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「東村つつじ祭り」最新レポート(2017)
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post : 2017.03.23 21:00
那覇空港から高速道路をつかって車で2時間ほど北上したところにある「花と水とパインの村」東村。名前の通り、沖縄本島北部やんばるの東側に位置します。ニンガチカジマーイ(旧暦2月の風廻り)が吹き荒れるこの季節、多くの人々が村花のつつじを求めて、季節限定公開の「東村村民の森つつじ園」を訪れます。

今年2017年で35回を迎える「つつじ祭り」。沖縄県内最大のダム「福地(ふくじ)ダム」の建設を機に、付近の野生つつじの保護を目的にダムの近くに移植したことがはじまりだそう。

つつじ園には大きくは2系統のつつじ約5万本が植えられています。慶良間諸島(けらましょとう)で発見されたことから命名された沖縄在来種の「ケラマツツジ」と、長崎県平戸の「ヒラドツツジ」です。淡い朱色のケラマツツジは1~2月頃に咲き、3月には約20品種のヒラドツツジの花が咲き乱れます。つつじ祭り開催期間中の3月に楽しめるのは、白やピンク、赤紫など、色彩豊かなヒラドツツジです。

会場付近ではつつじの鉢植えも販売されています。「つつじは、パイナップルがよく育つ土が合っているんですよ。東村の赤土がそうです。南部の方が、つつじの鉢を買って帰って地植えをしたら枯れてしまった、という話をときどき耳にしますが、土壌が違うからなんですよね」とつつじ園の方に教えて頂きました。東村は酸性の赤土、南部はアルカリ性の土壌。同じ沖縄本島でも場所によって土が違うのです。

高台にあるつつじ園からは、青々としたパイナップル畑が広がるようすも望めます。東村の豊かな赤土が、美しいつつじとおいしいパイナップルを育てているのですね。

広大な園内はなかなかのアップダウン。ですが、随所に東屋があるので休憩をはさみながら、気持ちよくお散歩ができます。

園内の東側は、眼下に太平洋が広がります。青い海とつつじとパイナップル畑が同時に見渡せるのは、東村ならでは。

歩いておなかが空いたら屋台にも寄ってみましょう。焼きとり、お好み焼きなど一般的なメニューのほか、ブルーシールアイス、沖縄そば、ヤギ汁、田芋パイなど、沖縄屋台の定番料理も並びます。

なかでも、「チーイリチャー」が並んでいることには驚きました。チーイリチャーとは、豚の血の炒め物のことで、那覇や南部のお祭りではお目に掛かることのない逸品です。名護からお越しの女性も「名護の祭りではチーイリチャーを見たことがありません」と少々驚かれていました。作り手さんによって味にはかなり個性がありますが、目に入ったらぜひトライしていただきたいソウルフードです。

つつじ園に訪れた2017年3月15日時点では、全体的には5分咲きといったところでした。園内を歩いていると、「これって咲き終わってるの??」「いや、これから咲くんじゃないの?」と戸惑いの声もちらほらと聞こえてきました。「今年はまだまだですねぇ。昨年も今時分に訪れましたが、満開でとってもキレイでしたよ。今年は開花が遅いのかもしれませんね」と毎年訪れている方。つつじの蕾がたくさんありましたから、これから満開へ向かいそうです。今年の見頃は来週あたりかと思われます。

まつり期間は過ぎましたが、今年は3月26日(日)まで入園可能です。3月21日現在、「ちょうどつつじが見頃です。今週いっぱい楽しめますよ」と東村役場の方。色とりどりのつつじを愛でに、ぜひ期間限定公開中のつつじ園へお出掛けしてみてください。
第35回東村つつじ祭り
会場/東村村民の森つつじ園(沖縄県国頭郡東村平良766)
祭り期間/2017年3月3日(金)~20日(月)
花見期間/3月26日(日)まで
開園時間/9:00〜18:00
入場料/大人300円(中学生以下無料)
お問合せTEL/0980-43-2265
沖縄CLIPフォトライター 安積美加
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Information
沖縄県国頭郡東村平良766