作り手の愛と温もりが伝わるおいしいスイーツ♪ 日々草【那覇】
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post : 2016.12.23 21:00
「私が作るお菓子は美味しいかもしれないけれど、どう頑張っても資格を持っているパティシエにはかないません」
そう謙虚に話されるのは、浦添市(うらそえ)の自宅兼工房『日々草(にちにちそう)』で10年以上ケーキとプリンを作り続けている下地 啓子(しもじ けいこ)さん。

趣味で始めたことがキッカケで、この世界にのめり込んでいったそうです。一見派手さはないのですが、心に染み入るようなおいしさのスイーツは、子どもの頃に母が作ってくれた懐かしい味を思い起こさせてくれるよう……。

「一流のパティシエが作るようなキレイなケーキが作れたらいいのですが……」と話す控えめな啓子さんに対して「お前はお前の色でいい。他の人と比べる必要はないのだし、この味に共感してくださるお客様もたくさんいるんだから、自身をもって自分の味で勝負すればいい」とご主人の下地 秀樹(しもじ ひでき)さん。啓子さんの味を高く評価されています。

お菓子をイベント会場で販売するのは、秀樹さんの担当です。以前は全く別の仕事をされていたそうですが、体調を崩したことがキッカケで啓子さんと二人三脚で新たな道を歩み始めたそう。イベント会場では「いつも楽しみにしています」「待ってました!」と日々草の出店を心待ちにしているファンも多く、毎回その言葉に励まされているそうです。

チョコとココアをたっぷり混ぜ込んだ「ガトーショコラ」や、県産の紅芋をふんだんに使用した「紅芋クランブルケーキ」、伊計島特産のオレンジ色をした黄金芋(おうごんいも、くがにいも)を使用した「黄金芋ケーキ」、あっさりの中にしっかりとコクがある「濃厚チーズケーキ」など、バリエーションは様々。

ケーキ屋に勤めていなかったからこそ出せる、ホームメイド感たっぷりの素朴な味です。

沖縄県民の間では馴染みの深いジャーマンケーキをアレンジした「ジャーマン風ガトーショコラ」はココナッツのコクと香ばしさ、シャリシャリ食感が楽しめるケーキです。

浦添市の特産品“桑の葉”を粉末にしたものを生地に混ぜ込んだ「桑の葉とアボカドのチーズケーキ」は、2015年11月に行われた浦添市の桑っちーコンテスト(桑の葉粉末を使ったメニュー開発コンテスト)で準グランプリを獲得しました。

ビタミンB1やビタミンE、カロテン、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれた桑の葉と、世界一栄養価の高い果物としてギネスブックに記録されているアボカドを使用したチーズケーキは、スイーツなのに栄養たっぷり。クリームチーズだけでは出せない深みのある味わいと、なめらかな舌触りが楽しめます。

食べると優しい気持ちになれる「カスタードプリン」や「カボチャプリン」もリピーターが続出するほどの人気です。

今まではイベントでしか買うことの出来なかった日々草のスイーツですが、2016年8月に那覇市の平和通りに店舗を構えました。「イベント中心でやっていきたい」というおふたりの気持ちもあり、お店の営業は不定休ですが、イベントの多い週末以外は営業していますので、国際通りや第一牧志公設市場周辺を散策する際には、ぜひ足を運んでみてください。
手作りお菓子 日々草
【店舗】
住所:沖縄県那覇市牧志3-5-1 沖商ビル1階
電話:090-3792-8674
営業時間:12:00~19:00
※1/3まで糸満観光農園のイルミネーション期間に合わせて出店のため、平和通りでの営業は1/9からを予定しているそうです。
【工房】
住所:沖縄県浦添市仲西1-16-3
電話:098-877-8001
営業時間:10:00~20:00
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
▼心温まる美味しいケーキが買える、沖縄のケーキ屋さん
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沖縄県那覇市牧志3-5-1 沖商ビル1階