島の恵みをぎゅっとつめこんだ調味料をつくる、石垣島『海のもの山のもの』
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post : 2021.06.15 18:00
石垣空港から、車で北に10分ほど行ったところにある星野集落。のどかな集落のなかに、石垣島 海のもの山のものはあります。
店舗と加工場を持つ“うみやま”は、島に昔からある野草やハーブ、スパイス、フルーツなどを生産し、さまざまな調味料などを製造販売しています。
商品は、島七味、シークヮーサーこしょうなど、香辛料やソース、ハーブティーなど30種類ほど。島の大自然のなかで育てたもの、それから、海でとれる海藻を大切にブレンドし、加工しています。
代表は2代目となる曽我潮丸さん(右から2番目)。もともと海のもの山のものを始めたのは、東京から星野集落へ移住した曽我定治さん、由美子さん夫妻。東京とはまるで違った島の食材を目にした曽我さん夫妻は、それらを育てる農家になりました。サトウキビやハーブ、島カボチャなどを育て、販売。そして、いまから23年前に海のもの山のものを設立しました。島のものをつかった調味料などはまだほとんど販売されていなかった時代で、いちばん初めに製品化されたのは月桃やウコンが入った島七味です。定治さんはもう引退していますが、由美子さんは現在も加工製造を担当しています。
いま力を入れて育てているのはヒバーチ。ピパーチやピパーツとも言われる、八重山そばには欠かせない、あの香辛料です。
ヒバーチ畑におじゃますると、わさわさと繁る緑の葉っぱのなかに、かわいらしい形をしたヒバーチの実が育っていました。大きくなって赤く熟したら収穫です。島胡椒ともいわれ、独特な風味を持つヒバーチは乾燥させて粉末にして使います。
商品の原料となる島とうがらし、ヒバーチ(右下)、月桃の実(右上)。
私はコーレーグース(泡盛に島どうがらしを漬けたもの)や生七味など、うみやまさんの商品をふだんから愛用しているのですが、今回初めて試させてもらった「島ハリッサ」、ハマりました。ふたを開けると、なんとも食欲をそそる香り。長命草など島のハーブとクミンなどの東南アジアのスパイスが出会った新しい香りで、辛みもしっかり。これだけで料理の味付けが完成してしまう一品です。なんにでも合っておいしく、リピート決定です。
潮丸さんが世話をするパイナップル畑。パイナップルも商品のソースなどに使用されています。最近飼い始めたヤギには畑で抜いた草を与え、ヤギの糞は今後堆肥を畑に活用していこうと考えているところ。小さいことだけれど循環させながら。この島だからこそ育まれるおいしいものをもっともっと知ってほしいと、こつこつと商品をつくり続けている海のもの山のもの。そんな小さな製造工場から生まれた、島の栄養たっぷりの商品をぜひ味わってみてください。
沖縄CLIPマルシェ内「石垣島 海のもの山のもの」商品はこちらから
石垣島 海のもの山のもの
電話番号/0980-86-7757
住所/沖縄県石垣市桃里165-413
営/9:00~17:30
休/日曜
https://www.umiyama.org/
沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
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初回投稿日:2018.02.4 最終更新日:2021.06.15
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