洞でボトルキープ。金武酒造(きんしゅぞう)の泡盛を扱うお店「鍾乳洞古酒蔵龍の蔵」

鍾乳洞でボトルキープ。金武酒造(きんしゅぞう)の泡盛を扱うお店「鍾乳洞古酒蔵 龍の蔵」

post : 2014.01.30 12:00

沖縄県北部の金武(きん)町にある、金武酒造。

泡盛「龍(たつ)」は地元以外でも広く親しまれ、

女性にも飲みやすいと人気の銘柄です。

 

その「龍」の全種類の泡盛と、田いも焼酎を取り揃える「龍の蔵」。

 

こちらでは販売の一方で、泡盛を寝かせ古酒にするサービスも

しているのですが、その保管場所がとっても変わってるんです。

 

今回は龍の蔵のスタッフ、桐野さんに案内していただきました。

 

 

龍の蔵では、各種泡盛の販売とは別に、泡盛を5年・12年と寝かせて

古酒を造る、ボトルキープサービスを受け付けているのですが、

その場所がなんと鍾乳洞の中!

 

龍の蔵から徒歩すぐの所に入り口があるとのことで、

さっそく案内していただきました。

 

陽の光も届かない鍾乳洞の中。

そこには、ずらりと並んで静かにその時を待つ泡盛たちが!

 

 

湿度があり、少しだけひんやりとする洞内は、年間を通して温度が

約18度と安定しているので、泡盛を寝かせておくのに適しているのだそうです。

 

洞内に漂う甘い匂い。

最年長は1988年貯蔵の古酒、どんな味がするのでしょうか。

 

 

結婚や、子供の誕生などの記念にボトルを入れられる方が多いそうです。

たくさんの人の想いがゆっくり、ゆっくり熟成していきます。

 

 

こちらの鍾乳洞は見学だけでも、11時・14時・15時半と受付けているので、

訪れてみるだけでもとても楽しめますよ。

 

そしてこちらの洞内では、静かにその時を待っている、もう1つの主役がいます。

 

 

それがこちらの「豆腐よう」。

 

 

豆腐ようとは、島豆腐を紅麹と泡盛でつけ込んで発酵・熟成させたもの。

通常3ヶ月程で商品として流通することが多いのですが、こちらでは

1年から1年半程もじっくりと熟成させます。

 

泡盛とともに、少しづついただくのが最高ですが、

提供するお店が限られていたり、

お酒を飲まれなかったりすると、なかなか味わえる機会はありませんでした。

 

しかし、こちら龍の蔵の姉妹店、「カフェレストラン長楽」には、この豆腐ようを

気軽に味わえるメニュー、豆腐ようパスタがあるのです!

 

 

口に含むと、やわらかい塩味とまろやかな甘味、ふわりと薫る泡盛の

風味がなんともいえず、絶品でした。

 

そしてこちらでは、地元金武の特産・田芋をふんだんに使用した

「田芋膳」も提供しています。

田芋は10年程前まで特に注目される食材ではなく、

農家の方も安定的な収入が見込めずに大変な思いをされていた時期でした。

 

龍の蔵と長楽を経営する、インターリンク沖縄の代表、豊川さんはこ

の田芋という地域資源を掘り起し、

金武を活性化させたいという強い気持ちから、レストランの開業を決めたそうです。

 

こちらが目にも楽しい、田芋膳。

 

 

田芋の茎の「むじ汁」、粘りと甘みが特徴的な「でんがく」、豚肉や椎茸、

かまぼこを混ぜ込んだ「ドゥルワカシー」など伝統的な郷土料理が一挙に楽しめ、

どれも本当に美味しいメニューでした。

 

是非皆さまも、泡盛・鍾乳洞・レストランと、

タコライスだけではない金武の魅力を存分に楽しんでみてくださいね。

 

 

龍の蔵

住所/沖縄県金武町字金武245

tel/098-968-8581

休/年中無休

 

カフェレストラン長楽

住所/沖縄県金武町金武4348-15

tel/098-968-7666

休/火曜定休

 

沖縄CLIP編集部

 

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Information

金武町字金武245