沖縄観光情報:特別企画!沖縄の食材を使った「うまぬすぐりむん(美味しいスグレモノ)」に迫る! 黄金茶屋「いもぽき」

特別企画!沖縄の食材を使った「うまぬすぐりむん(美味しいスグレモノ)」に迫る! 黄金茶屋「いもぽき」

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初回投稿日:2018年04月12日
 最終更新日:2024年03月08日

特別企画!沖縄の食材を使った「うまぬすぐりむん(美味しいスグレモノ)」に迫る! 黄金茶屋「いもぽき」

海に囲まれた大地の恵みを受けた食材の宝庫、沖縄

降りそそぐ太陽の光と、海に囲まれた大地の恵みを受けた食材の宝庫、沖縄。この島のどこかで、今日も新たな「おいしいもの」が生まれている。美味しいモノ好きな皆さんにオススメな、沖縄の食材を使った「うまぬすぐりむん(美味しいスグレモノ)」を5回にわたってご紹介。第3回は、「黄金(おうごん)茶屋」の『いもぽき』。

いもぽき
(いもぽきは1袋3本入り。箱入りは6袋入っているのでお土産にもオススメ)

伊計島(いけいじま)で大切に育てられた無農薬・無化学肥料栽培の黄金芋をペーストにし、細長いスティック状にした焼き菓子「いもぽき」。袋から取り出して口に運ぶと、「ぽきッ」と軽やかな音が。「ぽきッ、ぽきッ」っとしっかりとした歯ごたえが楽しくて、何本も口に運んでしまいそうです。黄金芋本来の甘さが優しく広がりつつ、生地に練り込まれたバターの風味も効いています。1袋3本入りの「いもぽき」は、サイズも価格も買いやすく、那覇空港でも取扱われています。2017年「花と食のフェスティバル」で開催された「島ふーどグランプリ」では最優秀賞を獲得。華やかなスタートを切った黄金芋のスイーツ「いもぽき」の誕生秘話を、生産者の村田さんに伺ってきました。


黄金芋の農業を両親と営む村田倫弥さん
(黄金芋の農業を両親と営む村田倫弥(むらたともひろ)さん)

2012年、村田さんのお父さんが長年勤めていた会社を定年退職し、お母さんの実家のあるうるま市に移住。その後、ご両親は伊計島で黄金芋の栽培を始めることに。慣れない畑仕事と厳しい自然環境の中で無農薬・無化学肥料にこだわった栽培は想像以上に難しい作業でした。そこで、当時県外にいた村田さんが沖縄に呼ばれ、一緒に農作業を手伝うこととなりました。農業のことは全くわからない村田さんご家族は、試行錯誤を重ねながら黄金芋を育てて行きます。一生懸命育てて収穫しても、見た目が悪いと販売することも出来ません。「食べたら味は変わらないのに」と肩を落とす日々が続くなか、規格外の黄金芋を使って焼き菓子やプリンにするアイデアが浮かびました。これが『黄金茶屋』の始まりです。


黄金芋の焼き芋
(黄金色に輝く黄金芋の焼き芋)

おまんじゅうやプリンといった、黄金芋の鮮やかな色とネットリとした質感を生かしたスイーツが誕生し販売をスタート。そのうちに「消費期限」と「商品化に適さない小さな黄金芋」という新たな課題が見えてきます。これらの課題を解決させるための「新しい黄金芋スイーツ」に頭を悩ませます。小さな黄金芋を皮ごと使って仕上げたペーストに「子どもから大人まで安心して焼き菓子を食べてもらいたい」という思いから、厳選された小麦粉、バター、きび糖、浜比嘉島(はまひがじま)の天然塩を練り込み、焼き上げます。仕上がりの形状もさまざまなものを試作しましたが、試食会でいちばん好評だったのが「生地の余りの部分が勿体無いから細長く切って焼いた」カタチでした。そこからスティックタイプが採用されます。


いもぽき

地元の事業者と一緒に8ヶ月の時間をかけて商品開発に一から挑みました。自分たちの暮らす地域の事業者と一緒に商品名・パッケージデザイン・包材に至るまで作り上げたことに手応えを感じています。農作業から商品開発まで、一連の流れを5年間積み上げた村田さん。「今後は伊計島の農家たちと一緒にイモゾウムシ(害虫:イモゾウムシがいるために加工されていない黄金芋は県外に出荷が禁止されている)を島から追い出して、もっとたくさんの人に黄金芋の良さを知ってもらいたい」と新たな決意を語って下さいました。

小さな美味しいスティック菓子が生まれるまでに、多くの人が関わり、実験を重ね、納得いく形に仕上げていく。1本の香ばしいスティックに秘められたストーリーを知ると、口にする味わいも感慨深いものに変わっていきました。

小さな島で生まれた「いもぽき」は沖縄CLIPマルシェでご購入いただけます。「黄金芋って何?」と思われる方も、是非トライしてみて下さい。そして沖縄に旅行でいらっしゃる方は空港で見かけたら手にとってみてくださいね。そして、素朴な原風景が残る伊計島を訪ねてみるのもまだ見ぬ沖縄の魅力にきっと出会えるはず。

※現在、沖縄CLIPマルシェでのお取り扱いはございません。

沖縄CLIPマルシェ

黄金茶屋

住所 /
沖縄県うるま市与那城照間1860-1
電話 /
080-9242-9604
営業時間 /
金 11:00-16:00 土・日・祝 11:00-17:00
(月~木:定休日)
HP /
http://www.ougonchaya.com/
Instagram /
https://www.instagram.com/ougonchaya/
facebook /
https://www.facebook.com/ougontyaya/

monobox(河野哲昌・こずえ) / フォトライター

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